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とある商店街の個人花屋さんと青山フラワーマーケットの違い。【勝手にコンサルティング㉔】

緊急事態宣言を受け、市場調査することは控えお買い物はもっぱら近場で済ませております。お花も同様に近くの商店街の中にある個人でされているお花屋さんをのぞいてみました。

普段、青山フラワーマーケットか仲卸のお店か、輸入花が多いお店で買うことが多いのでこのお店は新鮮です。

これらのお花屋さんに比べ家賃は安いと思いますが、たぶん利益率はそんなに高くないように思います。そこで、職業病が出まして、普段よく買うお店とどう違うのか観察しました。


まず根本的に違うのは、

とある商店街のお花屋さんは、「お花」を売っているのです。
青山フラワーマーケットは、「フラワーライフ」を売っているのです。

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売っているものが違うので、お店の作り品ぞろえが違っています。


お花を買いに行くときは、行ってみて、季節を感じ「あーこんな風にしたらいいかな?」とか、ドライフラワーがきれいに飾られていたら、「あとはこんなふうにするといいかな?」とか、「球根をこんな風に飾るとおしゃれね。」と並べられている商品を見て想像力を掻き立てられるのが楽しいのです。ワクワク感があるのです。そして、ついついいろいろなものを買ってしまいます。

また、ライトも蛍光灯ではなく、温かみのある少し照度が落ちたライトだと居心地がいいですね。

商品点数も大事です。お店が狭くても沢山の商品が置いてあると、それだけで選ぶ楽しみが増えます。奥のほうや棚の下に思わぬ良い植木鉢を見つけたりするとうれしくなります。お花だけですと廃棄ロスも大きいですが、植木鉢や多肉食系を置くと長持ちするうえにお店も華やぎ単価UPで、売上UPにもつながります。

お花を入れる容器や値札、メッセージボードもお店の雰囲気統一感に気を使いながら揃えられていると、高級感を感じたり気分がよくなります。買った後も良い雰囲気のイメージが残っておりますので、よりお花が可愛く感じます。

入り口付近はもちろん、天井や壁もきれいにお花が飾られていると、白い壁よりも楽しい気分になります。

お花の種類も大事で、色や形、大きさ、枝ものなどお花を組み合わせやすいように品ぞろえがあると、それだけでお花がまとまり、活け方があまり上手でなくても満足感が高まります。

以上のように、青山フラワーマーケットでの買い物はワクワクします。


そして、決定的に違う点を見つけました。

商品知識です。

とある商店街のお花屋さんでの会話は、

「この枝は何ですか?」
「えーと主人に聞いてきます。(奥様)」
「花が咲くのですか?実が付くのですか?」
「えーどっちかな?(奥様)」
「葉っぱです。(奥からご主人)」

というように、お花の知識がないので買いにくいですね。

そして、花合わせが決まらず迷っていたら、提案されたのがちょっと色が外れているのでさらに迷ってしまいました。できればお花を活ける方が接客して欲しかったです。

というわけで、物理的に「お花」を売るのではなく、「フラワーライフ」を売っているお店のほうに足が向いてしまいます。

しかし、とある商店街のお花屋さんはきっと、「この辺の人はあまりお花を活けないのだろう。もっとお花になじめばいいのに。」と思われているのかもしれません。







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