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青年海外協力隊(応募書類・面接)アドバイスまとめ

前職:JICA埼玉デスク(=国際協力推進員)として募集・広報時にお伝えさせて頂いていた内容をまとめてみました。これから応募書類を出される方・面接を受けられる方に参考にして頂けると嬉しいです!


2020年春募集、応募締め切りまであと4日。。

少し遅いかなとも思いつつ、応募書類提出数のピークは締め切り1~2日前がピークであることから、今週末に書き上げる方も多いかと思いますので、ほんのちょっとでもお役に立てればと思い、前職時代に応募相談会等でお伝えしていた内容を簡単にまとめました。


国際協力推進員とは?

主にJICAの国内拠点(=JICA東京、JICA関西など)がない都道府県に配置され、担当エリアにおけるJICAの窓口として青年海外協力隊の募集・広報業務を担当している個人。必須条件ではないものの協力隊経験者が担うことが多い。
(※上記に加えて、開発教育支援事業やNGO連携事業等の業務もあります)

上記の埼玉県担当として、過去3回募集期(2018年度秋、2019年度春・秋)を担当させて頂いた際にお伝えしていた内容を下記に書いていきます。


熱意よりも”具体的に取り組みたいこと”を!

事業概要ページにもある通り、JICA海外協力隊は、
”知識・技術・経験を活かして、途上国の人々のために活躍したい”
という想いを持った方を応援する日本政府の事業です。

JICAボランティア事業は日本政府のODA予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する事業です。開発途上国からの要請(ニーズ)に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方を募集し、選考、訓練を経て派遣します。

よって面接や書類選考の段階でも、
・これまでにどのような経験をされているか
・持っている知識、技能は何か

を明確にしたうえで、
・それらを活かしてどのように活動を行いたいのか
をアピールすることが求められます。

養成情報の内容、特に
【要請概要】
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)

の内容をよく読んで、自分であればどのように活動を行うのか、具体的なアイデアを伝えて頂くと良いと思います。

また、同じ募集職種であっても、国や配属先によって求められる内容が異なるので、

例① バヌアツ・コミュニティ開発

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例② ベトナム・コミュニティ開発

無題

要請書の内容を一つひとつご確認頂いて、ご自身の『出来る・やりたい』と要請内容がよりマッチしているものを選んでいただくと良いと思います。
(※画像にそれぞれのリンク付けてありますが、2020年春募集期が終わるとページは見れなくなってしまうと思います…)


ここで、私自身の例を簡単に紹介すると、(※要請書残ってないです…)

サモア・サッカー隊員
(養成内容)
・ユース年代の強化
・サッカー競技人口の拡大

・ユース年代強化
⇒JFA-B級ライセンスやトレセン(=地区選抜の選手たち)への指導経験を活かして、地域の上手な子ども達同士が切磋琢磨出来るような仕組み作りとトレーニング内容の向上に貢献したい

・サッカー競技人口の拡大
⇒小学校低学年向けの指導経験を活かして、まず楽しむこと・サッカーを好きになることを目的としたサッカー教室を行いたい。特に小学校巡回を行って、サッカーを好きになってくれる子どもたちを増やしたい。

といった内容で、書類選考・面接を通過しました!

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また、応募や面接の段階で『志望に至った経緯』や『国際協力に対する熱い想い』を語られる方が多くいらっしゃいます。
本当に素晴らしいことであると同時に、協力隊に応募してくださる方はみなそれぞれ『熱い想い』を持った方々ですので、若干ネガティブな言い方となってしまいますが、『”想い”の部分での差別化は難しい』とお考えいただいた方が良いと思います。

ここまでのまとめ
・『志望動機』や『想いの強さ』で差別化を図ることは難しい
・要請書の内容と(ご自身の)『知識・経験』を照らし合わせて、より具体的な活動アイデアを伝える


『足を運んだエピソード』は積極的にアピールして!

2020年春募集期は全国的に募集説明会が中止となったため、会場に足を運ぶことは難しかったかもしれませんが、もし過去に
・募集説明会やJICA関連イベントに足を運んだ
・協力隊OB/OGに会って直接体験談等を聞いた

等の経験があれば、応募動機等に絡めて積極的にアピールすることをオススメします!

2019年秋募集期にJICA東京で開かれた一般向けの募集説明会で、青年海外協力隊募集事務局の次長さん(※念のため名前は伏せます)が全体挨拶で、

Webやスマホなど社会のデジタル化が進むなかで、このようにして募集説明会に足を運んでくださる方々は、出来るだけ面接で通してあげたいと思う

とお話されてました。

途上国の現場ではまだまだ通信網が整っていない(含む:通信スピードが遅い)地域も多く、また現地の同僚や地域住民の方々との信頼関係やコミュニケを図るためには、『足で稼ぐ・足を運ぶ』ことが重要となります。

ぜひ『自ら考えて行動に移した』経験を存分にアピールして頂ければと思います!


協力隊経験後のビジョンを持っておく(いまの時点でザックリでよい)

こちらは主に面接で聞かれる内容となりますが、
・協力隊の任期終了後にどのような道に進みたいか?
・協力隊経験をどのように活かしていきたいか?

について、ザックリと話が出来るように準備しておくと良いと思います。

上記は協力隊事業の目的の3つ目に合致するため、考えておくべき視点の一つと言えます。

【秋募集】190816_JICA様国内拠点展開用_説明会キャラバンスライド

(※スライド画像は過去の募集説明会資料より)

・協力隊行く前から2年後のことなんてわからない
・いま現在やりたいがあっても、現地での活動を経験した後では、それは変化してしまうのでは?

…と思ったあなた。
そんなことは百も承知(のはず)です!

重要なのは、
・協力隊の2年間がゴールではなく、人生のタイムラインの一部・ステップアップの期間として捉えられているか
・経験を社会還元する意思があるかどうか

です。

逆に言ったら、協力隊行く前から2年後のことを具体的に話せる方の方が少ないと思うので、あまり肩ひじ張らずに、でも上記視点を持ったうえで応募書類作成や面接に臨まれることをオススメします!


さいごに

上記はすべて、私自身が国際協力推進員時代にお伝えさせて頂いていた内容のまとめであり、JICAおよび協力隊事務局からの公式な回答やアドバイスではありません。

本来であれば募集説明会やOBOG訪問などによって知り得た情報であるが、今日のコロナウィルス流行の影響により機械損失してしまった方向けに、少しでもお役立ち出来たらいいなと思い、文面にまとめました。

本文の内容に関する質問や意見等あればぜひコメント欄やTwitterのDM等でいただければと思います。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
2020年春募集期以降に応募される方、ぜひ頑張ってください!!


#JICA海外協力隊 #青年海外協力隊


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