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|「わたしの住む、平のまちマップ」お披露目会|前編

8月19日(土)19時から、FARO1階ラウンジにて「わたしの住む、平のまちマップ」お披露目会&交流会が開催されました!

皆さんは最初緊張している様子でしたが、1人ずつ自分のマップをテーブルに広げ、自分が住みたい平のまちについて説明しました。

同じ平の町でも、大きな建物がある場所、飲食店がひしめき合っている場所などそれぞれ町の特徴があります。参加者たちの目には平のまちはどう映り、何が活かせて何が足りないと感じたのでしょうか。

ここからは、「わたしの住む、平のまちマップ」の発表内容を一人ずつ詳しくレポートしていきます!発表の順番は、北林さんが用意してくれたくじ引きでランダムに発表していきました~!

改めて、今回のマップ作りのルールについておさらいです!

【マップ作りのルール】
自分が担当する平の町で、「もし自分がここに住むならこんな町がいいな」という参加者の妄想のもと、マップを作成する。
・自分の住む場所は必ず決める。
・今ある建物は形を変えずにそのまま活用する。
(建物内の活用方法は自由だが建物自体を壊したりはできない。)
・空き地や駐車場には自由に建物などを建築することができる。

これから先のマップの内容はすべて、あくまで参加者らの”妄想の世界”という認識でお楽しみください!

🔳平4・5町目:平 海依(たいら みい)

平さんの発表の様子 点字キーボードを使い発表している
平海依さんの発表の様子

トップバッターは、平さん!担当区画は、平4・5町目です。

視覚に障がいのある平さんが、これがあると住みやすいなっていうものをとにかく集めたまちマップを作ったとのこと!

まず、あまり使われていなかった駐車場に、ドラックストア「コスモス百澤店」を作りました!百澤通りと百澤さんのお宅が近くにあこるとから、この店名になり、経営も百澤さんにお願いするそう。

この「コスモス百澤店」には、『百澤セレクトコーナー』があり、百澤さんがおすすめの商品を週替わりで並べるコーナーがあるという設定なんだとか!

マップの拡大写真 居酒屋街の説明が書かれている付箋が地図に貼られている

次は、居酒屋ゾーン!夢屋横丁の細長い建物を3分割し、居酒屋を3軒並べてみました。1軒目は魚がうまい『魚徳』。この名前は、お父さんの実家が経営していた魚屋さんの名前からとったそうです!2軒目は、ビールがたくさん飲める『ビアクラ』、3軒目は肉がうまい『鶏が先』という名前の居酒屋を作りました!

『魚徳』
・完全個室とカウンター席がある
・夫婦で経営しており、板前がいる
・値段相場は一人5000円くらい

『ビアクラ』
・中は、立ち飲みカウンター席で、外でも飲めるテラス席がある
・仕事終わりなどに気軽に立ち寄れる店
・全世界のビールが飲める

『鶏が先』
・普通のテーブル席
・鶏肉料理がメイン
・「マイケル」という名前の40代男性が一人で切り盛りしている

細かいお店の設定まで考えてくれました!!そして、平さんは最近のタブレット方式の注文ができないため、どのお店も注文は定員さんを呼ぶ方式にするそうです!

そして、居酒屋街の隣には、タクシー乗り場を設置。居酒屋で飲んだ後帰るための普通の車のタクシーも停まるし、二人乗り自転車のタンデムタクシーも停まります!

マップの拡大写真 タクシー乗り場や平さんの自宅が記されている

続いて、小さいお店が3軒立ち並んでいるエリアをご飯市場にし、うどん屋、ラーメン屋、食堂を作りました!そしてその横にある、百澤さんのお宅であろう場所の1階を郵便局に!家の近くにあってほしいものをどんどん詰め込んでますね。

マップの拡大写真 ご飯市場の説明が書かれている

続いて、オノエ―ビルを丸々活用し、1~3階にヨドバシカメラ、4階にGU、5階にABCマートが入り、頭文字を一つずつとって『YGAビル』という名前に!立体駐車場も付けました◎

そしてその横に、駐車場2個分の広々としたドックランを作りました!人工芝で、ベンチと犬用の水飲み場もあります。

マップの拡大写真 ドックランエリアの説明が地図に書かれている

このエリアには歯医者が二つあり、一つで十分かなとのことで耳鼻科が隣にある方の歯医者を残し、もう片方の歯医者はコンビニに。

大学の近くにあり1番馴染み深いファミリーマートにしたそうです。そしてファミマの横には、自分の家を!1階がわらび餅やさんで、その2階に住みます。1階のお店がよく入れ替わるとの情報を聞き、定期的に変わるお店が下にあると楽しいと思って2階に住むことにしたそうですよ。

マップの拡大写真 自宅付近の説明が地図に直接書き込まれている

そして家の近くには、ファミリーレストラン『サイゼリヤ』を作りました!
最近のサイゼリヤは、紙に書いて注文するスタイルだが、結局手間だったり定員さんも大変そうだから、呼び出すスタイルに戻した方がいいんじゃないかという提案!

また、ファミリーレストランあるあるのドリンクバーの仕組みも細かく決めました。平さんは、ボタンを押して違う飲み物が出てきたら嫌だなと思い、タッチパネルが付いたボタンにするとのこと。ボタンに触れたときに、飲み物の名前を読み上げてくれるシステムです。音声ガイド付きのドリンクバーになれば、視覚障がい者の方たちにとって嬉しいですよね!

マップの拡大写真 自宅付近に作ったファミリーレストラン『サイゼリヤ』の説明が付箋に細かく書かれて貼ってある

次に、イオンモールを作ります!相双ビルの1~4階をイオンモール、5~9階はそのまま相双リテック株式会社のオフィスにするそう。

「何で残したの?」という質問に、「もしかしたら私の働く場所になるかもしれない。」と言っていました!たしかに働く場所必要ですよね。イオンモールは、1階スーパー、2階ユニクロとダイソー、3階ニトリ、4階美容室とマッサージというラインナップでした!

マップの拡大写真 イオンモールの説明が書かれている 何階に何の店が入っているかなど

最後に、このエリアには横断歩道が少なく、縦移動するのが不安とのことで、自宅のほぼ目の前に横断歩道を作ったそうです!

平さんのこだわりにこだわった自分が住みやすい町マップでした!発展が進み便利になっているように見えて、誰かにとっては不自由な世界になっているのかもしれないと考えさせられる内容でした。

平さんが作成したマップの全体写真

■ 田町①:白土 和奏(しらど わかな)

白土さんの発表の様子

2番目は、ラトブがある田町エリアを担当する白土さんです!
カラフルで立体的な工夫を凝らしたマップを作ってきてくれました!

まずは自分が住む場所から!銀座通りの喫茶店ブレイクの隣並びにある「カプリコ」というお店の2・3階に住みます!この通りの町並みが外国風でおしゃれだと思い、ここに決めたそうです。

白土さんが住み建物がある銀座通りの町並みの写真

そして、その隣の並びは、1階はお店、2・3階はリノベーションしてシェアハウスに!また、1軒丸々空いているところは、ゲストハウスにしたり、1棟貸しをするなど宿泊施設として使いたい!

そして銀座通りは、一般車は通行止めにするそうです!

ゲストハウスとシェアハウスにしたい建物の写真

続いて、昔ながらのパン屋さんも残しつつ、今時な雰囲気のパン屋さんも作ります。

また、いわき出身の白土さんは、今臨時休業中のたい焼き屋さんが昔チーズハットグ屋さんだったことを思い出し、この建物を1階はその時の流行に合わせたお店、2階がイートインスペース、3階にプリクラを置き、高校生の遊び場を作りました。

そして、この3日間FAROに滞在して、外食には行けるけど飲み屋が多く、泊まるならホテルなどに持ち帰ってゆっくり食べたりもしたいなという気づきから、テイクアウトできるお惣菜横丁を作りました。お惣菜の自販機や、テイクアウトのカレー屋などを置くそうです!

次が白土さんイチオシの劇場!駅近の地下2階~地上3階の大きな劇場を建てました!アリオスだと、イベントスケジュールが詰まっていたり、小規模の団体だと公演がしにくいという点があるため、平日でも使えるもっと身近な劇場を作りました。

地下2階が楽屋、地下1階・地上1階が劇場、2階をラウンジにし、見終わった後に感想などを語り合う場としてあってほしいという思いがあるそうです!

マップの拡大写真 駅前に作りたい劇場の説明が立体的につくられた紙に書かれている

続いて、ラトブ図書館増築計画!!1~3階の今あるお店はそのままで、3階の空いているところに文化財などの”文化”に触れられる展示施設を駅前に作り、小学生からでも気軽に触れられる場所にしたい。そして、図書館は3~5階に増築したいとのこと。

マップの拡大写真 ラトブの理想計画がかかれている 大きな長方形が立体的に地図に作られており、ラトブの建物の大きさを再現している

次に、高校生が勉強する場所が少ないという気づきから、お金をかけなくても勉強できる場所を作りました!

今居酒屋が入っているビルを、1階をいわきのお土産ショップ、2・3階を高校生が勉強できる場所に。

2階は、高校生無料の会員制で、駅を見ながら息抜きしたり、逆に駅の人からの視線を感じて集中できたり。3階は、会議向けの個室を設置しました!

マップの拡大写真 ワークスペースやチャレンジショップの説明が書かれている カラフルな画用紙で工夫されている

その隣には、お店を新規で始めたい人や、ネット販売が主だけど店頭販売もしてみたいという人達のために、間借りできるような『チャレンジショップ』を作りました!

そして、目の前のタクシープールは、全体的に芝生にし、休日キッチンカーのマルシェや野外シアターなどができる場所にしました!

また、ラトブの端の大型ビジョンの前を。パブリックビューイングスペースにし、サッカー観戦をできるようにしました!

白土さんが作成したマップの全体写真

最後に、駅前の30m道路を通行止めにして、駅前大通り演劇祭・文化祭をやりたいという案が!駅前大通りで、演劇や音楽イベント、地域のお祭りができ、文化の方に持っていけたら面白いんじゃないかと考えていると話し始めます。

また、アリオスについて、白土さんは高校で演劇をやって初めて入ってけど、用事がないとなかなか行かない。だから演劇や文化に興味がない人でも、ふらっと歩いてたら見れるような機会を作りたいとのこと。

ビルの壁に照明を写すような街を使った演出をやってみたいそうです。また、アリオスと一緒にすることで、育てる人・自分がやる人のどちらの人材育成にもつながるのではないか、という意見でした!

■ 平1町目:竹原 萌日(たけはら もえか)

竹原さんが発表している様子

3番目は、平1町目を担当する竹原さんです!竹原さんの家はモールを使って立体的に作られていました!実際に売地になっていた場所を自分の家に選んだそうで、瓦屋根の家で1階はコーヒー屋さんで、2階に自分が住むそうです!

マップの拡大写真 竹原さんが住みたい家についての説明 モールを使って家を立体的に表現している

そして、竹原さんがまち歩きをして感じたことが、①緑が少ない、②駐車場が多い、③子供が遊べる場所が少ない、この3つ。そこを改善したいと思い、このまちのコンセプトは、公園に緑を植えること、駐車場に別のものを入れる、子供達が遊べる場所を作ることをメインに考えました!

マップの拡大写真 まち歩きをして気づいたことが付箋に書かれている

まず、秋田銀行をスポーツジムに変更。1階には体育館とプール、2階にはウエイトマシーン、ランニングマシーン、3階には休憩所、シャワー室、サウナを設備しました!

また、ガラス張りの建物を活用して、外を見ながらランニングできるようにランニングマシーンは窓側に置くなど、内観の配置などにもこだわりました。

マップの拡大写真 ガラス張りのスポーツジム施設についての説明が書かれている

続いて、広い駐車場にスーパーを作りました。このスーパーは、道の駅のような地元農家さんの直売所であり、屋上には畑を作って土地の有効活用も考えました。

続いて、竹原さんのイチオシポイントである、公園です!

駐車場が並んでいるエリアを子供向けの何でもありの自由に使える公園にしました。海外でよく見かける屋外のバスケットコートも作り、日本でもストリートバスケを広めていきたいという思いでした!

マップの拡大写真 子供向けの公園とストリートバスケコートの説明が書かれている

続いて、スカイストアというところを活用し、ゲストハウスに!

1階が男部屋、2階が女部屋にして、全室個室にし、合宿所にもなるような、1泊5000円のゲストハウスを作りました!会場では、「スポーツの町になってきましたね~」「平で運動部合宿できそう、新しい!」という声もありました。

マップの拡大写真 ゲストハウスについての説明が付箋に書かれている

また、ワシントンホテルの近くにテナント募集している建物があったそうで、そこをワシントンホテルの客をターゲットにクリーニング屋を作り安定的な収入を得れるようにしたそうです!

マップの拡大写真 観葉植物屋さんの説明が書かれている付箋

そして、ワシントンホテルの隣の更地には観葉植物屋さんを作りました!なぜ、観葉植物屋を作ったのかというと、行政が意図的に植栽しなくても、ここの植物が売れて、まちのお店に植物を置いてもらえるようになることで、まちに自然と緑を増やしていく作戦だそうです!最初に気づいたまちの課題を解決できそうなまちマップになりましたね!

竹原さんが作成したマップの全体写真

■ 南町②:堀元 世梨(ほりもと せり)

堀元さんが発表している様子

続いては、南町②担当の堀元さんです!
自分が欲しいものと、この町に足りないなと思ったものを合わせてこのマップを作ったそうです!

まずは自宅は、綺麗な白い3階建ての家を見つけたのでそこに住むことにしたそうです!それでは早速まちの説明へ。

まず、焼き菓子専門店を作りました。友達と一緒にお菓子屋さんをやりたいと話していたそうで、妄想の中ならすぐできると思い作りました!看板メニューは友達が得意なレモンケーキで、カウンターで販売するお店。近くに土日限定営業の焼き菓子屋さんが既にあったので、被らないように平日営業にしました。

続いて、パティスリーも作りました!お手頃価格でアレルギー対応の商品を置き、お子さん連れの方が、子供に買ってあげたり、自分のご褒美に買ったりできるようなお店に。

また、若い人達がこの町で暮らすには、働く先は、おしゃれなところがいいとか、選択肢が欲しいと思うから、女子大生とかが地元で働けるような場所にもなってほしいという思いがあります。

マップの拡大写真 焼き菓子専門店とパティスリーについて付箋に説明が書かれている

堀本さんは東京在住で、代々木上原や清澄白河のようなちょっと落ち着いているカフェが好きとのことで、歯医者が潰れたあとのモードな建物を見つけそこをリノベーションしてカフェに。

おしゃれなカフェを作ることで、若い人たちにもチャレンジができる町なんだということを印象付けることができると考えたそう!また、近くにあるコーヒー豆屋さんの豆を使用し、地元のものを使うようにしています。

マップの拡大写真 モードなカフェ、駄菓子屋、お弁当お惣菜屋さんについて付箋に説明が書かれている

次に、塾がある通りにお惣菜屋さんを作りました!なぜ塾がある通りに作るかというと、塾に通っている子供がいると毎回お弁当を作るのが大変という話を、堀元さんの母の友人から実際に聞いたことがあり、塾の近くにお弁当屋さんとかがあればいいなと思ったそうです。

そしてその近くには駄菓子屋さんも作りました!堀元さん自身小さいころに市民プールの後の駄菓子屋が楽しみだったそうで、そういった子供達の楽しみを作ってあげたいと思い作りました。

マップの拡大写真 アートギャラリーについて付箋に説明が書かれている

続いては、アートギャラリー!芸術学科に通っていることもあり、気軽に入れるギャラリーがあると良いなと思い、ガラス張りのギャラリーを作りました。ここでは、福島の伝統工芸品や、自分たちが作った作品を飾ったり。何もない期間は、いわき市内の学生の作品を飾ります。また、中には椅子を置いて、散歩中の休憩スポットにもなり、休憩しながら自然と目に入ることもねらっています。

マップの拡大写真 児童館について付箋に説明が書かれている

次は、街を歩いていて子供や学生がどこで遊んでいるのか全く想像できなかったことから、みんなが遊べる児童館を作りました。

「交流の場」と言うと、意識の高い子たちばかり集まるイメージだが、児童館と言えば、遊ぶついでに話も生まれるような、人と繋がりを増やせる場所にできるのではないかと考えました。

1階は体育館のようなホール、2階は交流スペースと学習スペース。お金をかけずに勉強できるところは必要だと思い、学習スペースも。話しながら利用してもOK。そして、親の子育て相談などもここでできるようにしたいそうです!

マップの拡大写真 ドッグランについての説明が付箋に書かれている

次は、ドッグランを作りました!自分が犬を飼っていることもあり、家の近くにドッグランが欲しいとのことで、理想を詰め込んだドッグランになりました!

小型犬と中・大型犬でエリアが分かれており、カフェもついているので飼い主さんも安心して休憩ができるようになっています。また、夏場はプールを設置し水遊びもできちゃいます。

マップの拡大写真 ハードパン屋さん『もコパン』について付箋に説明が書かれている

最後に、パン屋さんを作りました!一緒にこのプログラムに参加している大槻さんがパン屋さんになりたいと言っていたため、このパン屋さんは大槻さんが店主のハードパン専門のパン屋さんだそうです!

1階はパンの販売にし、2・3階はイートインスペースにしました。これは韓国でよく見かけた作りだそうで、日本ではイートインスペースがないところが多いため、朝食を食べたり、休日にゆっくりカフェする場所として使えるようにしました。

堀元さんが作成したマップの全体像

自分の実体験などからまちが作られていて、説得力のあるまちマップでした!子育て世代や、若者が暮らしやすそうな町になりましたね!

【後編】に続く!