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【カウンセリング事例】夫が就職活動が出来ない夫婦のケース

2020年4月19日㈰です。今回は夫の体調についてカウンセリングに訪れた夫妻についてのシェアになります。

精神疾患が疑われる症状が出ている時、どのような対応をすればよいでしょうか。

フュ~イゴ~👇👇👀

【夫が就職活動が出来ない】

あなたは伊達夫妻のカウンセリングを担当しています。

夫について相談したいと、2人揃ってカウンセリングに訪れました。

2人は3年前に結婚し、夫婦共働きをしていました。

しかし、昨年の春からは夫は仕事を辞めて、妻の収入のみで生活を続けています。

夫が仕事を辞めた原因としては、出勤時になると吐き気や腹痛の症状が現れ、会社に出勤する事が出来なくなってしまったからです。


今でも”胃が痛くなる””夜眠れなくなる”といった症状が残っており、薬を服用しております。

就職活動をしようと努力はしているももの、うまくいかないためカウンセリングに訪れた背景があるようです。


夫はカウンセリングルームで一言も話さず、下を向いたままうつむいています。

妻も夫の事を心配して涙を流しています。


夫に表れているのは、仕事のストレスからくる「うつ病」ではないかと考えられます。

うつ病にういて多少の知識はあるものの、精神科医ではありません。

このような時、専門分野を踏まえてカウンセラーはどのように対応すればよいでしょうか。


【GOODな対応】

『メンタル疾患に詳しい医師、病院にリファーする』

カウンセラーはクライエントを「評価」「診断」を行ってはいけません。

クライエントに医療や福祉が必要であれば、カウンセリングを無理に引き受けずに専門機関にリファー(紹介)しましょう。

また、クライエントが動揺しないように「うつ病」などの具体的な病名を出さないように気をつけましょう。


【BADな対応】

『うつ病の可能性があることを伝える』

よかれと思って、「それは、うつ病の可能性がありますね…」と言ってしまいそうになりますが、医師の資格がない限り断定はできません。

具体的な病名を口にしてしまうと、クライエントは先入観でそう思い込んでしまう事があります。

違う病気である可能性もありますので、病名は口にせず、専門機関へリファーしましょう。

リファー出来る専門機関を心得ていない場合は、クライエントと一緒に探す努力を行うのがよいでしょう。


【まとめ】

✅精神疾患であると思われる症状が確認された場合は、専門機関へ紹介する。

✅先入観から違う病気の可能性を見落としてしまう可能性があるため、うかつに病名を口にしない。

✅専門機関を心得ていない場合は、クライエントと一緒に専門機関を探す。


👆感想。
精神疾患について学ぶ事は大切ですが、その知識がクライエントを傷つけてしまう可能性があるので、うかつに病名を口にするのは危険だと思いました。


はい。いかがでしょうか。

今回はこちらで以上となります。

よろしければコメントもお待ちしております。

最後までお読みいただいてありがとうございます。😉

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