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ストーリーの重要性

どうもこんにちは。

私はお酒はめっぽう弱いのですが、日本酒がとっても好きです。

好きな理由の一つとして、味、風味、製造方法さまざまありますが、やはりそのお酒にまつわるストーリーが存在していること、これにとてもロマンを感じるのです。

何点かご紹介していくと、
まずは有名な日本酒で行くとみなさんご存知の獺祭というお酒です。

聞き馴染みも深いと思いますが、
これは旭酒造という、山口県岩国市の酒造で作られていて、
劇場版エヴァンゲリオンのミサトさんの部屋にも転がっている、そんなお酒です。

ひとりで消費するには尋常じゃない空き瓶。そしてこの表情である。

この旭酒造はTVCMも一切流していないし、現在製造しているブランドはこの獺祭1点だけ。

杜氏もいない。(=酒造りの最高責任者。通常いないとノウハウや品質が保てない)

だけども、2022年度の年商164億円。

獺祭ブランド1つだけで、この実績を出すのは凄い。


・・・もちろん、最初からこの地位が確立されていたわけではなくて、実はこの旭酒造、とてつもないピンチから始まっています。


ちなみに、現在日本における酒蔵は何か所あるかご存知でしょうか?
→酒蔵は1400か所以上あります。

そんな中、旭酒造は、山口県岩国市で4つある酒造で四番手(ビリ)でした。


「獺祭」は3代目の社長から始まる商品で、いまから30年ほど前に、3代目が事業承継をしたとき、世の中は焼酎ブーム。
日本酒は売れない、米も取れない、会社に金もない、それでいて経営難という情報だけが知れ渡り、いよいよ会社からも酒造りに必要な杜氏がいなくなってしまう。

3代目の立場にたって想像してみると、しびれますね・・・
最初からクライマックスの状態で始まるわけです。

バトンタッチ後すぐ大ピンチになるのですが、そこで社長が行ったのがマニュアル作りです。

社員全員で分析、数値化を行なって複雑な酵母の働きを、データを元にシステマチックに開発をしていき、いわゆる全員野球でこのピンチを乗り切ったエピソードがあります。

ー諦めなければ逆境は打ち返せるー

こと日本酒にはこういうストーリーがある作品が多いので、こういったストーリーと共にたしなむ、という飲み方が私はとても好きです。


続いて、「めがね専用」

めがね専用という日本酒です。開発陣全員がたまたまメガネをかけていたというだけでこのネーミングになっております。

めがねをかけるように製造方法も2つの方法を掛け合わせてつくるなど、ただ洒落におさまらない工夫しているお酒です。

販売日が決まっていて毎年メガネの日である10月01日に発売されていて、同日にはドレスコードが"メガネ"の「メガネ専用Night」なんてものもあります。


最後に「ゴールデンスランバ」

山形の鈴木酒造が出しているお酒で3.11がきっかけで生まれたお酒です。涙を流しているラベルが特徴的なのですが、これを飲んで当時と現在をつなげて前を向いて欲しいというメッセージが込められています。

いかがでしょうか?

このようにストーリーを知るとその、コンテンツがより好きになるというのはどの場面においても言えると思います。

皆さんの好きな日本酒はなんですか?
よかったら、コメントで教えて下さい。

ご愛読ありがとうございました!

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