実家

土曜日の朝、
何も言わず何もせずとも、俺の目の前にソーセージと目玉焼きとパンそしてコーヒーが出てくる。
なんて典型的な朝食なんだと鼻で笑いながらそれらを口にする。
朝食なんていつぶりだろう。
少なからず一人暮らししてからは食べてないだろう。
自分は昔から朝食は食べなくてもいける派だが、母親は食べないといけない派のため、実家にいた時は俺が朝食いらないと関白宣言をしているのに、とぼけたふりをして俺の朝食をたまに用意していた。
たまに食べる朝食も悪くない。
実家だなぁ。


母親は俺にやたらと飲み物を飲ませてくる。
コーヒーやらざくろ酢やらルイボスティー、カルピス、極め付けには最近つけたと言う浄水器で出した水道水まで。
気がつけばテーブルの上には、コップが2、3個あった。

ダイ「これ、俺の(使ったやつ)？」

母 (うなずく)

このくだりを今日だけで何回したか。
実家だなぁ。

俺も将来、コップを多めに用意しておこう。
なんてことを考えながら、両手にコップを持ち流しへ向かった。

佐藤