マガジンのカバー画像

浅い眠り、遠い目覚め

14
心に移り行くことがらを、備忘録のように書き溜めています。
運営しているクリエイター

#詩のようなもの

雨にも負ける風にも負ける

遠い昔に友人を元気づけようと、送った詩です。 宮沢賢治ファンの皆さん気を悪くしたらごめん…

satedon
4週間前
25

心許なさが産毛のように全身を覆いつくすとき

心許なさが産毛のように全身を覆いつくすとき 私は美しいノイズを聴く 水のにごり、陽のにじみ…

satedon
1か月前
19

今日は何よりという日 写真詩

今日は何よりという日 黄砂が少なくて何より いつもの公園に光が満ちて何より 新緑の芽吹きが…

satedon
2か月前
33

モノクロームの日

黒から白へ向かう無限の諧調にモノクロームのすべてがある。 モノクロームの白に光を感じ、モ…

satedon
2か月前
6

ここでは、すべてが遙かに遠い

海と河の交わる汽水の町。 空の下、河口が大きく拡がり、 海へと流れ込む。 河の音が、海と交…

satedon
3か月前
13

そして旅は続く

そして旅は続く この先は海で戻る道を知らない 漁船に人影はなく 遠くの犬の声も聞こえない …

satedon
3か月前
21

昨日夢で人が死んだ

昨日、夢で人が死んだ。 その人は詩人だったので、詩を残した。 言葉が溶けて白い壁に沁みだしている。 言葉が溢れ出すがどれ一つとして書き留めることができない 壮大なのか、流麗なのか、 イメージさえつかめない。 記憶に残すこともできない。 記憶にとどめようとすればするほど夢が深くなる。 言葉が濁流のように流れ始めて、 記憶が消えていく。 そして自分も流れていく。 白濁した文字と共に。

孤独の反意語が見つからない

孤独の反意語が見つからない 本当の孤独をしらないので、見つからないのだろうか? 孤独には反…

satedon
4か月前
10

慣れない老いに

渇水のダムに霧がかかる。 深く静かに去っていくものがある。 長く生き過ぎたと思う。 還暦を…

satedon
5か月前
5