職場のおねいさんを絶対敵に回すな

 まず、性別、年齢にかかわらず、仕事を円滑に進めるためには、万人に好かれたほうがいいに決まっている。ただ、私の決して多くはない経験の中でたどり着いた「職場にいる年上の女の人は絶対に敵に回してはいけない」という解について、最近「やっぱ正しかったな」と思うことがあった。

 私は今年で社会人8年目を迎える。弊社にはいろいろな事業部があり、その事業内容も多岐に渡る。転職したことはないが、転勤は2回、異動は4回ほどあったし、業務内容も3回ほど変わっている。
 丸7年の社会人生活において何度も同僚、上司は変わってきたわけだが、どの職場にも共通していたのは「めんどくさめな女性社員が必ずひとりはいる」ということだ。私の思う「めんどくさめな女性社員」というのは、総じて仕事の能力は高いが、部下を指導するときにダブルバインドを用いる人のことだ。ここで用いるダブルバインドは例えば、極めて丁寧な口調(文字起こしすれば穏やかそうにしか見えない文脈)なのに異様な圧がある物言いで相手を効果的に追い詰める感じ。詳細は以下のとおりだ。

 先週、部下A(私より年上)と部下B(私より年下)の衝突があった。Aは上記の「めんどくさめな女性社員」にぴったり当てはまる人であり、Bは不器用なところがありつつ承認欲求が強く自分を実際の能力より大きく見せがちなところがある。もともとAはBの仕事ぶりに辟易していたが、それでも業務は進んでいたのでなんとかうまくやっていた。ただ、今月はBの仕事のミスがこまごまと積み重なり、それが災いしたのだろう。先週末、Bのとあるやらかしがトリガーとなり、Aは激昂することとなる。その時のAの物言いがこうだ。

『(Bの謝罪メールを読んで)え〜、これ○○って書いてありますけどできませんよ〜?え〜、何考えてるんですか〜ちょっと信じられないです〜。反省してくださぁ〜い。』

 ややトーン高めの優しそうな声で且つ極めて丁寧な口調なのだが、目が一切笑っていない。このルートに入ってしまうと、もう何を言っても聴く耳を持ってもらえないので、取り返しがつかない。あーおそろしいおそろしい。

 私は、仕事のポリシーとして「自分の意に反するとき、上司にはつっかかってもいいが、部下には絶対に優しくなければならない」を掲げている。ただめんどくさめな女性上司の場合はその全てではない。もちろん逆らってもいいくらい懐が深くて胆力のあるひとなら問題ないのだが、だいたいエンドレス「反省してくださ〜い」ルートに入ってしまって仕事どころではなくなるので、慎重に逆らうか否か見極めなければならない。精神衛生は、自分でより良く保つ努力も必要なので、買われなくて良い喧嘩は売るべきでない。

 今のところ私が発見しているめんどくさめな女性社員によく見られる特徴は
・やたらと酒が強い
・一番上ではないけど役職がついている(多分、仕事はできるが人望がないのでなかなか上にあがれない)
・勤務中のおしゃべりが多い
 以上である。他に特徴を知っている人がいたら教えてください。切実に。

 そして一応、私がこれまでに発見した攻略法は
・めっちゃ仕事頑張る
・ボーイッシュに振る舞う
・絶対に言い訳しない(相手が悪かろうとも)
・たまに一緒に飯食ったり呑んだりしていかにも内緒の本音っぽいことを吐露しておく
 以上。他に攻略法を知っている人がいたら早急に教えてください。絶対に役立てます。

 ちなみに私はめんどくさめな女性社員によく見られる特徴のうち全てに当てはまっているので、ミイラとりがミイラになりとはまさにこのことなのだろう。働くってしんどい。生きるってつらい。