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高知県室戸市 風景撮影と気象現象

030209 坂本海岸 だるま夕日E7D_8636-07

高知県室戸市で令和3年2月9日に撮影した「だるま夕日」です。

この「だるま夕日」。現象としては「蜃気楼」です。

「蜃気楼」とは?ということで、ちょっとだけ「蜃気楼」の原理の解説を入れると・・・
知識その1:空気(大気)は暖まりやすく、冷めやすい。
知識その2:水(海水)は暖まりにくく、冷めにくい。
知識その3:日本近海の潮流は4つ
暖かい海流が「日本海流(いわゆる、黒潮)」「対馬海流」
冷たい海流が「千島海流(いわゆる、親潮」「リマン海流」

日本近海の海流 略図

まとめると、暖かい海流がある、かつ、気温が低い地域では、海水と大気の温度差が大きくなりやすい。つまり、「蜃気楼」が発生しやすいのは大気が冷たく、海水が暖かい状態である冬場に、よく見ることができるようです。

あとは、天気や、観察スポット選び次第ですね。
水平線上に雲や遮蔽物があっては見ることができないし、太陽の沈む位置も、地球の公転によって、日ごとに変化するので。
だから、考えようによっては、撮影日や撮影場所次第で、「その瞬間」でしか見ることのできない、唯一無二の「だるま夕日」になることもあります。

「だるま夕日」があるということは「だるま朝日」も、もちろんあります。
多くの場所は「だるま夕日」か「だるま朝日」どちらかしか見ることできないですが、場所によっては、両方とも見ることができるということもあるので、そういう場所は、旅先としても、生活場所としても楽しみが多くなりますね。

おまけ:「だるま夕日」撮影待機中の一コマ

030209 坂本海岸 だるま夕日E7D_8589-01

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