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準備はいいか?レコーディングしたボーカルや楽器を楽曲へまとめる前に〜あなたがやるべき下準備〜【ミックス】

はじめに

初めまして、さっちーと申します。
このnoteでは、独学で楽曲のミックス、マスタリングを学び実践している私が、初めてミックスをするあなたに向けて、とっかかりとなる情報をまとめて発信していくことを目的としています。

かなり簡略化した説明であったり正確性に欠ける等感じる方もいらっしゃるかと思いますが、ゼロからミックスを始める方のアウトラインとなるような記事を目指しております。もしお気づきの点がありましたら、ご教示ください。

また、毎回参考にしたサイトや動画、書籍に関しても共有させていただきますので気になった方はご覧ください。

ミックスとは?

レコーディングされた音源を音量や定位、音色を調整しひとつの楽曲としてまとめる工程です。
楽曲制作には

作曲
アレンジ
レコーディング
エディット
ミックス
マスタリング

と言った工程があり、このシリーズではミックスについて取り上げていきます。

◆事前準備

トラックのグルーピング

まず、DAWソフトを立ち上げファイルを読み込んだら…いきなりミックス作業に取り掛かるのは得策ではありません。

何事も事前準備が重要です「早くミックスをしたい!」その気持ちを一旦堪えて、トラックの整理から始めましょう。

あなたのミックス作業をグッとわかりやすく、スムーズに行うための大切なステップです。

自分で読み込んだオーディオファイルを眺め楽器群毎にグループを作っていきます。
そして、手をつける順番毎にそのグループを並べていきます。どのトラックから手をつけるかといったことに決まりはありませんが、キックから調整をはじめる方が多数のように感じます。

その理由については次回「フェーダー調整」にて触れていきますのでご安心を…
わたしは基本的にドラム(キック、スネア…)から始め、以下のようなグループの並びで整理しています。「手をつける順番と言われても…」という方はとりあえず以下の例に沿って並べてみてください。

〈整理の一例〉

  • ドラム(キック、スネア、ハイハット、シンバル、タム…と色々ありますが一つのグループに括っています)

  • ボーカル

  • コーラス

  • ベース

  • アコギ

  • エレキギター

  • ピアノ

  • キーボード

  • エレピ

  • シンセ

  • 皮ものパーカッション

  • 振りものパーカッション

  • その他…etc

各グループの順番は自由ですが、こんな感じでまず分けてみてください。

DAWによってはトラックの色分けをできるものもあるので、そういった形で視覚的にわかりやすくするのも良いでしょう。
以降キャプチャはProToolsの画面ですが、どのDAWでも似たような形で操作できるはずです。

カテゴリー毎に並べ替えて色分け
編集画面で見るとこんな感じ

AUXトラックの立ち上げ

まずAUX(オグジュアリー)って何よ?って方、「見たことあるけどよくわかんないから使ったことないや…」という方のために簡単に説明すると
エフェクトの深さやかかり具合を調節するための専門のトラックです。一旦、前項で整理したトラックのグループ毎+リバーブ専用のトラックを作ると良いでしょう。

センドリターンというものについてもここで説明しておきたいのですが、わかりやすい説明をされている方がたくさんいらっしゃるので、最後に参考としてげているサイトや動画のURLから飛んでみてください。

赤枠で囲ったトラックがAUXトラック(一部)

よく使うプラグインを用意しておく

EQやコンプ、リバーブ、ディレイ
これらのプラグインはミックスでとてもよく使います。いざミックスが始まってからこれらを探してインサートするというのは意外とストレスに感じるので、事前に準備しておくと良いでしょう。使わなかったら使わなかったで良いので、とりあえずすぐ使える状態に準備しておきます。

トラックにプラグインをインサートする際、一番上のスロットを空けて準備しておくと、後から順番を入れ替えるとき楽なのでオススメです。

こちらは一例ですので、ミックスをいくつも行う中で、自分なりの整理方法を見つけ、より良い作業環境を作ることで、ミックスがよりスムーズに楽しくなると思います。

画像ではセンド&リターンの設定は省いています

トラック名について

トラック名について、ミックスコンテスト等で配布される音源を見ると、ドラムのトラックで以下のようなものを見ることがあります。

【キック系】
kickin
kickout
kicksub

【スネア系】
snareTop
snareBottom

…などなど
同じキックやスネアに対してなぜ複数トラックがあるのか…初めて見た際面食らったのを覚えています。これは、レコーディングの際、同じ楽器に対して複数マイクを立て、目的に応じた音を録音しているためです。
ドラム周り以外にも、目的別に立てたマイクの本数分トラックがあり、その名前からどんな目的のトラックなのか判断することができます。
詳細については参考に記載のサイトも併せてご覧ください。

第1回目、事前準備からお疲れ様でした。
一緒に作業してくださった方は、なかなか時間がかかったと思います。
でもこの一手間がミックスを開始した際、大きな助けになりますので、次回以降の記事も楽しみにしていただけると嬉しいです。

ミックスに興味を持った方の一助となりましたら幸いです。

次回からミックス作業に入ります!
第2回のテーマは「フェーダー調整」です。

以上、さっちーでした!

◆参考

ミックスの準備は万端?CLAが語る、ミックスを始めるためのTips

96bit-music DTM BUSとAUXの違いと効果的な使い方について説明します

Send Return(センドリターン)DTM用語集(Sleepfreaks DTMスクール

CLAが語る:プラグインかを選ぶのはミックスの「前」?テンプレートの大切さ

Studio Orque ドラムのレコーディング方法

必ず守りたい、DAWでのトラック命名のお作法

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