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Aiと連載小説書いてみた23

AIのべりすとを使用して、毎週連載小説書いてみました!!
(飽きたらやめる⟵ここ重要)

ちなみに、添削やイラストもAiに任せております。

平和を望んだ魔王世界征服を始めました。

使命の夜明け


バルコニーから優しい風が吹く。

カオスは憂いに満ちた眼差しで、街を眺めた。

「どうにかしてあげたいなぁ」

イニドはそんなカオスに対して愛おしげに目を細めると、彼の頭を優しく撫でた。頭を撫でられたカオスは照れくさそうに微笑むと言った。

「まずはこの国の経済状況や国民の生活を知る必要があるね!」

「えぇ、そうしましょう」

2人の視線が交差し、決意が固まった。

その夜、イニドとカオス、そしてイドは国王に招かれた城を訪れ、美味な御膳に舌鼓を打ちながら眠りについた。深い眠りに沈むと、彼らの胸には、この国を救うという新たな使命が灯っていた。

数時間後。カオスが柔らかな眠りについている時、イニドはそっと立ち上がり、毛布をかけ直した。その眼差しはまるで我が子を愛する母親のようであった。

次に冷たい瞳をイドに向ける。そして、彼は唇を噛み締めた。夕暮れに見たカオスの悲しげな顔が、鮮やかに脳裏に焼き付いていた。

「……この国を滅ぼせば、あるいは」

「おいおい、それは流石に無理だろ」

イドは苦笑いした。イニドの過激な発言に慣れているものの、やはりその思考回路にはついていけないようだ。しかし、イニドは本気だった。カオスのためなら、たとえ国を、大陸全土を滅ぼすことさえ厭わない。イニドは自分の考えを否定するイドを睨みつけると冷たく言葉を漏らす。

「では、どうするおつもりですか?」

「とりあえず、寝るか」

イドは欠伸をしながら、再び横になろうとした。だが、イニドはそれを許さなかった。魔法でイドを起こし、無理やり服を着させた。

「寝てる場合じゃない。仕事をするぞ」

「あ?仕事……って、なんだよ。俺は寝みぃんだよ」

イドはイニドを睨みつけた。普段は温和なイニドの瞳に、今は冷たい光が宿っている。

「カオスを悲しませ、傷つける者を俺は決して許さない」

その言葉に、イドはため息をついた。普段は常識人であるイニドが、カオスが絡むと暴走することは、イドも自覚している。カオスを悲しませたり困らせたりする者に対してイニドは容赦がない。そのためイドはイニドが暴走する前に止めることにしているのだ。幸いにもイニドの目にはまだ狂気は渦巻いていない。この状態なら、まだ話し合いはできるはずだ。

「この街の問題を解決する」

イニドが、出かける準備をしながら言った。

「どうやって?」

「それはまだ分からないが、まずは国王に話を聞く必要があるな」

イドは頭を掻きながら欠伸をした。だが、イニドはそんなイドを見て、言ったのだ。

「お前も協力しろ」

「……へいへい。たくっ」

薄闇に包まれたバルコニーより、イドとイニドの影が闇夜へと溶け込んだ。

朝靄の中、カオスが目覚めると、昨日一日だけでは慣れぬ豪奢な部屋が広がっていた。ボーッと周囲を見渡していると、イドが隣にいないことに気づいた。イニドの姿も見当たらない。カオスはベッドから身を起こし、服を纏う。

「...どこへ行ったのだろう?」

彼は首を傾げるが、深く考えずに部屋を出た。宿の中を散歩しているうちに見つかればいいと思ったのだ。廊下を進んでいくと案の定、佇むイドとイニドの姿を見つけた。しかし、イニドの周りに漂う殺気は異様であった。

「くそっ、国王に謁見する前に門前払いとは。冗談じゃない」

爪を噛み唸っているイニドに、溜息をつきながらイドが声をかけた。

「仕方がないだろ。そもそも深夜に城に行くのが悪かったんだ」

昨夜、二人は城に向かったが、警備兵に阻まれてしまったのだ。朝ならば可能性があるかと思ったが、それも無駄だったようだ。イドは欠伸を漏らし、頭を掻いた。

「仕方ねえ、朝飯でも食べに行くか」

イニドはまだ不機嫌そうだったが、渋々頷いた。カオスはタイミングを見計らって、後ろから声をかけた。

「イニド...」

「なんだよっ!!」

振り返ったイニドはカオスの姿を見て、慌てて片膝をついた。

「あ、おはようございます、カオス様」

「おはよう。イニド、どうしたの?」

カオスが心配そうに尋ねると、イドが耳打ちした。

「国王に門前払い食らって、ご機嫌斜めなんだよ」

慌てたイニドが弁明した。

「申し訳ございません!決してカオス様をお憎しみしているわけでは!!」

しかし、カオスはイニドの怒りの原因を察していた。彼は人の心を察する優しい性格だったのだ。そして、それは彼の長所でもあった。

「大丈夫だよ、イニド。僕のためだったんだよね。...国王に何を話したいのかは分からないけど、今夕の劇場で会えるから、その時話してみようか」

するとイニドの表情がみるみる明るくなり、瞳には涙の膜が張った。まさに泣きそうな顔だった。イドは驚いた表情で叫んだ。

「お、おい、泣くなよっ!!」

「泣くくらい国王に会いたかったの!?」

カオスも眉をひそめた。まさかイニドがここまで動揺するとは予想していなかったのだ。イニドは首を左右に振り、目をこすりながら涙を堪えて言った。

「いいえ...これは...嬉し涙です」

「そっ、そっか……」

カオスは戸惑い気味に答えた。話を長引かせると本気で泣き出しかねないので、素早く話題を変えた。

「そういえば、イニド。デートしない?」

「デート!?私ですか?」

「うん、デートといっても朝食の後に色々調べるだけだけど」

「...えぇ、もちろんお供させていただきます」

イニドはハンカチで涙を拭いながら、笑顔を浮かべた。すると、いつもの調子の彼に戻った。イドは苦笑いしつつも、安堵した表情を浮かべた。

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