迷いを捨てて進む事
自信が持てない
私はボーカリストと名乗ってからもう20年くらい経つ。
私は本番歌う時可能な限り迷いを捨てるよう心がけている。
この技は歌う時、歌に関する時のみ発動出来る。何年もそうやってきたし、する機会があったから出来るんだと思う。
(所が、PTAとか沢山の保護者の皆さんの前で話をしたりする時などは全く発動出来ない。)
本当は物凄く恥ずかしかったり
何酔いしれてるんだよともう一人の自分に水を差されたり
音外したらどうしよう
歌詞忘れたら恐ろしすぎる
大した事ねーと思われるんじゃないか
とか
色んな恐怖がそこにある。
恐怖すぎて歌おうとすると声が全く出ないという謎の現象が頻発していた時もあった。
所が、とある切っ掛けでその恐怖がどうでもよくなった。
どうでもよくなると、力が抜けて自由になる。
切っ掛け
自分が20代の頃、ベタだけど人生に疲れて一人旅に出た。仕事を辞めて、NYに行った時の事。
お金はそんなに無かったので貧乏旅行だし、ボーカルレッスン目的で行ったけど、1日2日で劇的に変わるなんて事ないのは分かっていた。大して自慢できる事でもない。
その代わりに大きな発見を持って帰る事が出来た。
下手でも特別な技術が無くても、とにかく現地の方々は自信に満ち溢れて堂々としていた。そしてその姿はとても輝いて見えた。
ああなりたい。そうありたい。
と、強く思えた。
それまでの自分は、ステータスや誰も真似できないスキルに固執しすぎて、結局自分が何をしたいのかを見失っていた。何が大事なのか分からなくなっていた。そしてかっこ悪い自分を見せるのが恐怖でしか無かった。自分に自信なんて全く無かった。
でもそうじゃない。
ほんの些細な事でもいい。笑われてもいいから勇気をだして真摯にやってみる。失敗してもいいんだ。出来なければ策を考えればいい。探すなり、人に聞くなり、別の分野から学べばいい。少しづつでもそれが積み重なって本当の自信が生まれる。
これまでの自分の人生と重なって、色んな事が確信に変わった瞬間でもあった。
(そして、その後私はCDをリリースしました。この体験が無かったら間違いなく出来ていなかった。)
それは今でも
この価値観に私は今でも支えられている。
一つステージの予定が入ったならば、家のことをやりながらでも出来る事を模索した。
出来うる限りの準備。歌詞は料理しながらでも、お風呂に入っている時でも、子供を寝かしつけながらでも覚える事が出来る。
子供が小さいとPCでDTMなどの機材をいじる時間なんて皆無だったが、スマホのボイスメモを使ってでも曲を作った。
頻繁にスタジオに行けなくても、顔にバスタオルをあてて発声練習した。イメージトレーニングをした。声を出さずに呼吸だけで歌を練習した。
なんでも探せば出来るんです。
そうやって探しながら、本番のステージで歌う為の自信を積み上げられる事が出来た。
準備がしっかり出来ていれば、ここぞという本番にしっかり演じ歌う事が出来る。だってその瞬間の為に沢山の下ごしらえをしてきたのだから。(自分だけじゃなく沢山の人がそれに関わっていれば尚更!)それを自分が一番良く解っているから。恥ずかしいなんて言ってたら、全てが水の泡。気が付けば本番の失敗もどうにかする!ぐらいの強い気持ちを持てるようになっていた。
誰かと比べて劣っていようと、なんだろうと関係ない。私はここまでやったという事実が本当の自信になる。
この記事を最後まで読んでくださりありがとうございます。貴方が自信を持つ為にやっている事はなんですか?
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