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【孫子の兵法】ライバルに負けない態勢とは?①

『孫子曰く、昔の良く戦う者は、先ず勝つ可からざるをを為して、以て敵の勝つ可きを待つ』

要約すると、【勝つ】為には『自社』で「負けない態勢」を作りつつ、『ライバル』の側に隙があり、『自社』がそこを「攻めれる態勢」を持っているかどうか。

「負けない態勢」は必要か?

では、「負けない態勢」と「攻めれる態勢」の両方が本当に必要なのか?「攻められる態勢」だけでは駄目なのか?という疑問が湧くと思います。

「負けない態勢」がなく「攻めれる態勢」はある意味、時のトレンドに乗れば(一時的なものであれば)誰にでも作れると思う。

これは私の経験上で話をさせて貰えたら、時のトレンドによって、そこそこの売上を築いたことは何度もありました。

今思うと、それは誰にでも作れたんだと思うし、それ自体が差別化にも成っていなかった。だからトレンドの終息と同時に組織も縮小していきました。ただの縮小だけならまだしも、「負けない態勢」を作っていなかったお陰で思わぬトラブルに巻き込まれてしまいました。

私にとっての「負けない態勢」とは?

その当時の私も、「このままではいけない」と思いつつも、「トレンドに応じて売上を築く組織」を何度も人員も仕組みを変えて作り直しました。でも、どこか抜けていて、最後はまたトラブルに巻き込まれてしまう。その繰り返しをしていました。

普通に社労士をやっていればこんな思いもしなかったのでしょうが、どうも私の性分はそれを許せないので、ほとほと自分でも困っています(笑)

そんな私が気付いた点があります。まず、「思い込みからの脱却」が必要かもしれない、ということです。そこに「将来の事業展開」のヒントが隠れていると感じました。

私が思っていた「思い込み」は、下記の2点です。

1、社労士業務は専門知識を持っている従業員を育てて、サービスをしていかないといけない。

2、従業員の主な労働時間は作業時間である。

ただ、上記2点が「思い込み」と言い切れるのは、今の時代だからであって、数年前は間違えのない考えであったと思います。

これら「思い込み」を反転させる仕組みを持った組織にすると、思わぬトラブルが全くという程無くなりました。

この仕組みをブラッシュアップしながら、組織を発展させていくことが、私にとっての「負けない態勢」を支える一つの歯車だと思っています。

「負けない態勢」の基本的考え方は?

事業経営というものは、顧客の要求に焦点を合わせて、社長の意思と責任において、まず事業構造それ自体を高収益型に変革する。次に、この事業構造をふまえて、収益をあげるために必要な活動を展開するものなのである。(中略)社長は自らに課せられた困難極まる役割を果たすためには、基本的な決定と、方針を示すにとどめ、実施はまかせるべきである。また、社長の人生観や使命感、性格などによって、進むべき方向が決まってくるのである。社長のもつ哲学や性格に合わない事業は、成功はする筈がないからである。(「一倉定の社長学」より)
企業にとって、本業の仕事は三種類ある。(1)今日の事業の業績をあげる。(2)潜在的な機会を発見し実現する。(3)明日のために新しい事業を開拓する。これら三つの仕事には、それぞれ異なるアプローチが必要となる。異なる問題提起が必要となる。したがって、結論もまったく異なるものとなる。(中略)三つの仕事は重なり合う。したがって、一つの統合された戦略が必要である。(「創造する経営者」ドラッカー著)

上記2つの言葉以上の説明は必要ないかなと思います。

(1)「今現在の事業」で業績をあげ、高収益化していく。

(2)「今現在の事業」から「潜在的な機会」を探り、チャンスをつかむ。そして、高収益化をしていく。

(3)「明日の事業」と何をすべきか?⇒今現在の事業構造について再点検が必要。

勿論、上記(1)(2)(3)は、『我が社の事業』という串で貫かれているべきことは当然なことです。

まとめ

他社ではやっていないけど、自社では当たり前なこととしてやっていること。その積み重ねで結局ライバルとの差につながっていくのかなって、この文章を書きながら思いました。





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