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生き甲斐がある人は年を取っても元気

正月休み、私の尊敬する祖父・祖母へ会いに行った。

何に尊敬しているかって?とにかく元気過ぎるところだ。

祖父は83歳にも関わらず、1級建築士として週6日現場で働いて、休日は趣味のゴルフへ出かける。
祖母は81歳にも関わらず、趣味はフラダンス・ウクレレ・ヨガ等、多彩。それに加えて週3日女性だけの運動ジムに通う。

100歳まで余裕で生きるだろう。そして2人とも大阪人なだけあって非常に面白い。人生を楽しむのが上手い人達だ。

そんな人生を楽しむ人の共通点は何だろうか。

生き甲斐があること

だろう。

私が高校生の時に作文の課題で書いた文章に、同じようなことが書いていたので、ご覧いただきたい。

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私にとって“走る”とは何か

僕は中学時代から陸上競技の長距離を専門に毎日部活動をしていますが、毎日が非常に楽しく、この競技をやっていて良かったなと思うことがよくあります。今回は「走る」という普段の何気ない行動について語ってみたいと思います。

友達に「なぜ走ることが好きなの?」と聞かれて、すぐに答えられなかったことがあります。陸上の長距離走は過酷な競技です。野球やサッカー、テニスに比べて頭を使うプレーは少ない分、「走る」ことに集中しなければいけません。悪く言えば、ただひたすら走るだけのつまらない競技です。そんな過酷なことをした後でも、また走りたいと思ってしまう自分がいることが不思議です。これはおそらく、走ることが好きだということを表しているのだと思います。多くの人が嫌う体育の授業の持久走も全く嫌ではありません。「趣味は読書です!」「趣味は寝ることです!」という人と同じ感覚で、僕は「趣味は走ることです!」と言い切れます。

以前、あるニュース番組で、ギランバレー症候群という難病を患っていた70歳の女性が100kmマラソンに挑戦する、といった内容の特集がありました。ギランバレー症候群とは、筋力が低下して歩行困難などの症状が出る難病で、発症する割合は10万人に1人だそうです。100kmマラソンは、軽い気持ちで挑戦して簡単に完走できるものではありません。部活で毎日練習している高校生の僕でも、完走できる自信がないくらいです。そんな100kmマラソンに、70歳という高齢の元難病患者が挑戦。途中、膝の痛みで走り続けるか迷ったそうですが、最後はたくさんの人からの拍手で迎えられ、まだ麻酔が残っている右手を上げて、14時間02分でゴール。この女性は100kmを走り切ったのです。「走るって本当に楽しい。私は死ぬまで走り続けるからね。」この言葉は本当に忘れられません。

この女性はどうして死ぬ直前まで走り続けようと思うのか。それは、走ることを生き甲斐にしているからだと思います。歩くことすら出来なくなるかもしれないと医師から告げられていたのに、「病気を患う前のようにもう一度走りたい」という強い気持ちから毎日懸命にリハビリに取り組み、難病から奇跡の復活を果たしたのです。走りたいという強い意志がもしなければ、このような復活はなかったと言えるでしょう。

僕は走ること以外何も出来ません。球技全般苦手です。もし何かが原因で走ることが出来なくなったとしたら、生きる気力を失うと思います。よく考えてみると、走っている時間が生きている時間の中で一番楽しく、幸せに感じます。つまり僕自身もこの女性と同様、走ることが生き甲斐なのではと思います。僕の「走りたい」という気持ちが、この女性の「死ぬまで走りたい」という気持ちに匹敵していませんが、それを目標にしたいと思うようになりました。

走ることに限らず、何か一つのことに熱中している人は、生き生きして見えます。僕の弟は、習い事のバスケットボールが楽しいらしく、試合を見に行くととても生き生きしていて輝いて見えました。僕の祖父は70代後半ですが、週6日働いて休日はゴルフを楽しんでいるようです。自分が心の底から楽しいと思えることがあるというのは、本当に素晴らしいことだと思います。弟はバスケ、祖父は仕事とゴルフ、そして自分は走ることです。それが生き甲斐です。

1日に少しぐらいは走らないと、受験勉強なんてやってられません。集中できません。走ることが生き甲斐なのですから、これからの人生は「走るために」勉強や仕事に励んでいきたいと思います。
[筆者 高校時代の作文より]

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生き甲斐って規模が大きいけど大切

大学生に対して、「生き甲斐は何ですか?」という質問をしたら、「は?」と返されるかもしれない。なぜなら人生はまだまだ未来しかない年齢だから。

ただ、例え若くても、生き甲斐を見つけることって大切だと思う。自己分析のようなものだ。自分がこの世に何のために生まれてきたのか、どんな足跡を残していくのか、どんな人でありたいのかetc…

それを実現させているのが、冒頭で紹介した祖父と祖母であると思う。

祖父の生き甲斐は仕事とゴルフ
祖母の生き甲斐は趣味と運動

趣味を謳歌することで長生きできて、2人の知らない間に孫である私に絶大な影響を与えている。

じいちゃん、ばあちゃん、ありがとう。実はずっと尊敬していたんですよww

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