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社内で不仲になった関係に、どう向き合っていくべきか

「君が入って来たら、先生ったら『さぁ時間だ!帰るぞ!』って言ってたぞぉ?」と、職場の人がニヤつきながら私に、そっと話しかけてきた。

実はその先生と呼ばれる高齢社員は、ついこの前まで私と同じグループだった。けどグループの先輩と先生の間で、すったもんだあって、私が所属する組から一人だけ別の組に移動した。

この時の話し合いで私は先輩を援護射撃した経緯がある。なぜなら話し合いの場で先生は脅迫的な発言をしたから。だから先生にとって私は裏切り者なのかも知れない。完全な逆恨み。話すとすっごく長くなるので、ここは割愛しておく。

私はシフト勤務をする職場で働いている。そうなると部署のミーティングルーム的な部屋は、各グループが交互につかうことになる。
たとえばA組の業務が終わるとB組がやって来る。こんな流れ。なので勤務が終わる組と、これから始まる組で部屋は人であふれることになる。

そして始業時間前には必ず、このミーティングルームに集まらなくてはならない。そうなると、先生の組と私の組同士が重なる時間がある。先輩はもう先生の顔を見たくない!程に怒っている。それは先生も同じこと。なのでお互い顔を合わさない様な行動をするようになった。

そして先生は部署のお荷物的な存在。特に私の組の上司は先生を嫌っていた。この上司も一度先生ともめたことがあると言う。嫌いのは先生も同じこと。お互いこれで良かったのだ。

今朝わたしは、いつもより少し早くミーティングルームについた。けど、いつもなら居ないはずの先生の組の人が部屋でたむろしている。
「やっぱり少し早かったか・・」と思いつつ、逃げるのは違うと思うので「おはよーございまーす!」元気にドアを開けてみた。
すると先生の側近の手下君と私は目が合った。その瞳は「ちょっと君、マズイっすよ・・。空気読んでよ・・」と私の目に映っていた。
私は部屋の奥に行き朝の用事をすませてると、先生御一行様は部屋を出ていった。その後、私が話しかけられたのが冒頭の言葉につながる。
つまり先生は私が来たから「帰るぞ!」の号令をかけたという話だ。

今朝のこの件を例の先輩に話した。すると「先生の気持ちも考えないとね・・」と、しばらく会わない方がいい的な意見だった。そもそも原因をつくった人間の言葉とは思えない。(笑い)

果たして本当にそれでいいのだろうか。
みんな本当に先生が嫌いだ。でも正直私は嫌いではない。なぜなら共感する部分も結構ある。先生の気持ちもを理解できる経験もしてきたしね。だから早いところこのモヤモヤを消したかったのかも知れない。

今日一日ずっと考えていた。先輩や上司や他の人が言う様に、先生と会わない様な行動をとることが正解なのだろうかと、

そう言えば、駐車場から職場まで行くのに、ふつう通らないでしょ?というルートを通る後輩がいる。その理由が今日わかった。この後輩も先生に怒鳴られたらしい。「怖い」のではなく「見たくもない」のだろう。きっと先生に負担のかかる仕事をしたせいで、機嫌をそこねてしまったのだと思う。「会わない=その人は居ない」ならストレスは無いの公式。

私的には、これって逃げではないのか?と思ってしまう。でも配慮とも言える。グレーゾーンと言うように、はっきり線を引かない方が良いのだろうか。確かに一定期間、離れることも時には必要なこともる。私なんかは、あれほど嫌いだった人でも、時が経てば忘れてしまうお人好し。でもずーっと嫌いのままの人も世の中にはたくさんいることも学んだ。

先生は年齢的にみても会社は長くは居ないだろう。きっとこのままのスタンスを貫くのだろう。

以前こんな話を本で読んだことがある。

「英語を話す様になってから対立するようになった」これは、アフリカかどこかの少数部族同士の話。
「この河の向こうには行くな」それまで先祖から受け継いだテリトリーを侵さないと言う暗黙のルールを元に共存していた。でも英語と言う共通語によって仲違いしてしまったという話だ。

話せば分かる。話さず感じ取る。存在しない者とする。触らぬ神に祟りなし。どれが正解なのか。そして仲違いや、誤解したままで本当に良いのだろうか。

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