漫画読みとしての自己紹介

筆者がどういうスタンスで私が漫画を読んでいるかを一言で表すとするなら、網羅である。最新の話題作にも過去の名作にも必ず触れておきたい。
現代では出版社の公式アプリで新連載、名作ともに大量に読むことができるので網羅派には追い風だ。ビバ網羅である。これはそのような筆者の漫画の読み方、姿勢に関する短文である。

しかし網羅といっても現実的に全ての漫画を完結まで追えるわけではない。まずどうやって漫画を選ぶかは重要な問題だ。一つの考え方として「メディア化」したものは全て原作漫画を読むというやり方がある。近年ではメディア化に寄せてアプリで無料話が増量されることもあり、(2023年冬放送されているアニメの『葬送のフリーレン』の漫画はそれで最新話に追いついたのだが)なおのこと非常に有力である。またアプリを大量に入れ、無料になった作品を片端から読むという手段もアリである。しかし好奇心の浮遊霊のような網羅派にとってはそれだけでは不足でありwikiの活用を避けることは不可能である。例えば以下のようなページがある。

このページにはWJの全作品の連載開始時期、終了時期が載っており各作品ページに飛ぶことも可能で、我々網羅派にとって手放せないツールである。活用例の一つとして、WJで単行本20巻程度の作品をすべて知りたいというとき、WJの場合大抵の作品は(HUNTER×HUNTERのような例外もあるが)5年で20巻程度刊行であるからこれによって網羅可能だ。必ずしもメディア化に結びつかない或はメディア化したが作画がネタになる、声優・俳優・制作会社の問題が起こる、作者が犯罪を起こしてしまって変な話題になるなどの諸問題で表舞台で評価されなくなってしまった名作を見過ごしてしまうという網羅派に対する最大のリスクを避け、単純に当時の読者にある程度人気を維持していたとされる期間から漫画を探せる点だ。また自分の要領に合わせて適当な長さの新たな読んだことのない作品を探すこともできる。

また別の方法として、一旦昔の名作を諦め、ある時点以後に連載開始した全作品を確認することに注力するという方法がある。費用対効果が低そうに思えるかもしれないが、例えばWJの新連載は最初の3話のみジャンプ+にも掲載され無料で読める。だからひとまずそれで良し悪しを判断し、唾をつけておくことができる。そもそも知らない漫画の情報は知りようがない。そこで新連載の段階で題名だけでも確認しておけば、のちのちメディア化などを果たした暁にはもう十分古参読者といえる存在である。


あとで読み直す自分自身に向けて付け加える。これをずっとやっていると、勝手に編集者振った視点が芽生え、新連載作品をやたら高速で読んでは売れる漫画かどうか分かったような気になる者がある。実際にはプロではない我々とっては売れる漫画を見抜くことは難しい。また我々はおそらく他人の感想もSNSなどで日常的に見ているので、そこで見た他人の感想までもが自分の感想であるかのような気がするだけである。すでに世に出た上澄みだけを読んでいるのだから当然である。

最後に有料部分で2020年以降に筆者が読んだ漫画で人に勧めたいと思うレベルで好きなものを列挙しておく。有料にするのは恥ずかしいからである。2019年以前は特に記録する習慣がなかったので、どれだけ何回読んでいるのかわからないから載せてはいない。ここにあげている漫画は確り語れるレベルで通して読んでいるあるいは現在も追っているものだけである。順番は読んだ順番に並べているので特に意味はないがこう見ると特定の雑誌に傾倒する時期が見えて恥ずかしい。

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