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コルクラボマンガ専科6期 10・11週目の振り返り

制作中のBGM、以前は推しの音楽だったのが最近では講義のアーカイブ動画に変わってきたトリハラです。
講義、1度受講しただけでは頭に入らないんですよね…(なので繰り返し聞きながら作業。アーカイブで何度も視聴できるの、大変ありがたき…!)

10・11週目(2022.6.9~2022.6.22)

初の二次創作の講評は

6月9日、マンガ専科講義「キャラクターとは何か」。講義の前に前回の課題「宇宙兄弟またはドラゴン桜の二次創作」の講評。
二次創作をよく理解していないまま、ドラゴン桜のワンシーンを構図もフキダシのサイズもほぼそのままでセリフだけ描いて提出。講評結果は「フキダシの中のセリフ量が多すぎ」とのことでした。

わたしが描いたドラゴン桜の二次創作はこちら

うーん?原作のこのシーンもこれくらいのセリフ量だったよ?と思いましたが、評価の基準は「いつなのか・どこなのか・誰がいるのか・複数の人物がいるならその人物同士の関係性は」といったことがちゃんと表現できているか?とのことでした。

二次創作(昔はパロディとかアニパロなどと呼ばれていました…)という言葉にとらわれ(?)「原作をすでに知っている人が原作との違いを楽しむもの」という意識で描いて提出しましたが、ここでの「課題は二次創作」はそのような意味ではなかったのです。

この講義だったか、別の回の講義だったか?で「言葉はすれ違うもの」と言われていましたが、まさに。(ムズカシイデスネ…)

課題の講評後に少し前回の復習。
「セリフ量が多いと読者が受け止め難い(絵の情報量もしかり…)」
「“出来事→感情”を描くサイクルがページ数に対して多くならないように」
「1ページの中には一つの出来事・一つの感情。2巡は厳しい、1~1.5巡が限界」

読者に「どういう感情になってほしいのか」を忘れないこと…。

キャラクターを創るとは

わたしの場合、短いページ数の漫画を描く時、ほぼキャラクターから物語が生まれるということがありません。「こういう状況でこんなことが起きたら?」「こういう環境にいるAとBにある日こんな事態が訪れたら?」というふとした閃きから想像を広げていき(その過程でキャラクターが生まれるので、そこでキャラクターに容姿や性格などを肉付けして)物語を創り上げることが多いです。

長編になると、上記の「キャラクターの容姿や性格などがある程度決まってきた」ところでそのキャラクター達が頭の中で勝手に動いて物語を創ってくれます。というわけで、「まず魅力的なキャラクターを創ろう」と教わっても(昔から何度も目にしてきましたが)なかなか、「まずキャラクター」ができません。
だけど、昔りぼん漫画スクールに投稿していた時も現在受講中のコルクラボマンガ専科でも、教わることは「まずキャラクター」。

これは…「慣れ」の問題なのでしょうか。シーンや状況ではなく、キャラクターから物語を創ることは訓練でできるようになる?

講義中に教わったこと。
「ファンはキャラクターにつく」
「印象に残っているキャラは、キャラが立っている」
「ブレない主義や価値観があるキャラは日常の行動・判断・意思決定がブレない」
「キャラがブレないと、読者が行動を想像しやすくなり、(逆に)期待の裏切りも起こしやすくなり、作家も描きやすくなる」

この日、受講中にふっと、タロットカードに出てくる人物や象意をヒントにキャラクターを創るのはどうだろうか?と閃きました。

「犬と会話する愚者、崖から落ちたと思ったら空を飛び自由な旅へ」
「万能感あふれる魔術師、皆の願いを叶えたい、魔法が使えるのか?」
「寄せては返す波のように、あふれる慈愛でいとおしいものを包み込むカップのクィーン」
「手に入れた富は誰にも渡したくない、独り占めしたいペンタクルス4」

主人公の主義が伝わるシーンを1~4ページで描いてみよう

この日の講義で出された「次の課題」はこれでした。
「主人公の主義が伝わるシーンを1~4ページで描いてみよう」
主義が伝わるシーン…?そもそも“主義”って何?

まず「主義」の意味を調べることから始め(わかっているつもりで間違って理解している言葉や、違う意味にとらえていた言葉って結構あります…)、次に「〇〇主義の〇〇にはまる言葉は何があるだろう?」をサーチしてみました。
その中から「独身主義」「恋愛至上主義」「拝金主義」を選び、この3つのうちのどれかで課題作品を描こうと考えます。3大欲求や色恋、お金にまつわる話は人の関心が高いですからね。

ここでタロットカードをヒントに描いたキャラクターと「拝金主義」が結びつきました。
タロットのペンタクルス4のカードに描かれた人物はコインを手放すまいと両手に抱え両足で押さえ、いかにも必死です。
結果、読者に魅力的に映るかどうかはわかりませんが(汗)「お金が大事ー!」というキャラクターができ、課題提出のミッションをクリアしたのでした。

卒業制作、何を描く?

卒業制作のことも考え始めないといけない時期が近づいていました。半年間の講座なので終了まであっという間です。
7~8月にかけ、毎週4ページの漫画を8週連続でSNSに公開するという課題。
Discord内ではマンガ専科同期生がそれぞれの構想を持ち寄り、卒業制作に出す課題のブレスト会をしようという話が持ち上がり、わたしも参加させていただきました。

わたしが提出したアイディアはこの4つ。

  • テーマは「フェティシズム」。短編1本ごとに「唇」「髪」「指」「声」「匂い」「身長差」…などモチーフを変える。
    (「唇」はすでに4ページ×2本のネームが出来ている)

  • 現在執筆中の長編の主要キャラでサイドストーリー的な短編
    主人公(女性・29歳・食品会社テレフォンオペレーター)の恋人(男性・26歳・バンドマン/ラブホテル清掃バイト)との出会いから交際が始まるまでの話。

  • 「魚座生まれが優しくて奉仕の精神にあふれるなんて誰が言ったんですか?(仮題)」
    魚座生まれの主人公が、世間から持たれているイメージとのギャップに苦悩させられる?話。
    といってもシリアスになりすぎず、少々のギャグもある感じで。他の星座にアレンジも可。最大12のキャラと物語が作れる?

  • タロットカード擬人化マンガ(タイトル未定)
    タロットカードに登場する人物または象意でキャラクター化
    「愚者」「魔術師」「吊られた男」「死神」など大アルカナだけでも22、小アルカナも含めれば最大78のキャラクターと物語が作れる?

フェティシズムの話は「唇編」以外はこれからだけど、フェチ心を目一杯発揮して想像力を駆使して(笑)なんとか描けそう?
長編「アリとキリギリス」スピンオフは、すでにキャラクターが出来ているからこれもネームはスムーズに進みそう(希望的観測)。
 「アリとキリギリス」
西洋占星術を扱ったイラストやマンガはTwitterで結構見かける。自分の生まれ星座はみんな知っているので、関心は低くはないのでは?
「キャラクターを創って→ストーリーを創る」、タロットをヒントにすればできるかも?まだ全く真っ白だけど!

票が集まったのは「アリとキリギリス」スピンオフと西洋占星術でした。投票とブレスト会でご意見をくださった同期生の皆さま、ありがとうございました!卒業制作課題の参考にさせていただきます。もしご意見をいただいたネタが採用されなかったらゴメンナサイ←先に謝っとく…(汗)

マンガ専科6期、そろそろ折り返し

上にも書きましたが、4月に始まったマンガ専科6期もそろそろ3か月が経とうとしています。
マンガの描き方を勉強するには、本やYou Tubeなどで自学自習でも可能かもしれませんが、今のところ受講してよかったと思っています。

同期生や講師の方々とはもちろんだけど、前期や前々期など過去に受講された先輩方とも繋がれる環境なのがイイ。
基本的にフィードバックが温かいのがイイ。講義後の懇親会もなんだか楽しい。マンガという共通言語で話せるのが楽しい。
年齢も職業もマンガ歴もそれぞれ違うのに互いにリスペクトしているのが良き。卒業後もなんだか繋がりが保たれているっぽいのが良き。

よかったことはここには書ききれないくらい。ステキなメンバーに巡り会えました。感謝。
残り3か月もよろしくお願いします…。

コルクラボマンガ専科6期 受講の記録まとめはこちらから


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