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新規事業開発・新製品開発の一番最初にやること【コラム】

このことを不思議がられるクライアントさんが多いです。

人々が困っていることを聞き出してそれを解決するようにコンセプトを作るという感覚でいらっしゃるクライアントさんが多いのです。間違ってはいません。しかし、お客様のニーズを見つけてどんなものだと喜んでもらえるのか?満足してもらえるのか?を創造するのです。決して□中に答えを入れるという感覚ではありません。

新規事業開発も新製品開発もクリエイティブな活動ですので、一旦自分の頭の中にお客様の状況を入れます。そして湧き上がってくる言葉であったりビジュアルであったり(これらは鮮明ではありません。)何かヒントになるものがこころの奥底からやってくるものを静かに捉えるような感覚です。

それを核にして、想像を膨らませてお客様が活き活きとその商品なりサービスなりを使っているところを想像できればそれがアイデアとなります。(頭の中で想像しにくい場合は、絵に描いてもOKです。)

そのアイデアを今度は立体思考でコンセプトに仕立てていくのです。

よく戦略は「アートでありサイエンスである」と表現をされている方が多いですが、新規事業も新製品もまさしく最初は感性なのです。お客様がどうなることが良いことなのか?happyなのか?観察をして内側から静かに浮かんでくる感覚が始まりです。頭に力が入るというよりは、全身の力を抜いて、自然と湧き上がるもの、この感覚を磨くと良いアイデアが出てくるのです。

当然この作業には、「自分は凄い!って思ってもらおう」とか、「なんとか期日までに形にしないと。」など我欲が入っては何も出てこないのです。

湧き上がってきたヒントとなるものは、頭で考えると「?」なことが多いですが、自分の内側を信じてそれを核にして想像を膨らませることが一番最初の作業です。



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