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美術検定3級にチャレンジする人へオススメの4冊 -日本美術編-

美術検定3級の出題範囲と公式本についてはこちらのnoteにまとめたのでご確認ください。 さっそくオススメの4冊についてご紹介します。5冊選ぼうと思ったのですが、4冊で十分だと判断しました...!

1.増補新装 カラー日本美術史

これは美術検定を受ける上で教科書のようなものですね。西洋美術史と合わせてセットで持っておくと便利だと思います。私はこのシリーズを持ち始めてから、美術館に行くのが俄然おもしろくなってきました。今まではなんとなく、「キレイだなぁ」くらいで終わっていたのですが、美術史を理解するとその時代の権力者との関係や海外から伝わった技法でガラッと日本の絵が変化したりするのでワクワクします。

2.常識として知っておきたい日本の国宝50 佐藤晃子

この本は美術検定4級のときにもオススメしました。再びオススメするほどとても大好きな本です。この本を読んでから「どの国宝がいつ見られるのか」前もってリサーチしてから美術館に行くようになりました。2020年に入ってからは、東京国立博物館で長谷川等伯の《松林図屏風》を見て、三井記念美術館で円山応挙の《雪松図屏風》と《志野茶碗 銘卯花墻》をみて本の写真では分からない美しさを堪能しました。国宝オタクの道へようこそ。

3.常識として知っておきたい日本の絵画 50 佐藤晃子

繰り返しになりますが、美術検定を受けるのであれば佐藤晃子さんの本は絶対に読んだ方が良いです。そして解説がとても分かりやすく、読んでいたら「あ〜この目で死ぬまでに一度は必ず見ておきたい!」という気持ちになります。あの文章力の素晴らしさは何なのでしょうか...。羨望の眼差しで見てしまいますし、軽く嫉妬してしまいます。まだ読んでいない方はぜひ手にとって読んでくださいね。

4.マンガでわかる「日本絵画」のテーマ:画題がわかれば美術展がもっともっと愉しくなる! 監修 矢島新

この本はもっと詳しく日本美術のテーマやモチーフについて知りたい方向けです。日本美術でよく扱われる「象」「獅子」「犬」「麒麟」「鳳凰」がどのような意味を表象しているのか説明してあります。例えば、「麒麟は人々に幸せをもたらす、心優しい霊獣で8世紀に中国から伝わった...」などの豆知識を得ることができます。しかし、美術検定では日本美術に関しては詳しいモチーフまではそんなに問われないので時間がない人は手に取らなくても大丈夫です。ただ、読んだら間違いなく美術館に行くのが楽しくなるはずです。

さて、今回は美術検定3級-日本美術編-の本を4冊紹介しました。日本美術に関する専門書はたくさん出ていると思いますが、いきなり分厚い本を手に取るのは危険なのでまずは今回挙げたような本を手にとってみることをオススメします。

(ヘッダーの写真:Photo by Alex Holyoake on Unsplash)

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