黄河文明

環境の困難さを乗り越える為に、【強みへの集中】。それこそが飛躍を促してくれる。

『われわれは今や、安逸は文明の敵であるという真理を確立したと思う。
つぎにもう一歩前進して、文明の出現をうながす刺激は、環境が困難の度を増すのに比例して、明らかに強さを増す、ということができるだろうか。』
(「歴史の研究」 アーノルド・トインビー著)

と、この章の冒頭はスタートする。

『環境の困難さと刺激とが並行して増大する傾向があるということを示す証拠は、容易に指摘することができる。
むしろ、すぐに頭に浮かんでくる例が多すぎて困るくらいである。』(同上)

そして、トインビーは実例をあげていく。

私達、日本人は、世界の四大文明を世界史で学ぶ。
その四大文明の一つ、黄河文明。

中国には黄河ともう一つ大河ある。揚子江。
中国で生まれたのは黄河文明であって、揚子江文明ではない。
どちらが逆境であったかというと断然「黄河」であった。

その中で私は、読み進めていく中で、ある考えるが、自分の中に落ちたように感じた。
トインビーがいう「逆境の効能」とは、逆境を乗り越える為には、結果として「強み」に集中しなければならなくなる。
と、いうことなのではないか。

だからこそ、昔から「苦労は買ってでもしろ」と言うのではないかと思いました。


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