【第四部】各種瞑想紹介

※こちらの記事は2021/12/11に更新しました。

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こちらでは、各種瞑想方法をご紹介いたします。
様々チャレンジしてみて、ご自身に合った瞑想を見つけてください。


良い気づきが出来ますようお祈りいたしております😉

目次


【瞑想の全体像】

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瞑想を行う際の全体的なイメージをご紹介いたします。


マインドフルネスの各種瞑想には、瞑想の目標があります。

たとえば、
呼吸瞑想でしたら「呼吸を観察する」という目標があります。

ボディスキャン瞑想でしたら「体のパーツを観察する」という目標があります。

瞑想を行う際は、その目標に従って行います。

①瞑想に集中する

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まずは、瞑想のスタートである「①瞑想に集中する」という部分からはじまります。
呼吸瞑想でしたら「呼吸を観察する」という事に集中する事を指します。


②意識が瞑想からそれる

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瞑想のコンセプトを実行していても、やがて意識が瞑想のコンセプトから離れる時がやってきます。
それが「②意識が瞑想からそれる」という部分になります。

意識が瞑想から離れて雑念が浮かぶ事は自然な事ですので、自分を責めたり、悩む必要はありません。

③意識が瞑想からそれた事に気づく

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やがて「あ、意識が瞑想から離れていた」という事に気づときがやってきます。これが「③意識が瞑想からそれた事にきづく」という部分です。
「意識が瞑想からそれていた」と気づけると、それまで考えていた瞑想以外の事を手放す事ができます。


④意識を瞑想に戻す

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「③意識が瞑想からそれた事にきづく」ところまできたら、再び瞑想の目標を思い出して、瞑想に興味を持って戻るようにします。
これがが「④意識を瞑想に戻す」になります。

瞑想に意識が戻ったら、瞑想のコンセプトに集中するようにします。
これが「①瞑想に集中する」という部分に戻ることになります。

このサイクルを何回でも、何十回でも、何百回でも繰り返すのが瞑想の全体像になります。


瞑想に不慣れな方は、
「③意識が瞑想からそれた事にきづく」ことができないまま、瞑想終了の時間になる事もあるかもしれません。
でも、安心してください。

瞑想を多くこなしていくと、「②意識が瞑想からそれる」という部分から「③意識が瞑想からそれた事にきづく」までの時間が早くなります。
それがそのまま実生活でも活かされて、集中力が高まったり、自分がどのような思考をしていたのかが分かるようになって客観性が磨かれます。


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おまたせ致しました。
それでは実際に瞑想のやり方をご紹介いたします。


【呼吸瞑想】

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マインドフルネスで行う瞑想の基本である呼吸瞑想のやり方を紹介します。


この、呼吸瞑想とは、一つの対象に意識を集める瞑想方法になりますが、
2つのやり方が存在します。

2つのやり方というのは、

・サマタ瞑想バージョンと
・ヴィパッサナー瞑想バージョン

という2つのやり方があるいう事です。


ここでは2つのやり方をご紹介いたしますが、
明確にこだわる必要はありません。

呼吸に関わる事を観察してみましょう。



ー【呼吸瞑想やり方】ー

①集中しやすい環境を作る。
(TVを消す。⼀⼈になる。周りの視線が気にならない場所に移る。など。)②椅子に座るか、あぐらを組む。

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(椅⼦の場合、浅く腰をかけ背筋を伸ばします。


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あぐらの場合、足を組みやすいように組んで背筋を伸ばします。手のひらを天井に向けるようにして、ももの上に乗せると胸が開いて深い呼吸ができるようになるのでオススメです。手や指先は脱力した状態で大丈夫です。

③軽く目を閉じるか、視線を下に下げておくのがオススメ。
慣れるまでは、視界を狭くしたほうが呼吸に集中しやすいと思います。
もちろん、目を開けていた方が良い場合は目を開けて行っても構いません。

④ゆっくりと⿐から息を吸い込み、その感覚を感じる。
(※この部分にはサマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想の2通りのやり方があります。)

・サマタ瞑想バージョン
いつから息を吸い始め、どれくらい息を吸っているかなど、自分の呼吸に興味を持ち、研究者のような気持ちで呼吸を観察します。

・ヴィパッサナー瞑想バージョン
鼻から空気が入り、肺に空気が入っていくのを感じながらも、その空気を吸い込んだ事によって起こる体の感覚を観察します。

⑤ゆっくり息を⿐から吐き、その感覚を感じる。
(※この部分にはサマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想の2通りのやり方があります。)

・サマタ瞑想バージョン
いつから息を吐き始め、どれくらい息を吐いているかなど、自分の呼吸に興味を持ち、研究者のような気持ちで呼吸を観察します。

・ヴィパッサナー瞑想バージョン
鼻から息が出ていき、肺の空気が減っていく感覚を感じながらも、その空気を吐き出した事によって起こる体の感覚や思考を観察します。


⑥これを繰り返します。

⑦サマタ瞑想バージョンとヴィパッサナー瞑想バージョンについて区別がつかなくなったり、雑念が生じても、それ自体を優しい気持ちで受け入れ、呼吸に意識を向けていた事を思い出して、再び呼吸の観察に興味を持ち、意識を呼吸に向かわせましょう。



ちなみに

マイクロソフトのカナダの研究チームが、約2000人の参加者の脳波を測定したところ、人間の集中力は8秒であるという数値が発表されました。
このような研究データもあるため、雑念が浮かぶことは自然なことですので、気にしなくて大丈夫です。

大切な人に対して優しく接するように、自分に対しても優しく接して雑念を受け入れ、呼吸を観察していたを思い出して、再び呼吸に意識を向けましょう。


【ポイント】
・正しい瞑想方法を追いかけるのではなく「気づきを得ること」にフォーカスするのがポイントです。
・瞑想を始める前に「瞑想中は呼吸だけに集中する」ということを意識しておくと、瞑想中に「あれ、いま私は何をしているんだっけ?」という迷子になりにくくなります。
・息苦しいときは⼝呼吸でもいいのですが、できれば⿐呼吸の⽅が脳や⾃律神経に良い働きかけを行ってくれますのでオススメです。

【トレーニング目安時間】
はじめて間もない方2〜3分が⽬安。
慣れてきた方10〜30分が⽬安。




【歩く瞑想】

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①集中しやすい環境を作る。
(TVを消す。⼀⼈になる。周りの視線が気にならない場所に移る。など。)


②3〜4歩、安全に歩けるスペースを確保する。
(安全のため、外よりも室内がオススメです。)

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③両⾜を揃えて真っ直ぐに⽴ち、足の裏に意識を集中させる。

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④右足をゆっくり上げてかかとが上がった事を感じてみる。

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⑤バランスが崩れない程度に右⾜をゆっくり上げ、つま先が上がり、左足に重心が乗った事を感じてみる。

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⑥右足を一歩踏み出す体勢にする。
(右足を一歩踏み出そうとしている足の筋肉を観察してみましょう。)

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⑦右⾜を前に出して地⾯に着地させ、足が着地した事を感じてみる。

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⑧しっかりと⾜の裏で右⾜が着した事を感じてみる。
(右足の裏に触れている地面の硬さ、温度などを感じてみましょう。)

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⑨今度は左⾜です。右足と同じように足の感覚を感じるようにします。

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⑩左足が上がり、右足に重心が乗っている事を感じてみましょう。

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⑪左足を一歩踏み出す体勢にする。
(左足を一歩踏み出そうとしている足の筋肉を観察してみましょう。)

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⑫左足が着地した事を感じてみましょう。

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⑬しっかりと⾜の裏で右⾜が着した事を感じてみる。
(左足の裏に触れている地面の硬さ、温度などを感じてみましょう。)

⑭これを繰り返して、端まで歩いたら折り返すようにします。

【トレーニング時間】
2分以上〜が⽬安。




【ボディスキャン瞑想】

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【やり⽅】

①集中しやすい環境を作る。
(TVを消す。⼀⼈になる。周りの視線が気にならない場所に移る。など。)

②ヨガマットやカーペットの上で仰向けになる。
(固すぎず、柔らか過ぎない上で仰向けになるのが理想です。
これは、体に痛みを出さずに、床と触れている感覚を感じやすいようにするためです。)

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③軽く呼吸トレーニングを⾏う。

④左足の親指に意識を向ける。
(親指に感じる温度、空気などが触れている感覚、親指に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。体を動かしたり、足の親指を動かしてまで感覚を確かめる必要はありません。大切な事は、今この瞬間に親指に意識を向けているという現実がある事です。)

⑤次に、左膝についても同じように行なってみましょう。
(膝に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、膝に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑥次に左ふとももについても同じように行なってみましょう。
(ふとももに感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、ふとももに血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑦次に、左のふとももから、左の親指までの感覚を感じるように行なってみましょう。
(ふとももや膝、ふくらはぎ、足の裏に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑧次に右足の親指についても同じように行ってみましょう。
(親指に感じる温度、空気などが触れている感覚、親指に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を感じるようにしましょう。体を動かしたり、足の親指を動かしてまで感覚を確かめる必要はありません。大切な事は、今この瞬間に親指に意識を向けているという現実がある事です。)

⑨次に、右膝についても同じように行なってみましょう。
(膝に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、膝に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑩次に右ふとももについても同じように行なってみましょう。
(ふとももに感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、ふとももに血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑪次に腰についても同じように行ってみましょう。
(腰に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、腰に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑫次にお腹についても同じように行ってみましょう。
(お腹に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、呼吸に伴いお腹が動く感覚、食べ物を消化吸収している内臓などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑬次に胸についても同じように行ってみましょう。
(胸に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、呼吸に伴い胸が動く感覚、心臓が動いている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑭次に左の手のひらについても同じように行ってみましょう。
(手のひらに感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、手のひらに血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑮次に左の肘についても同じように行ってみましょう。
(肘に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、肘に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)


⑯次に左肩についても同じように行ってみましょう。
(肩に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、肩に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑰次に右の手のひらについても同じように行ってみましょう。
(手のひらに感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、手のひらに血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑱次に右の肘についても同じように行ってみましょう。
(肘に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、肘に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)


⑲次に右肩についても同じように行ってみましょう。
(肩に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、肩に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

⑳次に首についても同じように行ってみましょう。
(首に感じる温度、空気や衣服などが触れている感覚、首に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

㉑次に頭についても同じように行ってみましょう。
(顔や頭に感じる温度、空気などが触れている感覚、頭や顔の毛細血管に血液が流れている感覚などを感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

㉒最後に体全体を同時に観察してみましょう。
(頭、顔、首、肩、腕、胴体、足のすべての感覚を同時に感じてみましょう。もしも、何も感じないのであれば「何も感じない」という事を観察してみるようにしましょう。)

【意識すること】
この瞑想は、もっともリッラクス効果が高く、眠ってしまう確率が高い瞑想になります。
眠ることを前提としてこの瞑想を取り入れて良いですが、できれば、起きていられるようにしましょう。
体のリラックスと脳のリラックスの違いが分かるようになり、怠ける事とリラックスする事の区別ができるようになります。



【感謝の瞑想】

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こちらは心を整える瞑想になります。
心が荒れそうな時、気づきのキッカケが欲しい時に挑戦してみましょう。


【やり⽅】
❶集中しやすい環境を作る。
(TVを消す。⼀⼈になる。など。)
❷呼吸瞑想を⾏い集中⼒を⾼めておく。
❸息を吐く時に、吸い込んだ息が体の中で細菌やウイルスと戦っ
て、戦い終えた姿を、吐く息となって出ていくイメージをします。
(⾃分の命を守るために様々な敵と戦ってくれたイメージをします。)

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【意識すること】
汚いものを体から出すイメージではなく、⾃分のために命がけで
戦ってくれた戦⼠のような姿をイメージするようにしましょう。
すると、
自然に「ありがとう」と感謝できやすくなります。

心が落ち着いてホッとできる内容かと思います。
心がスッキリしてゆとりが持てるようになると思いますのでぜひチャレンジしてみてくださいね。

【ポイント解説】
無理に感謝する必要はありません。
「感謝しなければ」と強く思い込んだり、「感謝できない私って・・・」と自分を責めない事が重要です。
感謝できない時は、感謝できない自分を優しい気持ちで観察してあげましょう。



【感情筆記法】

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こちらは、自分と向き合うためのワークになります。
トラウマを持つ人、つらい経験を活かす方法でもあります。

①呼吸瞑想をする。
②辛いことを書き出す。
(出来事と、感情を書き出す。そして感情については、当時の感情と今の感情を分けて書いてみる。
・感情は素直に書く。誰かに見せるものではないので、思った事、感じた事をありのまま書くようにする。
・なるべく誰が見ても理解できるような書き方を意識してみる。
・「なぜそうなったのか」について考えてみる。)


【ポイントを解説】
なぜ感情を重要視するかといえば、苦しみとは、事実が苦しみを生み出すのではなく、感情が生み出しているためであるので、自分の感情を書き出す事が大切なのです。
そして、当時どのような心境であったのかを思い出す事も重要ですが、その心境を思い出している今現在、どのような気持ちになっているかを観察する事のほうが大変重要です。)慣れないうちは、傷ついた事に対して遠回りな表現をする事があるかもしれんが、慣れてくると直接的な言葉と向き合えるようになります。
その直接的な言葉というのが、自分にとってデリケートで反応的になってしまう言葉であると分かるようになりますので、対策がしやすくなります。



【マインドフルネスジャーナリング】

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このワークは、Googleの社員研修である「SIY」の一部でもあります。
自分自身の深いレベルの欲求や、価値観が分かるようになりますので、オススメです。

【やり方】
①呼吸瞑想を行い頭と心を整える。
②やりたいこと、興味があることを、善悪・損得を気にしないで全てを書き出す。

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③あとで見返して、書いたことにはどのような共通点があるか。どれが一番しっくりとくるのかを考察してみる。

【ポイント解説】
時間をかけてしっかり行うようにします。
時間をかけて書き出した分だけ自己洞察が深まり、より深い自分の内面を知ることができるようになります。



【慈悲の瞑想】

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心を安定させる瞑想になります。
⽇本は⾃⼰肯定感が低い⼈が多いため、イジメやクレーマー
が悪質化している傾向にあります。
このトレーニングは⾃⼰肯定感を⾼める効果が⾼いトレーニング
⽅法です。

【やり⽅】
❶集中しやすい環境を作る。
(TVを消す。⼀⼈になる。など。)
❷呼吸瞑想を行い頭と心を整える。
❸⾃分の事を祈る。
(・私が安全でありますように。
・私が健康でありますように。
・私が幸せでありますように。)それぞれ3回づつ唱える。
❹親しい⼈の事を祈る。
(・あなたが安全でありますように。
・あなたが健康でありますように。
・あなたが幸せでありますように。)それぞれ3回づつ唱える。
❺通りすがりの⼈などの好きでも嫌いでもない⼈の事を祈る。
(・あの⼈が安全でありますように。
・あの⼈が健康でありますように。
・あの⼈が幸せでありますように。)それぞれ3回づつ唱える。
❻嫌いな⼈、苦⼿な⼈の事を祈る。
(・あの⼈も安全でありますように。
・あの⼈も健康でありますように。
・あの⼈も幸せでありますように。)それぞれ3回づつ唱える。


【ポイント解説】
この瞑想は、未知なるモノに懇願して、奇跡を起こそうとするものではありません。
自分のためや、誰かのために祈れる自分を作る事により、自分の成長を感じながら人間の器を広げる事が目的になります。

❻のワークに抵抗がある方は、❺までで構いません。
「嫌いな人のために祈れない」と思う自分を優しい気持ちで観察してあげましょう。❻を意識していれば、いずれ出来るようになっていきますので自分を責めたり、焦る必要はありません。
❻のポイントとしては
「彼も私と同じ人間だ。だからきっと彼も苦しみや痛みを持っている。彼の痛みや苦しみというのは、私には関係ないけれど、この世から痛みや苦しみが取り除かれる事は良いことだろう。」というようなスタンスで始めると祈りやすいと思います。



【鼻ヨガ】

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意識を集中させる瞑想の種類です。気持ちを切り替えて頑張りたい。リフレッシュしたいときにオススメです。

①右の鼻を押さえて左の鼻から息を吐くようにします。
②右の鼻を押さえたまま、左の鼻から息を吸います。
③今度は、左の鼻を押さえて右の鼻から息を吐きます。
④左の鼻を押さえたまま、右から息を吸います。
⑤これを繰り返します。

【ポイント解説】
左の鼻は、右脳と繋がっており、イメージや記憶、リラックスとも関係しておりますので、左の鼻から始める事がオススメです。

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息を吐くことは副交換神経を優位になり、リラックス効果が望めますので、息を吐くことから始めるのがオススメです。

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人の鼻は2、3時間おきに片方の粘膜が腫れるようになっておりますので、片方の鼻では呼吸が苦しいと感じる時は、無理せず入浴しながら行うのがオススメです。



【食べる瞑想】

❶⼩さい⾷材を準備する。
(オススメはレーズン)

❷⾷材を観察する。
(外から食材の形、⾊、表⾯の状態などを観察する。)

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❸匂いを嗅いで味を想像する。できれば⾷感もイメージする。
(レーズンであれば、甘みを感じながらも、少し酸味もあり、濃厚
でフルーティーな味がするんだろうな。。。と想像してみる。)

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❹意識を食材に集中し、ゆっくり⼝に⼊れる。
(食材を触った感触を感じてから口元へ運ぶ。最初は唇に当てて、⾷材の暖かさなどを感じる。その後、⼝に含む。)

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❺⼝の中で味わい、ゆっくりと噛みしめる。
(⼝の中に⼊れた⾷材を、⾆を使ってゆっくりと味わう。
その後、ゆっくりと噛みしめる。)


❻ゆっくり飲み込む。
(⾷材の味、⾹り、⾷感などの⼝の中で感じ取れるものに集中し
て、全てを味わい尽くしたらゆっくりと飲み込む。できれば、喉
を通る⾷材の感触も感じる。)

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【意識すること】
特に気をつけることはありませんが、いかに時間をかけて気付きを得ながら⾷材を味わうかを考えながら行うと、素晴らしいトレーニングになるでしょう。
満腹中枢を刺激して、少量の⾷事でも満⾜できる効果も望めます。


【5段階瞑想】

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一度の瞑想に5種類の瞑想を行うやり方になります。
最終的な目標である「全てを観察する」ために段階的に瞑想を行っていくものになります。
高度な瞑想方法ですが、深い自己洞察が可能になり、より広い気づきが得られます。


【①呼吸を観察する瞑想を行う】

・やり方
①集中しやすい環境を作る。
(TVを消す。⼀⼈になる。周りの視線が気にならない場所に移る。など。)②椅子に座るかあぐらを組む。


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(椅⼦の場合、浅く腰をかけ背筋を伸ばします。

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あぐらの場合、足を組みやすいように組んで背筋を伸ばします。手のひらを天井に向けるようにして、ももの上に乗せると胸が開いて深い呼吸ができるようになるのでオススメです。手や指先は脱力した状態で大丈夫です。

③軽く目を閉じるか、視線を下に下げておくのがオススメ。
慣れるまでは、視界を狭くしたほうが呼吸に集中しやすいと思います。
もちろん、目を開けていた方が良い場合は目を開けて行っても構いません。

③ゆっくりと⿐から息を吸い込み、その感覚を感じる。

・サマタ瞑想バージョン
いつから息を吸い始め、どれくらい息を吸っているかなど、自分の呼吸に興味を持ち、研究者のような気持ちで呼吸を観察します。

・ヴィパッサナー瞑想バージョン
鼻から空気が入り、肺に空気が入っていくのを感じながらも、その空気を吸い込んだ事によって起こる体の感覚を観察します。

④ゆっくり息を⿐から吐き、その感覚を感じる。

・サマタ瞑想バージョン
いつから息を吐き始め、どれくらい息を吐いているかなど、自分の呼吸に興味を持ち、研究者のような気持ちで呼吸を観察します。

・ヴィパッサナー瞑想バージョン
鼻から息が出ていき、肺の空気が減っていく感覚を感じながらも、その空気を吐き出した事によって起こる体の感覚や思考を観察します。

⑤これを繰り返し、5分ほど行います。
次に、音を観察する瞑想を行います。


【②音を観察する瞑想】

・やり方
今聞こえる音に意識を集めましょう。心臓の音などの体から発する音。今いる部屋から聞こえる音。
部屋の外から聞こえてくる音。
などを観察します。

人は、音の刺激に反応的になるものです。
たとえば、夜中に家の中で物音がすると「なんだろう?」と瞬間的に思考を巡らせます。

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これは自分の身を守るための本能的な部分ですが、瞑想中は音の意味を考えるのではなく、音にのみに意識を向けるようにしましょう。
もしも、音の意味を考えてしまっていたら、その事に気づき、優しい気持ちと好奇心を呼び起こし、音のみを観察するようにしましょう。


音を観察する瞑想を5分ほど行ないます。
次に、体に意識を向ける瞑想を行います。



【③体に意識を向ける瞑想】

・やり方
瞑想に伴う体の感覚や、呼吸に伴う体の感覚について観察します。
もしも、体の感覚が感じられないとしたら、「何も感じない」という事を観察するようにしましょう。強く意識したり、体を動かして感覚を作る必要はありません。
そして、考え事をしていたり、体の感覚を観察していないことに気づいたら、優しい気持ちと好奇心を呼び起こし、体の感覚を観察するようにしましょう。

体に意識を向ける瞑想を5分ほど行います。
次に、思考を観察する瞑想を行います。



【④思考を観察する瞑想】

・やり方
頭の中では、常に何かしらの思考や映像が浮かんでは消えています。
今頭に浮かんでいるものはどんなものかを観察してみましょう。
たとえば、
何かについて答えを出そうと思考している事に気づいたら、思考している自分を遠くから見守るイメージで観察してみましょう。

何かの映像が浮かんだら、その事に気づき、映像を思い浮かべた事で生まれた感情を観察するようにしましょう。


思考を観察する瞑想を5分ほど行います。
次に、全てを観察する瞑想を行います。


【⑤観察する対象を定めない瞑想】

・やり方
体の感覚や聞こえて来る音、思い浮かんだ事全てを観察するようにします。
足がしびれたなど、体の感覚を感じられたら「足がしびれている自分」」をイメージして、その姿を遠くから観察するようにします。

思考やイメージが浮かんでいると気づいたら、「思考やイメージが頭に浮かんでいる自分」をイメージして、その姿を遠くから観察するようにします。

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体の感覚と思考を同時に感じられたら、体の感覚と思考を同時に感じている自分をイメージして、その姿を遠くから観察するようにします。


また、
遠くから自分を観察する自分に気づいたら、遠くから自分を観察している自分をイメージして、その姿を遠くから観察するようにします。

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この瞑想は、高度な瞑想になりますが、気づきのレベルが飛躍しますので、いずれは挑戦して頂きたい瞑想方法です。


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いかがでしょうか。
あなたに合った瞑想をご紹介できておりましたでしょうか。

今後もマインドフルネスの追加をしてまいりますので、更新をお待ちいただけましたら幸いです。




ご質問やお問い合わせなどがありましたら
下記メールアドレスまでご連絡ください。

【がんばるさとうメールアドレス】
satoh.adoresu@gmail.com



最後までお読みいただきましてありがとうございました。
あなたの生活が豊かになる事を祈っております😉



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