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【保存版】海外旅行・出張で役立つ!英語講座〜アメリカのスタバでドリンクを注文してみよう編〜

はじめに

 海外旅行に行ってお店で注文をするとき、店員さんとの会話の中で、(英語に自信がないせいか)ちょっとドギマギしてしまった…そんな経験はありますか?最初は誰でも似たような経験があるのではないかと思います。
 本記事は、海外のお店で「自信を持って」「スムーズに」「自分の欲しいものを買える!」ようになるために、アメリカのスタバで遭遇する英語表現をご紹介する学習コンテンツとなっています。

私の実体験と心構え

 何を隠そう、筆者も数年前の大学時代にアメリカのポートランドで10ヶ月ほど留学生活をしていたことがあり、はじめは全くと言っていいほど思った通りに自分が欲しい飲み物を伝えることができず(全然違うドリンクが全然違うサイズで出てきました泣)、「私の英語ではコーヒーもまともに注文できないのか…」と落ち込みました。
 しかし、何度かチャレンジしているうちに店員さんが聞いてくる「フレーズ」にはそこまでバリエーションがないことに気がつきました。また、注文の会話の中では何を聞かれて何を答えなければならないのかといった、ある一定の「流れ」のようなものがあることを発見しました。
 これらのことを意識しながら注文に臨むようになってからは、驚くほどスムーズに、正確に、注文をすることができるようになりました。この経験から、こと「カフェで注文をする」のような英会話では、純粋な「リスニング力!」「スピーキング力!」「英語力!」というより、「現地では普通、どのような手順で会話が行われていて、どのような定型表現が飛び交っているのかを把握・想定しておくこと」が大切であるということを学びました。
 相手ががよく使う「フレーズ」と注文の「流れ」。この2つを押さえておくようにすれば相手とのやりとりをスムーズに行うことができるので、必ず意識するようにしましょう。この心構えはスタバに限らず、デニーズでもサブウェイでも他のお店でも同じです。
 さて、本記事では「流れ」を店員さんが投げかけてくる「フレーズ」を起点として8つの区分「関門」に分けました(この8つを突破したとき、あなたは自分が本当に飲みたかったドリンクを手にしています)。
 各関門を、ポイントを押さえる形でまとめ、不要な情報は極力削ぎ落とし、返答の仕方も書き込んであります。素早く効率よく学習できるようになっていますので、現地に行く直前、機内、現地のスタバのドアの前…いつでもどこでも手早く学習を完了し、本番に臨むことができると思います。
 前置きが長くなってしまいましたが、それではさっそく学習していきましょう!

第1関門 まずはあいさつから “How’s it going?”

 あなたがレジの前に立つや否や、店員さんがこう口火を切ります。聴こえ方は「ハーズゴーウィン?」というように “it” はほぼ聞こえないことがほとんどです。筆者も(留学を終えた後でさえも)ついに聴き取れませんでした。しかし、焦る必要はありません。彼/彼女はただ、喉が渇いて疲れているあなたに「元気?」と聞いてくれているだけです。

ここではあなたが元気でも元気でなくても
“So good, so far.”「今のところとってもいい感じ!」
“Good, you?”「いい感じだよ、あなたは?」
と短く返せば問題ありません。

第2関門 メニュー板をよく見て “What can I get for you?”

 「何にしますか?」いよいよ注文です。この際、店員さんの後方上部にメニュー板、手元にメニュー表があるので落ち着いて自分の欲しいドリンクを探しましょう

“Can I get a 〜(欲しいドリンク名)?”「〜をください」
で答えましょう。
(または “May I have a 〜?” でもOK)

 ブラックコーヒーを注文しようと思っている方は、ここで注意です。アメリカのスタバのメニューにはどこを探しても “Black coffee” とは書いてありません。正解は “Brewed coffee” です。 “brew” の発音は少し難しいものなので、もし何回発音しても店員さんに聞き取ってもらえない場合は “Dripped coffee” と言い換えるとすぐに通じます(筆者が実証済みの有効な方法です)。

第3関門 2択から選ぶだけ “Hot or Iced?”

 ここは大丈夫だと思います。ホットかアイスか好きな方を選んで答えましょう。

第4関門 日本と同じ “What size?”

 次に、サイズを聞かれます。
日本と同じですが小さい順に、“Short” “Tall” “Grande” “Venti”と覚えておきましょう。

“Tall one, please”「トールサイズのやつをください」
のように答えていきます。

第5関門 最難関!突破できるか “Would you like room?

 ここで、第2関門でブラックコーヒーを注文した方はまだ気を抜かないでください。おそらく初めての方は一番パニックになるフレーズがこの表現です。
 “room” とは直訳すると「部屋」や「空間」ですが、ここでは「(ミルクなどを入れる)隙間」のことです。スタバでは、日本もそうですが、ブラックのドリップコーヒーを買った後に自分でシュガーやミルクを好きなだけ入れることができますよね。つまり、 “Would you like room (for cream)?” とは、「ミルクやクリームを入れる隙間を作った方がいい?それともなみなみ注いじゃってもいい?どっちにする?と聞かれているわけです。

“room”を作って欲しい方は “Yes.”
なみなみ注いじゃって良い方は “No” や “With no room, please.”
のように答えましょう。

▼参考:「 “room” とは?」

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 なお、関門の3、4、5はたまに前後する場合がありますが、もし聞き取れなかった場合は “Say that again?” と遠慮なく聞き返して大丈夫です!スタバ店員さんは日本でもアメリカでも明るく優しい方ばかりです。

第6関門 今こそ名乗りを上げる時 “What’s your name?” “How spell it?”

 欲しいドリンクを伝えた後、名前を聞かれることがあります。これは店内が混雑しているときなどです。店員さんがドリンクをあなたに手渡すときに、誰が何を注文したかがわからなくなってしまうことを防ぐために、予め注文時にお客さんの名前をカップに書きます(日本でも同じですね)。その際、“What’s your name?” と聞かれますが、もしあなたのお名前がとても珍しい場合や長い場合は、店員さんは100% “How spell it?” 「どういうスペル?」というように聞き返してきます。そこでもしもう一度言っても書けなさそうであれば(あるいは最初から)、自分の名前を略したり、分かりやすい名前に改名してしまうのも手です。 “Kentaro” さんであれば “Ken” でいきましょう。

第7関門 気を抜かないで!まだ何か言っている “Use the chip.”

 さて、最後に支払いです。店員さんが値段を伝えてくれるので、

現金であればその現金をトレイに、
カードであれば “I’ll pay by card.” と伝えましょう。

 カードで払う場合、 “Use the chip.” という表現を聞くことがあります。「チップを使え」とはどういうことかというと、通常カードで支払いを行う場合は、レジにつながっている小型の読み取り機に自分で支払い処理をするのですが、その際にカードを「スライドさせるところ(機器の右側部分)」とカードを「差し込むところ(機器の下の部分)」があり、その後者の方でやってね、ということです。

最終関門 有終の美を飾ろう “Have a nice day!”

 注文も支払いもスムーズに終えたあなたは、いよいよ飲みたかったドリンクを受け取ります。受け取るとき、またはお店を出るとき、店員さんはにこやかに “Have a nice day!” または “Have a great day!” など「良い一日を!」と言ってくれるでしょう。そのときはあなたも、ぜひこの表現を使ってみてください。今回私がご紹介する最後の英語表現です。

“Thanks, you, too!”「ありがとう、あなたもね!」

 ポイントは “you,too!” 「あなたもね!」とつけていることです。素敵な言葉をかけられたときに粋な感じで返すことができる小ワザなので、ぜひ使ってみてください。

おわりに

 以上です。いかがでしたでしょうか。この記事があなたの充実した英語学習、楽しい海外旅行、そして素敵なコーヒーライフに一役買えることを心より願っています。今現在はご時世柄なかなか海外旅行は難しいですが、今後外国へ行く機会があるときにぜひ現地で実践し、本場のスタバで最高の一杯を楽しんでみてください!