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コルクラボマンガ専科6期 18週目の振り返り

18週目(2022.8.4~2022.8.10)

8月3日、Twitter連載第3話公開

声フェチ女子がイケボのバンドマンに出会って恋が始まる話・その3

わたしのマンガはこれでいいの?

漫画制作について、プロット→シナリオ→ネームと練りに練って作りこんで本番の原稿用紙に描き写すやり方と、いきなり原稿用紙に向かい「行き当たりばったり(に見える)」描き方で制作する、大きく分けて2通りあるとします。

同人誌の作品を描く時、わたしのやり方はだいたい後者。
4ページ以下なら直で原稿用紙に描きますし、8~16ページならネームは描いたり描かなかったり。

少しずつ描き進めてはSNSなどに公開していく長めのページ数の作品では、大体の話の流れを頭に置きつつ、ネームを描かずに「数ページで1エピソード完結を積み重ねていく」という描き方をしています。
これまで特にそれで不便を感じたことがなかったので、今回のマンガ専科の課題(週1回4ページ×8週で完結するマンガをTwitterで連載する)もそんな方法でこれまで公開してきました。

…してきたのですが、せっかくマンガ専科を受講しているのに、一方では「このやり方でいいのか?」とも思っていました。
課題の他に描きたい作品もある今(COMITIAへの参加が決まったので新刊を出したい)つい慣れた方法で描いてしまっているけど、それでいいのかと。
同期生のみんながやっているように、原稿用紙に描きおこす前にちゃんとネーム描いて、Discordやネーム会で互いに見せあって感想やアドバイスを交わす場に行かなくていいのかと…。

まあ、今Twitterとnoteで公開しているのは完成原稿ではなく下描きなので(将来ちゃんと描き上げて公開するときには若干セリフや画面が変わる可能性があります)下描きを最後まで描き上げてからネーム会に出してみることにします。
自分では気づき難い“いいところ”や“伝わりづらいところ”“説明の足りないところ”などなどが、読んでくれた同期生から率直に伝えられる場所があるのはすごくありがたいです…。

同期生の作品を見ることから得る学び

Discord、そして平日に開催されるZoomでのネーム会では頻繁に「このネームを読んだ感想やアドバイスをください」「この部分に入れる適切なセリフやエピソードがわかりません、どうすればいいでしょう?」的なマンガ制作に関する悩みが持ち込まれ、他の誰かがそれに「こうしたらいいんじゃない?」と答えています。

そこでわたしも何人かの方の作品に、微力ながら気づいたことを書かせていただきました。漫画家の担当編集者さんは日々こんな感じで仕事をしているのかな?と想像しつつ。
不思議なことに、自分の作品の欠点に自分では気づき難くても、他の人の作品には「ここが足りない・ここが過剰・ここの見せ場はこうした方が…」といったことに気がついたりするのですよね。

20歳くらいの頃、とある全国規模の、そこそこ会員数も多かった漫画サークルに所属してそこの同人誌に寄稿していました。そのサークルでは同人誌が発行されると同時にアンケート用紙が送られてきて、各作品(漫画もイラストも表紙も)の批評・感想が書き込めるようになっていました。アンケート用紙が回収されるとそれぞれの作品への感想が切り分けられ、AさんにはAさんの作品への感想文をまとめたもの、BさんにはBさんの…と、作品を描いた人に肉筆の感想文が届けられます。(そして全員の感想をまとめた冊子も同人誌と別に発行されます)

このシステムは悪くないと思いましたが、たくさんの参加者がいると中には歯に衣着せぬ物言いでそのまま紙に書き殴ってるような人もいたり、プロ漫画家のアシスタントをしている人にアシスタント経験のない人が“謎の上から目線”でアドバイスしていたり、といったことが強く印象に残っています。たぶん根は悪くない、創作漫画作品を愛する人たちの集まりではあったのでしょうが、繊細な人はここで活動を続けるのは難しそうな感じでした。

──そんな経験を振り返りながら、Discordやネーム会では自分なりに感想やアドバイスを伝えさせていただきました。その方の作品がより良いものになって、たくさんの読者がついたらいいな…と思いつつ。
わたしが伝えさせていただいたことに対しては皆さんお返事も返してくださり、アドバイスも一部作品に取り入れてくださったりして、「お役に立ててる…?」と思えることが本当に嬉しいです。

見ていると、昔のわたしが見てきた感想文とは違って、かなり皆さん表現が優しく柔らかいです。昔と違い肉筆ではなくデジタルの文字・文章なのですが絵文字・顔文字も使ったりして、気遣いや温かさが感じられます。
時代の変化もあるのかもしれませんが、これはコルクラボだからこういう方たちが集まってきたのかな…という気もします。コルクラボはコミュニティファーストと謳っていますからね。

Twitterでは一足先に「声フェチ女子がイケボのバンドマンに出会って恋が始まる話・その4」を公開しました。

「声フェチ女子がイケボのバンドマンに出会って恋が始まる話」の本編、「アリとキリギリス」は以下で無料公開しています。
少し長めのお話、少しずつ更新中。よろしければこちらもご覧ください。

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