Aiと連載小説書いてみた21
AIのべりすとを使用して、毎週?毎日?連載小説書いてみました!!
(飽きたらやめる⟵ここ重要)
ちなみに、添削もAiに任せております。
平和を望んだ魔王世界征服を始めました。
謎の神父と国の異変
国王は王座に腰掛け、玉座の間で繰り広げられるカオスの冒険譚に聴き入っていた。
「ほぅ、そなたは色んな町に言ったのだな」
「えぇ、でもこの国が最も輝いています」
その時、いきなり扉が開いた。国王は突然の訪問者に眉をひそめた。ノックのない闖入者は門番や騎士たちを驚かせた。彼らにとって侵入者など初めての事だったのだ。
「こ、困りますよ!」
「止まりなさい!」
門番と騎士たちはその人物に慌ててそう言うが、その者は聞く耳を持たずに玉座の間に足を踏み入れたのだ。門番と騎士たちは何もせずに突っ立っていた。国王はそんな彼らを一瞥してから、溜め息をついた。
闖入者は緊張した面持ちで国王の前に立ち、深くお辞儀をした。
「国王陛下」
「無礼者、ノックもしないで!」
そう国王は怒鳴ったが、カオスが不思議そうな視線を投げると柔らかな笑みを浮かべ尋ねた。
「神父殿ではないか。なんのご用かね?」
「民への税を減額していただけないでしょうか」
神父は懇願したが、国王はそれを即座に退けた。
「ならぬ。民が飢えれば困るではないか?」
「しかし、既に民が苦しんでおります。飢え死にをする者も少なくありません」
イドとイニドはやり取りに耳を傾け、驚きを隠せなかった。この国は訪れたどの国よりも平和で豊かなはずだったが、税が重すぎるとはどういうことか。ましてや国民が税の減免を要求しているとは、それこそ信じがたい。
神父は国王にさらに哀訴する。
「お願いいたします。税を少しでも減免していただければ、国は滅びません!しかし、このまま税を増やし続ければいずれ」
「黙れ!!」
国王は神父を冷たい目線で見据えた。
「我が計算は確かだ。これ以上口を挟めば、たとえお主でもこの国から追放するぞ」
カオスは国王の様子に違和感を感じていた。税の減免が求められているのに、国王が拒否しているのだ。それはさほど難しいことでは無いはずだ。この国の豪華な装飾品を他国に売れば、税の減免はたやすいはずだった。さらに、門番や騎士が神父に対して冷淡な態度を取っているようにも見えた。だが、よそ者である自分が口を出せば国王の機嫌を損ねると気づき、沈黙を守った。
神父は頭を下げると、その場を立ち去った。
その後、三人は玉座の間を出て、部屋を移動する事になった。廊下を歩くにつれ、イニドは壁に飾られた見事な美術品や絵画に目を奪われて感嘆の声を上げていた。芸術に興味のないイドですら目を丸くして金色の額縁に収められたそれらを見つめた。
やがて、とある部屋の前で立ち止まると、国王が告げた。
「この部屋で待っているがいい」
3人は指示に従い、豪華な部屋へと入った。大きなテーブルと棚が並ぶ中カオスはイニドに囁いた。
「ねえ、イニドも気づいた?」
「ええ、この国には何か問題があるようですね」
「だな、だが今は芝居に集中するんだ」
三人は顔を合わせ、小声で話し合った。やがて国王がメイドたちを従えて現れ、お茶を運んできた。カオスたちはありがたくそれを受け取り、国王が切り出した。
「劇場を予約しておいてやろう。いつ公演するつもりだ」
「はい、あの」
カオスが言い淀むと、イニドが口を開いた。
「明後日の夕方はいかがでしょう」
「えっ?」
カオスは驚き、イニドを見つめた。しかし、イドも同意するように頷いた。
「そうだな。それがいい」
「ちょっと!いいの!?そんな勝手に決めちゃって」
「えぇ、むしろ今の時間からだと、明日は間に合いません。明後日の夕方にしか劇場を借りられないでしょう」
「あ、なるほど。ってそんなわけないじゃん!明日どころか明後日だって予約で埋まってるはずだよ!!」
カオスはイニドとイドに詰め寄ったが、二人は気にせずお茶を飲み続けるだけだった。カオスは彼らに何も言っても無駄だと悟り、諦めた。国王がカオスの様子を見て尋ねた。
「何か不満があるのか?」
カオスは慌てて首を振り、苦笑いを浮かべた。
国王は続けた。
「では、翌々日の夕刻、劇場を予約しておこう。それと、宿も手配しておこう。他に必要なものはあるか?」
「い、いえ!ありがとうございます!」
カオスは申し訳なさそうな口調で告げた。本当に甘えていいのだろうかという不安が募ったが、今さら断ることもできず、イニドとイドも何も言わないので、従うしかなかった。国王は満足そうに微笑み、メイドたちに指示を下した。そして、三人は再び城内を案内されたのである。
城の中庭の喧騒の中、カオス、イド、イニドの3人は一息ついていた。彼らの視線の先では、人々が慌ただしく働いている様子が手に取るように分かる。カオスがふと口を開いた。
「それにしても、国王様はとてもいい人だよね」
「はい。平和を願っていらっしゃるようですものね。唐突な我儘にもご配慮してくださいましたし」
「だな」
イドとイニドが同意するように言うと、カオスも大きく頷いた。イドは鼻で笑った。
「きっと税で苦しんでいるっていうのも、さっきの神父が勘違いしてるだけなんじゃねえか」
「そうかもしれませんね」
イニドもイドの意見に賛成した。しかし、カオスは納得がいかない様子だった。
「でも、本当に困ってる人だってたくさんいるんじゃないかな?それに、この城や町はとても綺麗で豪華だけど……」
すると、そこへ一人の騎士がやって来た。彼は敬礼しながら声をかけた。
「貴殿方は先ほど我が国においでになった旅人の方々でいらっしゃいますか?」
「はい、そうです!」
カオスが返答すると、騎士は彼らの方に向き直った。2人も騎士の方を見る。城門からこの城へ案内してくれた門番よりもひとまわりもふたまわりも体格が大きくがっしりとしていて、強そうである。
それもそのはずこの国でも彼は優秀な騎士団の団長なのだ。騎士は微笑みながら言った。
「国王陛下の命令により、あなた方を宿にお連れするために参りました」
「えっ、もう宿が見つかってるの?」
「はい」
騎士は無表情にそう言うと、3人を連れて城の近くの宿に向かう。カオスたちは顔を見合わせて笑い合った。国王は本当に親切な方だと感じたのだ。
しかし、神父の悲痛そうな表情を思い出したカオスの心は重くなった。