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一歩、また一歩。ノーベル平和賞から感じたこと。

「私も少しは貢献できていたらすごく嬉しい」。

昨日、ノーベル平和賞の発表のニュースが流れた。今朝、地球一周の船旅に以前参加したある人が、電話で話した時に仰ったことばだ。

その人が乗った船には、広島長崎から被ばくされた人たちも一緒に乗っており、食事を一緒にとりながら普通の会話の中で、当時の話を直接聴く機会が何度かあったという。

平和賞のニュースを、これまで、この船に関わったことのある沢山の人たちも同じようにきっと「ジブンゴト」として捉え喜んでいる。これは凄いことだと思う。

2年前、私自身も、広島長崎の、また水爆実験にさらされた南太平洋のタヒチ、マーシャル諸島の、そして飯舘に暮らす人たちと一緒に船に乗る機会があった。彼らは、食事しながら、お酒を飲みながら、見てきたこと、経験したことを沢山たくさん話してくれた。決して特別な話ではなく、誰にでも起きうることだと感じた。だって、生まれた時代や場所は誰も選べない。それでも彼らは自分の生まれ育った土地や人々を本当に愛していると感じた。

核兵器がなくなっただけでは平和なんて訪れない、と誰かがニュースで言った。本当にそうだろうか。誰かが核兵器を持ち続けることで、周りは彼らに恐怖心と不信感を抱く。その心が肥大化した時に、おそらく戦争がOKな空気となり、核兵器が使用がOKな流れになる。そして一世代では終われない、数えきれないほど多くの人へ身体的精神的なダメージを残し、人生を壊すだろう。

私や船旅の参加者に、核問題を切り口として、沢山の出会い、語り合い、経験の共有、を世界中で船を最大限活用して創り続けている、ICAN国際運営委員であり、船旅仲間である、川崎哲さん。「人生が終わるまでに戦争を本気でなくしたい」と熱く語っていたことを覚えている。そしてICANという国際的なネットワークがこれからももっともっと人と人をつなげていきますように。恐怖や不信から生まれる核兵器や戦争をなくし、喜びと信頼から生まれる平和を創っていきますように。幸せや心の豊かさへ、人々のパワーが費やされるセカイになりますように。

そして私の関わる船旅がこの活動に貢献できますように。
私も微力ながら、考え続け、等身大に、私らしく貢献していきたい。

サポートありがとうございます!これからもつながっていきましょう!