eSIMのメリット≠eSIMにするメリット

最近「eSIMにすると海外とかでメリットがあると聞いたのですが具体的にeSIMにするとどんなメリットがあるのですか?」
って質問を受ける事が多くなりました。
大抵の方が物理SIMからeSIMに変更する事でメリットがあると思っているようですが、それは間違えです。
全くメリットがないわけでもないのですが、それは
「SIMカードだけ取り出されて他人に勝手に使われる事がない」
だけです。

eSIMのメリットというのは『eSIMが使える端末だとメリットがあります。』が正解でしょうか?

何が言いたいかというと、複数回線、つまりデュアルSIMで使うのであれば日本で販売されている機種のほとんどがeSIMに変更する必要がありますが、単回線で使うのであればわざわざeSIMに変更する意味は殆ど無いのです。
むしろ、日本国内においてはまだそんなにeSIM対応端末は浸透しておりません。eSIMへ変更した場合逆にデメリット要素が大きく出る可能性もあります。この辺りはキャリアによって違いがありますが、物理SIM→eSIMは発行手数料無料ですが、eSIM→物理SIMは再発行手数料がかかる場合が多いのでは無いかと思います。
今使っている機種が故障したから取ってあった古い機種をとりあえず使うって時に面倒なことになりますね。
物珍しいからやりたくなる気になるのは凄くわかるのですが、特に必要がないのであればわざわざ変更する意味はほぼ皆無です。

eSIMのメリットというのはeSIM対応端末において、ネット上で発行の手続きが簡単にでき、Wi-Fi環境さえあれば簡単に情報を追加でき、物理SIMよりも発行までの時間も短くて済むという点です。
しかし、まだデメリット要素も多く、世界の全てのキャリアがeSIMに対応しているわけではないので場合によってはエリアが限られてしまいます。
もう一つのめりっとが複数のeSIM情報を保存して置けるため、いちいちSIMカードを抜き差ししなくても設定で切り替えが簡単に行える点です。

日本国内において、このメリットは大規模通信障害が発生した場合に他キャリア回線を持っていれば使えるというメリット、一台で2つの音声回線を持てるというメリット以外思いつきません。(データ通信回線として使えるのは1回線のみです)

興味本位で変えてみたくなる気持ちはわかりますが、仕組みを理解した上で利用して欲しいものです。

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