アメリカ ハワイ島 マウナ・ロア火山の噴火
ハワイ諸島
11月27日深夜、ハワイ島のマウナ・ロア火山が噴火した。世界最大の活火山が1984年以来38年ぶりに大噴火したのだ。これまでのところ人や住宅に被害はなく、避難命令も出ていない。それどころか世紀の大スペクタクルを目の当たりに見ようと、島には世界中から観光客が押し寄せてきた。付近では噴火の現場に近づこうとする車の大渋滞も発生したようだ。空から見物できるヘリコプターのツアーには予約が殺到。まあ夜の闇のなか、溶岩流から噴き上がる火炎のショーは息をのむほど美しいに違いないが。
ハワイ諸島はオアフ島などの8島からなる。ハワイ島はその中で一番大きい島だ。北太平洋のほぼ中央に浮かんでいる。ズームイン。
ややアメリカ寄りかな。
これがハワイ諸島。ホノルルのあるのがオアフ島。ハワイ島は一番右。
ハワイ島
中央寄り左下に標高4196mのマウナ・ロア山。中央上にマウナ・ケア山、中央寄り右下には活発な火山活動をしているキラウエア山がある。住居が集中しているのは島の東のヒロ地区、西のカイルア・コナ地区。どちらにも空港が備わっている。
ヒロ地区
日系人が多く住んでいるという。右上に空港が見える。参考衛星画像は2021年11月3日。
上の南側の住宅地帯。
ヒロ国際空港。ズームイン。
カイルア・コナ地区
左に空港。右にゴルフ場も見える。参考衛星画像は2022年6月20日。
上の南側。
コナ国際空港。ズームイン。
左下の施設は水産養殖場らしい。
マウナ・ロア火山
2022年11月23日。溶岩の放出する赤外線を見るためにデータ処理を行った画像。以下、画像の中央に噴火口を設定して見ていこう。ズームイン。
上の画像に等高線を表示した。
さらに拡大。
噴火の様子
11月28日。噴火直後。
まさに溶岩を噴出している。
噴火地点は火口の北東側か。
12月1日。
溶岩流が流れ始めている。火口も熱くなっているのがわかる。
12月3日。
噴火地点がわかると思う。
12月6日。
12月8日。
火口は少し冷えてきたようだ。
溶岩流の先端がどこまで伸びているのか。
拡大。幹線道路の位置を表示した。あと数キロのところに迫っている。
10日には噴火は落ち着いてきて溶岩流の勢いはなくなった。島の東西を結ぶ道路が寸断される心配はなくなったようだ。
ハワイ島の住民のあいだでは火山の女神ペレ―の話が広がっているらしい。何か女神の心象を害することでもあったのか。日本でも山の神が怒り始めると手がつけられないというからね。ああ恐ろしや。
注記)
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する EOブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。
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