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わたしの好きなポルトガル語①:サウダージ(saudade)

こんにちは、さちこです。普段は、外国の方に第二言語としての日本語を教えています。どうぞよろしくお願いします。

広島県にある尾道市の出身です。

ポルノグラフィティが登場したとき、お隣の因島市出身と知り、なぜだかちょっと残念な気持ちになった自分に苦笑しました。

尾道を出て幾星霜。気がついたら因島市は尾道市になっていました。なぜだか複雑な気持ちになりました。

ポルトガル語を習い始めたら、サウダージ(saudade)という言葉が出てきて、
あの曲のタイトルがポルトガル語だと知りました。

そして、サウダージ(saudade)が「世界で最も翻訳しにくい単語ランキング」で7位に選ばれていると知り、おどろきました。(イギリスの会社today translationが1000人の翻訳家に対して行った調査より)

ポルトガル語以外の言語で「saudade」を適切に表現するためには、どうしても単語一つでは表現できないからだそうです。

大学進学にあたって広島県を出たわたしは、学生寮に入りました。様々な県から学生が入寮してくるので、お互いの方言や習慣の違いは、それまで当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないと気づかされる話題となりました。

方言には、ポルトガル語のsaudadeと同様に、標準語の一つの単語ではどうしても説明しきれないものがあることも、その時に気づかされました。
お互いにお互いの方言の言葉を、もどかしく思いながら標準語をいくつも並べ、その言葉の持つ意味というか、その裏にある気持ちというのを説明し合い、おもしろく聞き合いました。

広島弁だと「はぎー」
長野弁(諏訪弁?)だと「ずく」などです。

それ以来、そういう他の言語では一つの単語で説明しきれない言葉の中に、その県(国)の人の芯があるような気がして、なんとかわかるようになりたい、なんなら使えるようになりたいと望むようになりました。

ポルトガル語のsaudadeも、いつの日かわかるようになりたいなあ。

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