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メキシコ カンクン チチェン・イッツア 古代都市ウシュマル メリダ

ユカタン半島

 これもまた地球温暖化の影響らしい。近年カリブ海ではサルガッサムという海藻が異常発生していて、しかも年々その量が増えているそうだ。この浮遊性の海藻が海岸に漂着して耐え難い腐臭を放つので、観光客が訪れるカンクンなどのリゾート地の関係当局は除去作業に追われているという。ニュースの映像を見ると、子供たちが波と戯れているのか海藻と戯れているのかわからないようなビーチの惨状だ。一方ではこの海藻をなんとか利用できないものか、何か有用成分でも含まれていないものかというビジネス狙いの取り組みも起きている。
 地図画像には中央アメリカが表示されている。左がメキシコ。その上がアメリカ。上の海はメキシコ湾。その右下がカリブ海。左下の海は太平洋。右上は大西洋のバミューダ海域。
 中央に突き出た陸地がユカタン半島。

 ユカタン半島の先っぽにカンクン ( Cancun )。右の島はキューバ。半島の左上にメリダ ( Merida )。

 カンクンとメリダの間にチチェン・イッツアがある。古代都市ウシュマルはメリダの下。

 カンクンの街。右斜め上にムヘーレス島。

カンクン

 衛星画像で見てみよう。2023年5月1日。周辺はサンゴ礁の海だ。ズームイン。

 下の方、郊外にカンクン国際空港が見える。

 南北に分けて見てみよう。北半分。

 南半分。

 カリブ海のリゾート地といえばカンクン。そこのリゾートホテルってどんな様子かな?というわけで、まず南半分の画像の中央あたりを見てみよう。参考衛星画像は2020年9月16日。ズームイン。

 参考衛星画像は2022年4月4日。

 次は南半分の画像の右下部分。参考衛星画像は2022年1月30日。ズームイン。

 参考衛星画像は2022年2月8日。

 これは北半分の画像に見えるムヘーレス島の北端部分。ズームイン。

 ビーチにきれいに並べられたパラソルの様子もわかるね。

 カンクン国際空港。2023年5月1日。
 それにしても左上の線のデザイン、面白いな。一般のメキシコ人の居住地の道路だと思うけど、なんだか楽しい画像だね。ズームイン。

 参考衛星画像は2022年4月9日。ズームイン。

 賑わってるよ、ここは。

チチェン・イッツア

 左上はメリダ。衛星画像は2023年5月4日。右へ行くとカンクン。カンクンを観光した人はこの世界遺産も訪れるようだ。紀元900年から1000年の遺跡群。ズームイン。

 右下はチチェン・イッツア国際空港。上にはメリダとカンクンを結ぶ道路。

 参考衛星画像でもっと詳しく見てみよう。2018年12月12日。ズームイン。

 中央の遺跡から上に伸びている道路の先にはセノーテと呼ばれる聖なる泉がある。チチェン・イッツアとはマヤ語で「聖なる泉のほとりの水の魔法使い」という意味。

 マヤ文明の遺跡群。中央にはマヤの最高神ククルカンを祀るピラミッド。高さ24m。ククルカンは羽毛の生えた蛇の姿をしている。ピラミッドの右には戦士の神殿、斜め左上には球戯場がある。

 ピラミッドは9層からなり、最上段には神殿がある。春分の日、秋分の日には沈む夕陽に真西から照らされるように造られている。そしてその日、ククルカンが地上に姿を現すとされている。ククルカンの降臨と呼ばれるイベントのために多くの観光客が集まる。北側の階段の最下段にはククルカンの頭部があるのだが、その階段の壁にピラミッドの西北の辺が影をつくり、それがククルカンの巨大な胴体のように見えるのだそうだ。
 神殿からピラミッドを降りてきて地上で口を開いているという感じだね。

古代都市ウシュマル

 衛星画像は2023年5月1日。画像中央にウシュマル。メリダの南78kmに位置する。ズームイン。

 参考衛星画像は2022年4月3日。

  参考衛星画像は2020年5月19日。右の白い建物はビジターセンター。左側に世界遺産の遺跡群が広がっている。

 中央が魔法使いのピラミッド。高さ36.5m。底面の形が楕円形。マヤの伝説によれば、魔法使いの暖めた卵から生れ出た小人が一夜のうちにつくったのだという。その左が尼僧院。

 こちらは総督の館。すぐ左に大ピラミッド。ウシュマルはチチェン・イッツアと同盟を結んでユカタン半島を支配していたとされる。紀元700年から1100年にかけて建造された。

メリダ

 ユカタン州の州都。久しぶりに衛星画像映えのする都市に遭遇したねえ。まあ、ゆっくりとご覧いただこう。ズームイン。

 参考衛星画像は2022年3月31日。ズームイン。

 細胞の固まりのような・・・。

 この辺の居住区にはほとんど樹木が植わっているんだね。

 ソカロ広場。メリダ・ユカタン中央公園。

 気がつくと風は止んでいたが、いつの間にか船は波静かな海域をゆっくりと進んでいた。あたりは月明かりに照らされ、不気味な静けさにつつまれている。すると突然悲鳴があがった。急いで人だかりに近づくと甲板の上には茶褐色の海藻が蠢いており、それは海面につながっているのだった。・・・てな具合に昔の少年雑誌の怪奇特集ではこの海藻サルガッサムの話が取り上げられていた。サルガッサムに襲われた船は動きを止められ、沈められるのだが、そんな遭難の記録はないそうだ。
 それどころか、このサルガッサムはアフリカ西岸からメキシコ湾まで約8000kmの帯状につながり、マイアミやメキシコの観光業に打撃を与えているという。

注記)
a.
衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用するEOブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.地図画像・参考衛星画像は、 Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。

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