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Aiと連載小説書いてみた10

AIのべりすとを使用して、毎週?毎日?連載小説書いてみました!!
(飽きたらやめる⟵ここ重要)


平和を望んだ魔王世界征服を始めました。

カオスの願い

カオスは悩んでいた。

クレシオンの国王へ何度も世界平和条約の締結を求める手紙を送っているが、魔族国に対するアンドロイドによる攻撃は一向に止まらないのだ。

それだけでなく、人間による差別もひどくなってきている。魔族が侵攻していない場所でも、人間たちは戦争をして食料難など生活が困窮し始めているという報告があった。魔族はカオスの手によって滅亡は免れている。しかし、人間はそうではない。もはや世界滅亡の危機にあると言っても過言ではないだろう。

「これではいつ人が滅びてもおかしくないではないか」

カオスはため息を吐いて下を俯き考える。一体どうすれば良いのだろうかと。そんな時だ。イドが話しかけてきたのは。

「よぉ、魔王様どうした?」

「ちょっとね……」

そう言いながらチラリとイニドを見ると彼は首を横に振る。カオスは少し悩んでからイドに言った。

「私が世界征服をするって言ったらどうする」

イドはニヤリと笑う。

「ようやくその気になったか。まずはクレシオンの国王を絞め殺す」

そう言って、イドは片手で拳を作り、もう片方の掌にドンッとうちつけた。まるで戦闘準備を始めるように。そんな彼の様子にカオスは苦笑いを浮かべた。

「殺しちゃダメだよ」

「あ?ダメなのか?」

イドはカオスに不思議そうに尋ねた。イニドは目を丸くして驚いている。当然であろう、イドが拳を握る時は本気の時だからだ。もし今彼が本気で戦えば、いくらイニドでも太刀打ちできないほどの腕前を持っている。だからこそ、魔王の右腕と呼ばれるのだ。だから、相手が誰であろうと躊躇なく彼は攻撃できるのだ。しかし、カオスは首を振った。

「私は人間を平和的に支配したいんだ」

「あ?平和的にだぁ?んなことできるか」

「それでも!」

カオスは珍しく大きな声を出した。イドとイニドは驚いた表情で彼を見る。彼の表情はとても悲しげなものだった。2人はカオスの思いを察したのだ。カオスは心の底から平和を望んでいることを。カオスは言った。

「僕はこの世界を人間と魔物が手を取り合って、差別がない平和な世界にしたいんだ。そのために暴力を使うなんて、僕は嫌だな」

それはいつもの魔王の威厳はなく、ただの少年のような話し方だった。カオスはイドとイニドの前ではたまに素の自分に戻る。それは信頼しているからなのだ。イドはそんなカオスを見て、呆れたように肩を竦めた。

「まぁ、仕方ねえな」

イドはイニドに視線を向けると、彼も首を縦に振っていた。そして、彼はニヤリと笑うと言った。

「だったら、俺もついて行くぜ!魔王の作る平和な世界ってやつを、この目で見てみたいからな」

「私もどこまでもお供しますよ!」

「ありがとう、二人とも」

二人がそう言うと、カオスは笑顔になったのだった。

三人の頭の中は既に平和を謳歌する世界のことでいっぱいだった。それゆえ、彼らは知らなかったのである。彼らの世界征服が彼らを苦しめる結果になることを。

(続く)

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