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『人を育てる』【sato流リーダー講座Ⅱ⑲】

松下幸之助さんのご著書『指導者の条件』の中に、『人を育てる』というのが出てきます。

内容は、

「吉田松陰が海外へ密航を企てて失敗し、捕らえられて入獄されたときに牢内11人の囚人がいて、自らも四書五経の講義を行うとともに、それぞれの人に自分の得意とするところを教授させ、互いに教えあい、学びあう中で、人々が獄中生活の中で見失っていた、人間としての価値、人間の尊厳といったものにめざめさせた。」

「今まで絶望的な雰囲気だった獄中が、みなそれぞれに自信と勇気を取り戻し、活気にあふれてきた」

とありました。

そして、最後に、

「指導者が人を育てるにあたって、知識よりも何よりも、まずそうした人間の尊厳を教えることが大切なのだと思う。」

で締めくくられています。

人間の尊厳を教える教育」というのは、目からうろこでした。学校でも社会に出てからでも、ダメ出しだらけで徹底的に傷つけられましたから、何か厳しくあることが教育だと思っていました。

確かに、自信や勇気に満ち溢れていますと、インスピレーションも直観も鋭くなり、良い仕事につながります。

また、本には次のように書かれています。

「松陰の人間教育によって、いわば魂の底から揺り動かされ、その秘められた素質がひき出された。」

潜在能力を開花させたわけですね。

リーダーは、自信や勇気を与えるような指導を身に着けたいものです。


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