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石川県 能登半島地震 輪島周辺の海岸線の変化

石川県

 漁港の岩壁は、地震が起きている「1分間に4m隆起した」。
 能登半島海岸線の隆起は、「3000年から4000年に一回の規模だった」「6000年間で最大の海岸の隆起だったかもしれない」。
 専門家や研究者まで言葉を失い、驚きの言葉を連発している。能登半島地震による地殻変動、特に海岸部の大規模な隆起は今までに見たことがない光景だ。
 今回の地震でも、陸側の地盤が海側の地盤の上に乗りあがるように動くという、100万年以上前からのメカニズムが繰り返されてきた、と専門家は語っている。こうして能登半島は、北側の陸地が南側より高くなっているそうだ。

 石川県、県庁所在地は金沢市。

 輪島市。志賀町。珠洲市。能登町。穴吹町。七尾市。

能登半島

 衛星画像は、2023年12月6日。震災前の画像。ズームイン。

 輪島港の防波堤が見えてきた。

 以下、輪島周辺の四か所の地点で海岸線の変化を見ていこう。各地点の画像は、
 地震前 地図画像
 地震前 2023年12月6日 
 地震後 2024年1月5日
 地震後 2024年1月30日
 地震後 2024年2月4日
の順に表示した。
 なおマーカーの先端によって地震後の海岸線を示しているので、地震前との違い、がわかると思う。海底が隆起して地表に露出した分、海岸の浜や岩場の面積が増えているわけだ。

①輪島港

 輪島港の防波堤の付け根には弁天社と金毘羅社がある。海側の岩場の大蛇礁に囲まれた部分。

 地震前、12月6日。

 地震後、1月5日。

 地震後、1月30日。

 地震後、2月4日。

②袖ヶ浜

 左の入り江は光浦漁港。海水浴場。

 地震前、12月6日。

 地震後、1月5日。

 地震後、1月30日。

 地震後、2月4日。海側へ150m。

③皆月海岸

 能登半島の西岸。門前町。皆月海岸。皆月湾。

 地震前、12月6日。左の出っ張り部分の入り江は五十州漁港。

 地震後、1月5日。画像なし。
 地震後、1月30日。

 地震後、2月4日。海側へ200m。五十州漁港の入り江にも注目。

④大川浜

 輪島市の東。大川浜。海水浴場。町野川。

 地震前、12月6日。

 地震後、1月5日。

 地震後、1月30日。

 地震後、2月4日。海側へ100m。

 誰が見てもどこを見ても能登半島は絶望的な状態だ。復興するにはそれなりのパワーが必要だと思う。
 おっかなくて乗る気も起こらない空飛ぶ車を急ぐよりも、たとえば、新しい発想で漁港や漁業をつくっていくことが優先課題だろう。

注記)
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する COPERNICUS ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。.
b.地図画像・参考衛星画像は、ESRI が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。

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