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カメラをはじめた訳。

私がカメラをはじめた訳。
それは必然なものだったのかもしれない。

昔から"写真を撮る"という行為はとても好きだった。スマホ片手に景色や植物などを撮っては後で見返して満足してた。高校生になってインスタグラムの登場により写真の楽しみは更に加速した。如何に満足のいく写真を撮って人に凄いと思われるか。というか凄いかっこいいとか思われたかった。

ただ、写真を撮るのは好きでも一眼レフには興味が無かった。
高校生の頃はスマホという機械が大好きで内部の事までよく知り尽くしていた。それでスマホのカメラは一眼レフ並に優れているという事を知っていたつもりだったから。写真を撮る事に関してはスマホで充分だと考えていた。これに関しては半分正解で半分間違えである。

——そして時が経ち社会人に。

好きな人ができた。
出会いはネットだったのだが、その時に彼女が設定していたプロフィール写真はとても綺麗で「カメラ好き」との記述が。少し鼻の下が伸びた瞬間だ。

そんな彼女のインスタグラムは、如何にもインスタグラマーな感じなのか?と想像していたらその真逆。大人しめのインスタグラムで少し安心した。

幾度かデートを重ねていき、付き合う前に1度鎌倉旅行に行った。そこで私が初めてカメラの楽しさに気づく時だったのだ。

彼女はカメラを2台持って来てくれて、私に貸してくれたのが "OLYMPUS PEN" だった。

OLYMPUSのミラーレス一眼機。その見た目の可愛さと初心者でも分かる操作性から女性に大人気なのだ。

初めてまともにカメラを持った。何をしていいか分からないし、好きな女の子が前に居て困ったが、とりあえずシャッターを切っていった。

そこで、1つのとある事に気づく。
「好きな人を撮るって、ドキドキして楽しい」
と。

今まで写真を撮るという行為は自然とインスタグラムに結び付いていて、「どう見られるか」という所に焦点を置いていたのだが、あの時は「こう撮りたい」と自分の意思でシャッターを切っていた。

まだその頃は付き合う前だが、まるで付き合っている彼女を撮るかのように自分の好きな角度から彼女を切り取っていった。それはまるで童心に帰った時間であった。

また時が経ち私の方から愛を伝え無事実ることになるのだが、それからも2人は色んな所に旅行に行っては彼女のカメラを借りて写真を撮るようになった。写真旅のような感じだ。

そこで一眼レフ撮っていくうちに
> 写真を撮る事に関してはスマホで充分だ
という考えがかなり変わった。

一眼レフにはスマホでは表現するのが難しい「ボケ」を楽しむことができるし、解像力も確かな物。カメラを持つことにより撮る楽しみが倍増した。

でも、スマホにはスマホの良さがある。すぐ取り出して景色を切り取る分には十分な性能だし、まずミスすることがない。色味も撮った瞬間に自動補正が入るため"撮って出し"でも十分楽しめるためだ。

どちらが良いとは一概には言えない。ただ一つ言えるのは、
「カメラは楽しい」
という事だ。
彼女は私にカメラの楽しさを教えてくれた。
カメラの素晴らしさを肌で教えてくれた。


——2020年8月24日。

初めて自分のカメラを所持した記念すべき日。

私は何を思い、何のカメラを購入したのか。
また今度に紹介しようと思う。
読んでくれてありがとう。

 ̄鎌倉 銭洗弁財天にて

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