見出し画像

ペルー ナスカの地上絵 カワチのピラミッド群

ペルー

 ここも謎多き世界遺産の一つだ。数多くの直線、幾何学的図形、生き物の絵・・。何故、地面にこんな大きさで描かれたのか?絵や図形の意味するものは?そもそもどんな人々がどうやって描いたのか?門外漢から研究者までいろいろな意見や学説が提唱され、描き方を実証する試みもなされているようだ。さまざまな謎を自分勝手に推理するだけでも楽しい地上絵だ。
 地図画像には南アメリカの北半分を表示している。左の海は太平洋、右は大西洋。ペルーは太平洋に面している。国内にアンデス山脈とアマゾンの両方を抱えている。

 ナスカ地域は太平洋側、イカ ( Ica )という都市に近い。左下。

 中央にナスカ市( Nazca ) が見える。

 中央あたりの砂漠の大地に地上絵が描かれている。

ナスカ

 上と下に緑地帯が見られるが、ここには川が流れている。上はインへ二オ川、下がナスカ川。二つの川にはさまれた砂漠にナスカの地上絵が描かれている。また、インへ二オ川の北にはパルパという地域があり、そこにも地上絵が発見されている。ナスカ文明は紀元前から800年頃まで栄えた。パルパの地上絵はナスカよりもさらに1000年くらい以前のものといわれている。
「ナスカとパルパの地上絵」として世界遺産に登録されている。

 衛星画像は2022年11月8日。ズームイン。


 見やすくするために右に道路を表示した。パンアメリカンハイウェイ。

 2021年12月15日の参考衛星画像。ハイウェイがわかると思う。中央に注目。ズームイン。

 中央。ハイウェイ沿いにマリア・ライへ博物館がある。ドイツの数学者である彼女は地上絵の解明や保護、世界遺産の登録のために生涯をささげたといわれる。
 地上絵は1939年に発見されたが、彼女は天文現象と地上絵の関連を数学的見地から考察していたとされる。

地上絵:渦巻き

 ハイウェイの近くにこの絵はある。カーブの下に注目。参考衛星画像は2020年12月15日。ズームイン。

 わかったらすごい。

 中央。もうわかると思う。

 割と鮮明。蚊取り線香みたいだね。

地上絵:コンドル

 中央に注目。ズームイン。

 くちばしを下に向けて飛んでいる姿。全長135m。

 上の画像を90度左回転してみると、右方向にくちばしを向けて翼を広げている姿になる。不鮮明だからPCの画面から少し離れて見てね。

地上絵:サル

 これも中央に注目。ズームイン。

 わかるかな。

 サルは下向き。全長55m。

 上の画像を90度左回転。尾長ザルかな、尻尾がぐるぐる巻いている。細い胴体の先に頭がついている。

カワチのピラミッド群

 ナスカ川沿い。ナスカ時代の宗教都市カワチ遺跡の発掘が続けられている。カワチは巡礼地といわれている。中央下。ズームイン。

 参考衛星画像は2020年12月15日。中央。ズームイン。

 日干しれんがでできた階段状のピラミッド群である。

ナスカ空港

 正式名称はマリア・ライへ・ノイマン空港。ナスカ市にある。2022年11月13日。

 参考衛星画像は2022年1月3日。

 軽飛行機が並んでいる。空からでないと地上絵を一望できないからね。

 ナスカでは今でも地上絵が描かれているそうだ。目測、歩幅で種まきの要領で描いているという。
 山形大学のナスカ研究所は数多くの地上絵を発見してきた。今後もナスカの謎の解明に取り組んでほしいものだ。

注記)
 a.
衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用するEO ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?