わたしの好きなポルトガル語⑦:カシューホ・ケンチ(Cachorro-quente)
こんにちは、さちこです。普段は、外国の方に第二言語としての日本語を教えています。どうぞよろしくお願いします。
ブラジルのサンパウロは標高約800mの高原地帯にあるためか、
暑いといっても日本の夏のようにムシムシとした暑さではない分過ごしやすく、
夜になると気温が下がるので、寝苦しいといったこともほとんどなかった。
ポルトガル語で「暑い」はケンチ(quente)と言う。
ちなみに「熱い」もquenteで、洗面所などでお水とお湯のでる蛇口があるときは
お湯のほうにquenteとある。
カシューホ(Cachorro)は「犬」である。
カシューホという音には白く朴訥で毛の長い犬のイメージを抱き、ピッタリだ
と思うのはわたしだけだろうか。おそらくわたしだけだろう。
ちなみに猫はガト(gato)で、なぜか黒猫をイメージしてしまう。金眼のしなやかで綺麗な。
もちろんそれ以外の犬も猫も、カシューホでガトなのだが。
ポルトガル語がほとんど聞き取れないので、
滞在先のお母さんに何か言われては聞き返していたある日、
「〜〜〜カシューホ・ケンチ〜〜〜〜」と聞こえた。
カシューホ=犬、ケンチ=熱い ➡︎ 熱い犬!?って何!?
それとも、暑い犬!?
犬が暑がっているのかな、でも犬なんていないし…
と脳内で驚きながら、再度「カシューホ・ケンチが何って言った?」と聞き返す。
すると、また「〜〜、カシューホ・ケンチ〜〜」と聞こえたけど、
今度は「食べる」って言葉も聞こえた。
え、食べる!? カシューホ・ケンチを食べるって言った!?
いや、犬が熱いものを食べるって言ったのかな?
まてよ、暑い時に犬は何を食べるかって話かな?
もはや脳内はパニックである。
もう一度ゆっくり言ってもらう。
「〜〜〜〜、カシューホ・ケンチを食べたいか?」って聞こえた!?
カシューホ・ケンチって食べ物!?
食べ物なら食べられるだろう、えーいっと「食べる」と返事をする。
出てきたのは、まごうことなきホットドックだった。
Hot dog
あつい犬
※お読みくださり、ありがとうございます。
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