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コルクラボマンガ専科6期 17週目の振り返り

17週目(2022.7.28~2022.8.3)

7月27日、Twitter連載第2話公開

声フェチ女子がイケボのバンドマンに出会って恋が始まる話・その2

7月28日、11回目の講義

この日の講義は「マンガ表現における効果的な演出のコツ」。
演出とは、状況と感情を効果的に伝える技術のこと。創作したストーリーを読ませるための技術。
「誰もが知っている“桃太郎”も“ジョジョの奇妙な冒険”の作者荒木飛呂彦先生が描いたらものすごく面白くなるんじゃない?」というたとえ話がとてもわかりやすかったです。

ビジネス書には「顧客の心が動かなければ商品を買ってもらえない」という感じの記述があったりしますが、マンガも「(物語の中のキャラクターの)感情が(読み手に)伝わらないと人(読み手)の心は動かない」とのこと。
マンガを読んで(買って)もらおう、ファンになってもらおうと思うなら顧客の(読み手の)心を動かす話を描こうということなのですね。

セリフで、演技で、舞台設定で、間の取り方、光の当て方、顔のアップ、カメラを引いた構図…映画やドラマでもいろいろな感情表現の方法がありますが、それに加えてマンガならではの表現…集中線や書き文字など、数えてみてあらためて「その場その場に応じて、いろいろな表現があるなあ」と思ったのでした。

連載が始まってからの気づき

この週刊連載を始めてみて気がついたことがありました。
それは、「半年前より作画スピードがあがっている」ことと「作画スケジュールを組みやすくなっている」ことです。
これは昨年9月から11月にかけて、4コマエッセイ漫画をほぼ毎日公開していた体験が効いているのだと思います。この漫画です。

特に誰かから締切りを指定されたわけではない、わたし自身が自分のためにしてきたことで、1カ月半にも満たない短い期間ではありましたが、この体験がなければ今回週刊で描いていくのは難しかったかもしれません。それくらい今回の連載に役立ったと思える体験でした。

「描いてはどんどん他の人に見てもらう」という体験は作画スピードを本当に早くする…と実感。
そして作画にかかるだいたいの時間が分かれば、この日のこの時間帯を制作に充てる…など予定をたてやすくなる。
何気なくしていたことが今になって助けになっている…と、少し嬉しくなっています。

あと、「ネームや下描きの状態で公開しても本当にいいんだ!」と思えたこと。
それまでわたしにとってはTwitterなどSNSは「完成されたものを発表する媒体」でした。でも、そうではなかったのです。
「完成品じゃなくてもいいんだよ」と誰かから何百回言われるよりも、自分で1回やってみる方が骨身にしみますね。
「Twitterは展覧会じゃない、未完成品を晒してご意見をいただく場だ」──このことを、心の掛け軸にしてそっと床の間にかけるわたしでした。

(Twitterを「自分にとっての最高の出来の作品を発表する場」と捉えるとキツくなるんじゃないかな…という気がします。
自分で自分にそれを課すならまだしも、タイムラインに流れてくる他人の作品にも要求するとなおさら。
「なぜあの人のこの作品にはこんなにたくさんの“いいね”がついてるんだ?自分の方が丁寧に絵を仕上げているのにいいねが少ない!」という怒りは、誰も幸せにならないですよね…)

Twitterでは一足先に「声フェチ女子がイケボのバンドマンに出会って恋が始まる話・その3」を公開しました。

「声フェチ女子がイケボのバンドマンに出会って恋が始まる話」の本編、「アリとキリギリス」は以下で無料公開しています。
少し長めのお話、少しずつ更新中。よろしければこちらもご覧ください。

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