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ボリビア ウユニ塩湖 ウユニ コルチャ二村 塩 リチウム

ボリビア

 見出し画像。南米アンデス山脈、標高3700m。ボリビアの高原の大雪原で開催されたスノーモービル大会、激走のトレールをドローンで撮影。なんて説明されれば、へえ、気分いいかも、こっちは猛暑だし涼しそうだなと納得してしまいそうな絵だ。
 確かに寒そうなところだけど、これは雪なんかじゃない、塩だ。場所は白い塩原が広がるウユニ塩湖。東西に150キロ、南北に100キロ、四国の半分ほどの塩湖である。このトレールは島の周囲に残された車の轍だね。塩湖のほぼ中央にあるインカ・ワシ島の画像である。参考衛星画像は2015年12月15日。
 地図画像には南米大陸が表示されている。画像の中央にボリビア。左の海は太平洋、右は大西洋。ズームイン。

 ボリビアには海岸線はない。完全に内陸の国だ。世界最大の塩湖、ウユニ塩湖が見えている。これくらい大きいんだね。上に首都のラパス ( La Paz )。ズームイン。

ウユニ塩湖

 衛星画像は2023年7月7日。南米は冬だが積雪ではない。ウユニ ( Uyuni ) の町が見える。

 中央付近のカラフルな部分は画像処理のエラーではない。リチウム鉱山が映っている。

ウユニ

 ウユニ塩湖を観光する人はまずこの町に立ち寄るだろう。空港もある。

 中央下に観光スポット「列車の墓場」。

 参考衛星画像は2021年6月7日。きれいな碁盤目状区画の街並みだ。

 ボリビアの鉄道のウユニ駅。

 引込線の先に「列車の墓場」。

 廃棄された鉄道車両が赤錆びた姿をさらしている。100年以上前の車両もあるそうだ。

 ラ・ホヤ・アンディナ国際空港。

コルチャ二村

 塩湖沿いにウユニから少し離れたところに集落がある、上。村の産業は塩の生産と観光。下にはウユニの空港の滑走路が見える。ズームイン。

 村から塩湖に道路が伸びている。このへんが塩湖への入口。

 参考衛星画像は2020年4月4日。ズームイン。

 車の轍がいろんな方向に伸びている。

 観光客が利用する車のせいじゃないかな。村の方からやってきて、こっちに行こう、あっちに行こうと車を走らせた跡だろう。通行の多さを物語っている。

 付近には何軒かのホテルがある。

 塩の塊を建材や家具に利用して建てた、すべて塩でできているといわれるホテルじゃないかな。

 こちらは普通のホテル。

 コルチャ二村の街並み。

 左のロータリーには塩の記念碑が立っていて、博物館もあるアートの広場になっている。右にはコルチャ二駅がある。

塩の採掘(1)

 参考衛星画像は2010年12月9日。10数年前の様子だ。塩の採掘方法も変わってきたのだろう。普通は塩湖の表面はカチカチだ。適当に水気がないと採掘できない。以前はツルハシ、シャベルなどを使って塩の山をつくり、天日乾燥していたようだ。ズームイン。

 塩の山がドットのように見えると思う。観光客が増えてくるにつれてこの場所の塩田は邪魔になってきたのだろう。

 少し離れたところの塩田のようす。塩の山が見える。

塩の採掘(2)

 参考衛星画像は2015年10月~12月。ズームイン。

 陸地の近く。塩の採掘作業が機械化されてきたようだ。車を使って塩をかき集める方式に変わったのではないか。おおざっぱに言えば、ブルドーザーか何かで塩を削り取っているんじゃないかな。塩湖の表面に描かれた図形からそんなふうに想像しているのだけど。

 手っ取り早く大量の塩をかき集めようとすれば、こうなるのだろうと思う。

 面白いな、落書きみたいだ。なかには塩の山も見える。

リチウム鉱山

 参考衛星画像は2015年11月7日。区切られたエリアに塩湖の深層水を汲み上げる。そして天日乾燥で水分を蒸発させリチウムの濃度を高めていく。

 参考衛星画像は2021年9月12日。リチウムの濃度が変わると色が変わっていく。天日乾燥だから時間がかかるらしい。

 参考衛星画像は2022年2月11日。

 衛星画像は2023年7月7日。ズームイン。

 ウユニ塩湖には世界の埋蔵量の17%のリチウムが眠っているといわれる。希少資源リチウムをめぐっては各国間で熾烈な獲得競争が起きている。

 12月から3月にかけての雨季、または気まぐれに雨が降ったあとでウユニ塩湖には「天空の鏡」が出現することがある。条件が揃えばまっ平らな塩湖に薄く水を張ったような状態になり、鏡のように天上が映るのである。今ではこの現象があまりにも有名になり、ネット上では、死ぬまでに見ておきたい絶景の一つになっているようだ。
 行ったら必ず見られるというものではないのだが、出くわしたら幸運だね。

注記)
a.
衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する EO ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。

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