アメリカで格闘技だけをしていた話(3)〜プロ練習編〜 

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今回はアメリカでの練習の取り組み方や内容の一部について書いていきます。
2ヶ月間の期間で向こうの練習に馴染んで日本に戻ると戻ってきた時に色々戸惑うこともありました。それくらい自分の体感ではギャップを感じます。

レスリングの重要性。写真は打ち込みをする僕。


アメリカでは自分は基本的に月曜〜金曜まで昼夜の2部練、土曜は午前の1部、日曜が休みというスケジュールで練習をしていました。昼間がプロ練、夜が一般クラスとなっています。正確には昼のプロ練の時間にもそれぞれのマットでムエタイクラス、グラップリングクラス(柔術クラス)があります。それぞれのライフスタイルに合わせて来ることができる時間に練習にくるというのがアメリカ流です。毎日来ないとコーチに怒られるとかそういうのは多分ないです。基本的に自由なのでプロ選手でさえ毎日毎日きてるという訳ではないのです。とはいえプロ選手は練習来ない日は他の場所でトレーニングをしてたりします。

記憶は定かではありませんが「アメリカのメガジム行けばひとつのジムで練習が完結する」とどこかで見たか聞いたようなことがあり勝手に自分でそう思い込んでいたのですがどうもそういう訳では無かったみたいです。もちろんそういうジムもあると思います。
結局はそれぞれの選手が自分で練習するところを決める、
「自由」というイメージが先行していましたが正体は
「自由という名の選択」が正しいように思えます。
ナタンはUFC PI にパートナーを連れて行ってミットをやったりジェイ(Jay Perrin)はPIでウエイトしてたりと自分で選んで練習をするのです。この点だけ関して言えば自分がアメリカに行く前の練習スタイルと似ていました。だからアメリカのスタイルが自分にマッチしたのだと思います。練習が終われば皆和気藹々。それもとってもアメリカらしいです。

プロ練後にみんなでパシャリ。
ここで切磋琢磨した人はみんなファミリーみたいになる。
周りは凄い人たちだらけなのに共に練習をするだけで心が通じる。


プロ練習は月曜から金曜の11時半から13時まで。1時間半を集中してやります。夜は18時から一般のクラスです。
朝〜昼にかけての一般のムエタイクラス、グラップリング&柔術クラスはぱっと見た感じ平均して10〜15人前後
昼間のプロ練習は日によりますが平均して20〜30はいると思います。特に火曜日は人が多かったような気もします。
夜の一般のムエタイクラスは20人前後、グラップリングは
30人前後の人が格闘技を楽しんでいます。
夜の方が人数が多いです。そして夜に行われるグラップリングクラスは非常に人気が高いです。日本でもブームが起きているようにBJJの方が人気だと思っていましたがやっぱり荷物が少なく道着を持ち運ぶ必要のないグラップリングほうがウケがいいのでしょうか。真相はわかりませんがとにかくグラップリング人気は高かったです。夜のクラスに関して言うとプロ選手は1つクラスに出る、もしくはコーチのパーソナルを受ける、休むの3つが主流です。午前だけでその日の練習を終わる人もいれば夜に来る人もいます。僕は夜も練習に行き2部練がスタンダードでしたが他の選手も夜に来てる人は多いです。ちなみに夜のクラスのグラップリングではドナルドセラー二とも組むことができました。

ざっと全貌を説明したところでここからプロ練の内容に、とりわけ水曜日にやっていたレスリングについて触れていきましょう。

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