執大象からの文が、
『老子』第三十五章にある
執大象, 天下往。 往而不害, 安平大。 樂與餌, 過客止。
が、漢文の文法を無視しているので、
執大象, 天下往、往而不害, 安平大樂。 與餌, 過客止。
こうじゃないかなと、とこちゃん道士は、直観した。
3,3,4,4,2,3 で、中国語のソフト読みで拝聴しても、心地よかった。
大象があって、大楽を大と樂で分けるのは、どうもいただけない。
執大象, 天下往、往而不害, 安平大樂。
與餌, 過客步。
こうするとよく分かるよね。
主語は、「天下 」と「過客」です。
大象=天
執、往は、動詞
動詞 而 副詞+動詞
天下 安平
天下 大楽。
與餌 與 は、前置詞 と、とともに
過客 + 動詞(歩)。
対応関係にある
往 ― 歩
天下 ― 過客
大象 ― 餌
執 ― 與
天下安平大楽 = 天下大平
大象無形の大象と同じ。→ 天
ちなみに、大方無隅の大方は、大地と同じ。
故道大,天大,地大,王亦大。第25章 も参照。
まあ、こうなっていると、見ます。
注)最古の写本である楚簡では、「過」は、化に下心。義が、「過」と直接的には連動しないものと思われます。「止」は、どう見ても、「歩」の字になっていると、私は思います。
論拠は、まだいっぱい用意したが、おいおい、またの機会にでも。この発見は、私にも、衝撃的だった。これは、郭店楚簡老子の丙組にあります。
执大象, 天下往、往而不害, 安平大乐。 与饵, 过客步。
執大象, 天下往、往而不害, 安平大樂。 與餌, 過客步。
執大象, 天下往、往而不害, 安平大楽。 与餌, 過客歩。