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【ヨーロッパバックパック旅2024】3週間の総費用?節約のコツは?

2024年5月~6月にヨーロッパなどの10都市を男ひとりで3週間で回ってきました。ワーホリでカナダに滞在中のためカナダ発着。円安&欧州のインフレで費用がかさむと予想されるなか、節約旅を敢行しました。
(2024年6月現在で1€=168円、1£=199円、1CA$(カナダ$)=114円、1$=157円)


ルート&移動

移動はだいたい飛行機です。ルートと航空券のだいたいの価格を載せておきます。Skyscannerで航空券を検索して、基本的に航空会社から買っているので現地通貨の単位ですが、いくつかMytripなど安い代理店を通して買っているので円単位です。

カナダ・エドモントン発(カルガリー経由)【55000円】
→スペイン・バルセロナ(2泊3日)【35€】
→ポルトガル・リスボン(2泊3日)(スペイン・マドリード経由)【30€+120€】
→エジプト・カイロ(2泊3日)【18000円】
→イタリア・ローマ(2泊3日)【45€】
→アイルランド・ダブリン(2泊3日)【30€】
→スコットランド・エディンバラ(2泊3日)【25€】
→イングランド・ロンドン(3泊4日)【5000円】
→フランス・パリ(3泊4日)【バス25CA$】
→ベルギー・ブリュッセル(アントワープ)(1泊2日)【25€】
→ドイツ・ベルリン(1泊2日)(パリ&カルガリー経由)【~パリ45€、~エドモントン320CA$】
→カナダ・エドモントン着

パリ-ブリュッセル間以外は飛行機でした。航空券はだいたい2か月くらい前に購入。カナダからヨーロッパの航空券は比較的安くWestJetが販売しています。WestJetはフルキャリアとLCCの間くらいの位置付けですが、機内食もあるし、映画も見れるので9時間ほどのフライトを比較的快適に過ごせました。
ヨーロッパ都市間は航空券が安いため、大体30€くらいで収まります。最安でブリュッセル-ベルリン間の25€~最高でローマ-ダブリン間の45€でした。ヨーロッパでは大手のLCCのeasyJetとRyanairがメインです。
ヨーロッパ-エジプト間も比較的安いです。だいたい片道2万円くらいであります。ローマ-カイロ間だと4時間弱のフライトで、ここで乗ったITA Airwaysは機内食もありました。
ヨーロッパでは都市間のバスも豊富にあります。今回はパリ-ブリュッセル間のみ乗りました。Omioというサイトからバス検索をすると便利です。

円換算すると合計18万円くらいです。円安なので思ったよりも高いような気もしますが、各航空券2か月前に買っているのでほぼ最安クラスだと思います。今回はエジプトやアイルランドなど海を越えることが多かったので飛行機メインですが、東欧など内陸中心だと鉄道&バスがメインになると思います。

飛行機移動のメリットはプライオリティパスのラウンジが使えることです。そんなに現地のレストランだと闇雲に高いので、ラウンジでしっかりと食べていました。今回のなかだとブリュッセルの空港以外はプライオリティパスが使えるラウンジがありました。
デメリットは空港までの交通費がかかってしまうことでしょうか。国によりますが、一番高いところでロンドンのスタンステッド空港から市内まではバスで10£くらいします。安いところだとリスボンの空港から市内は地下鉄で2€くらいです。
飛行機は2時間くらい前には着いておかないといけないので面倒かと思いますが、個人的にはデメリットには感じなかったです。だいたい歩き疲れて空港のラウンジでゆっくりしたい気分になっていたので。

宿泊地

宿泊はカイロ以外のヨーロッパではすべてドミトリー式のホステルです。1部屋に8つくらい2段ベッドが置いてあって、ホステルによっては男女混合です。Trip.comで最安のところに泊まりました。だいたい1泊20€~40€です。

最安はリスボンで1泊13€、最高はダブリンで1泊40€、物価が特に高いロンドンでも1泊18£でした。半分くらいは朝食が無料で付いていてうれしいです。多くのホステルは駅やバス停の近くにあるのでアクセスは良好。石鹸&シャンプーはないところがほとんどなので持参必須です。歯磨きセットも同様に。

カイロは物価が安いのでたぶんドミトリーのホステルという概念がなく、すべて個室のホテルです。こちらも最安を検索して1泊10$くらいでした。カイロの観光地やホテルは$払いが多いです。

円換算で合計約8万円でした。20泊しているので1泊平均4000円(24€)くらいでしょうか。いろんな国の人が同部屋にいるので、面白くもあり、疲れもします。謎に5時にアラームをかけて消す&寝る&再アラームを繰りかえす南米人とか、深夜にイヤホンつけずに大音量YouTube聞いているヨーロピアンとかがいることはよくあります。

食事

基本的にスーパーで買って食べていました。ホステルには電子レンジをはじめキッチンがあることが多いので、冷凍冷蔵食品も食べられます。だいたいどの国のスーパーでもサンドイッチやパン、冷蔵のラザニアとかカレー、冷凍のパエリアとか売っています。国によって物価差はありますが、サンドイッチは2€~4€、冷蔵食品は3€~5€くらいです。水は1L0.2€くらいであります。ちなみにスーパーは明らかにLIDLという欧州全体に展開する店が安いです。時点でALDIというチェーン店。各国だけのチェーン店は3割くらい高いイメージです。

あとはマクドナルドも結構行きました。だいたい各国、バーガーのレギュラーのセット価格は10€くらいしますが、安いキャンペーン中のセットみたいなやつは5€くらいなので、外食のなかでは圧倒的に安いです。


バルセロナのパエリア


ちなみに普通のよさげなレストランで食べると20€~くらいです。バルセロナでパエリアのセットみないなランチを食べたら27€くらいでした。レストランはテラス席がメインで街並みを見ながら雰囲気込みで楽しめます。
個人的にはそんなにヨーロッパ飯がいいと思わないので、すぐに中華の炒飯が食べたくなります。どの国でも中華の店はその辺にあって、10~15€くらいで炒飯はあります。

スーパーでのワインは日本よりも安く、ビールは日本と同じくらいの国が多かったです。だいたい安いビール1缶1€、安いワインは3€くらいであります。ロンドンだけは高かった印象があります。レストランで飲めば8€くらいはします、日本みたいな安い居酒屋はないので。

合計4万円くらいでした。現地レストランで外食したのは4回くらいで、あとはスーパーやマクドナルド。空港ラウンジではしっかり食べていました。

観光地

今回の旅の一番の目的は競馬観戦でした。5月末には欧州のいくつかの国では日本のダービーのような格式高いレースが週末に実施されます。アイルランド・イングランド・フランスで開催されるレースをライブで見たかったのでこの時期に3週間きました。それ以外はついで感覚で、各国でひとつは絶対にいきたい観光地があったのでめぐってきました。競馬は興味ある人が限られると思うので、主にそれ以外の観光地についてです。
欧州の観光地の入場料は無料or高いです。イギリスの博物館・美術館などは無料が多いです。スコットランド国立博物館、大英博物館などは無料で入ってきました。ローマ・バチカンのサンピエトロ寺院、ベルリンのユダヤ博物館も無料です。
それ以外の観光地の入場料はだいたい20€~します。入ったところだとバルセロナのサグラダファミリアは45€、パリのヴェルサイユ宮殿は21€とかです。なので、「おすすめ観光地」とかに出てくるスポットのすべてに入場しているとえらいことになります。

入場料のかかった絶対に行きたかったところ
バルセロナ:サグラダファミリア【45€】グエル公園【10€】
リスボン:リスボア水族館【24€】
カイロ:ピラミッド【1200EP】(1EP=3.4円)
ローマ:コロッセオ【18€】
ダブリン:ジェイムソン蒸留所【33€】
エディンバラ:スコッチウイスキー・エクスペリエンス【23£】
ロンドン:なし
パリ:ヴェルサイユ宮殿【21€】(ルーヴル美術館予約とれず)
ブリュッセル・アントワープ:聖母大聖堂【12€】
ベルリン:なし

街歩きして観光スポットを回るだけでも十分楽しいので、事前に絶対に行きたいところ以外は入場しませんでした。ロンドンではレンタルサイクルに乗ってバッキンガム宮殿、ビッグベン、タワーブリッジをめぐりましたし、ベルリンではイーストサイドギャラリーを散歩しました。ヨーロッパは歴史のある街並みを歩いているだけで気分がいいですが、特にエディンバラの雰囲気はまさにハリーポッター的な世界観でよかったです。

合計で3万5000円ほど。ちなみに主目的の競馬の観戦料が日本に比べてとても高く英ダービーの入場料は60£でした。日本だとどんなレースでも200円なんですけどね。もちろん馬券は負けているのでさらに費用はかさんでいます…

現地交通費

欧州の現地での移動は地下鉄とバスを主に使いました。ダブリン、バルセロナ、パリでは1日乗車券を買いました。だいたい地下鉄やバスの1回乗車は2€くらいです。ロンドンでは地下鉄の初乗り自体が3£と公共交通機関も他国と比べて高いですが、レンタルサイクルが町中にあって24時間3£くらいなので、これを使っていました。
エジプトはすべてUberを使いました。物価が安いので、例えばカイロ空港からピラミッドの地点まで車で1時間弱で1500円ほどです。ちなみに地下鉄も走っていては初乗り20円くらいです。

そのほか空港までの交通費や、だいたい郊外にある競馬場までの交通費などもろもろ合わせて4万円くらいでした。

総費用

合計
都市間移動:18万円
宿泊費:8万円
食事:4万円
観光費:3万5000円
現地交通費:4万円

20泊10都市でその他もろもろ合わせて40万円くらいでした。すべての宿泊地が現地最安でエジプト以外はホステル、また食事も現地のいいものを食べてきたわけではないので、「とても快適」という感じではなかったですが、十分楽しめました。現地でゆっくりすることが目的ではなく、街歩き観光がメインだとこれで十分かなと思います。

旅行の必須心得

交通網さえ分かっていれば、だいたい何とかなります。GoogleMapとTransitアプリを入れておけば十分です。Transitは鉄道・バスなどの時刻表&地図みたいなもので、たぶん欧米全域で使えます。GoogleMapの経路案内と合わせて使えば間違いないです。私はGoogleMapに行きたいところをピン留めしていて、そこまで経路がタッチ一つで分かるようにしていたので、かなり便利でした。

欧州は物価がかなり上がっていて、たとえばおすすめの観光地や現地レストランをいろいろなブログなで事前に調べていくと、だいたいブログに書かれている料金よりも値上がりしています。1年前の料金の情報からですら値上がりしていることが多かったです。だいたいあてもなく、GoogleMapで周辺の低価格のレストランを検索していっていました。

欧州ではスリが多いといわれています。バルセロナの地下鉄ではたまに日本語で「スリに注意」とアナウンスしていました。また夜に出歩くのもおすすめしないといわれています。確かに日本よりホームレスは多いです。個人的には飛行機の関係で深夜に街を歩いていることもありましたが、危険性を感じたことはありませんでした。日本にいるときよりは緊張感をもって歩いていれば問題ないとは思います。

欧州旅行の節約のコツは食費でしょうか。飯がメインでなければスーパーで買えばだいぶ安いですし、十分おいしいです。長期旅行で毎食外食というのは現実的でないレベルで高いので。今回はプライオリティパスをフル回転させたので飛行機に乗るたびにカロリー補給することができました。

また観光地も入場するところは絞った方がいい気がします。毎施設に20€は払っていられないです。だいたいの観光地が街中に一体となって位置しているので、散歩しているだけで楽しめました。
またロンドンの観光はレンタルサイクル一択です。公共交通機関ですら高いですし、ちょうどよい距離感に観光地があります。逆に、パリもレンタルサイクルが発達していますが、距離感が離れているので1日乗車券の方がいいです。

これだけ高い欧州ですが、観光客はめちゃくちゃ多くて、完全にオーバーツーリズムです。主要都市に比べてメジャーではないリスボンとブリュッセル(アントワープ)は人がそこまで多くないので快適でした。

各都市の写真

せっかくなので各都市の印象的な写真を1枚ずつ載せます。

バルセロナ


サグラダファミリア内部

サグラダファミリアは外からみてもすごいですが、内部も圧巻でした。

リスボン


リスボン中にあるモウリーニョが映った広告

リスボン中にUberEatsの広告があって、モウリーニョが登用されています。モウリーニョはサッカーのレジェンド監督で、サッカー監督史上最もすごい人のひとりですが、一般的には芸能人が起用されそうな広告に登場していました。めちゃくちゃすごい実績だとは思っていましたが、ポルトガルでは国民的に人気なのかもしれません。

カイロ


ムハンマドアリーモスク内部

ピラミッドに迫力も現実離れしていてすごかったですが、それ以外のムハンマドアリーモスクも印象的でした。最大クラスの大きさのモスクで内部も荘厳です。

ローマ


サンピエトロ寺院の頂上からの眺め

サンピエトロ寺院の頂上に上ることができて、ローマを一望できます。写真は寺院前の広場の方向でずっとみていられる景色でした。

ダブリン


ウイスキー蒸留所にあったシャツ

ジェイムソン蒸留所のお土産屋に謎のTシャツがありました。日本語で「法と狂気」と書いています。意味はよく分かりませんがなんだか好きなフレーズではあります。海外でも漢字の書いたシャツや時にはタトゥーを入れた人はたまにみかけます。きっと外国人からしたら魅力的なのだと思います。

エディンバラ


エディンバラ城近くの街並み

今回いったなかで、個人的なヨーロッパの街並みランキング1位はエディンバラでした。ロンドン以上にいい感じです。

ロンドン


大英博物館の日本展示

大英博物館にはさまざまな国の展示ブースがありますが日本の展示もしっかりありました。一部日本語で説明を書いていました。改めて日本の文化や歴史はユニークだと思わされました。

パリ


ヴェルサイユ宮殿内部

ヴェルサイユ宮殿の装飾はあまりに豪華でした。天井までびっしりと絵が描かれています。歴史はよく知りませんが、この貴族のとんでもない豪勢な暮らしからナポレオンの革命の時代につながったのだなあと思いながら歩いていました。

アントワープ


フランダースの犬の像

ブリュッセルからバスで1時間ほどの街アントワープにフランダースの犬のモデルになった聖母大聖堂があります。その聖堂の目の前にネロとパトラッシュの像があります。小さいときにフランダースの犬を何度も見た記憶があるので、行けてかなり満足していました。今の小さい子ってフランダースの犬を見る機会はあるのですかね?

ベルリン


ユダヤ博物館の展示

ユダヤ博物館は全体的に静かでしんとした空間です。そのなかで、このモニュメントが印象的でした。いつかアウシュビッツ収容所にも行きたいと思っています。


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