2018年の短歌
(tumblrに置いてたものたち)
彼方へと飛び立つ皆が眩しくて
それでは僕はどこへ行こうか
(20180217/短歌ハッシュ2月号:イラストのイメージもしくは「群」)
その先へ届ける祈り 歌声
闇を拓いて空が広がる
(20180224)
ハローハロー 何光年かかるかわからないけれど
今君に会いに行くよ
何万年経って光が届いても私の欠片を探さないで
(20180303)
君がいた景色を脳裏に押しやって、
君のいない景色を眼に焼き付ける
ただ少し時間と言葉がほしいだけ。
いつか全部飲み込んでみせるから
(20180331)
この線は何にもならず伸びていく
何も歌えず歪んでゆくもの
(20180520)
この声が聞こえないならそのままで
どうか気づかず歩いていって
(20180813)
星にも展開図にもなれない僕ら
見上げ続けて地上が揺らぐ
(20180914/短歌ハッシュ9月号「図形」)
きみがきみがきみがと好きを言い募り
すべてをきみの所為にしている
(20181117)
放課後に彼氏のとこへ行くはずのきみが振り向き
わたしに笑う
「クリスマス」
屈託なく笑うきみが手渡す包み、水色リボン
どうせまたあいつのついでに買ったのにちゃんと
わたしの好みで憎い
「いらないよ」笑って言ってみせたのに
きっと捨てない自分が憎い
(20181226/ペーパーウェル#01「贈る・包む・添える」)
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