私をアニキと呼びなさい!(前編)
今回はタイトルをラノベ調にしてみた。
公式略称は「ワタアニ!」でよろしくお願いします。
言われて嬉しい言葉ってなにか?と、たまに考えることがある。
なぜかというと自分が言われて嬉しい言葉は、自分から他人に向かって使っても効果があるんじゃないかという持論があるだ。
安易なところで考えると『カッコイイ』『賢い』『がんばってるね』なんかがあるが、実際に私が言われても(滅多にないが)「ウス、アザマスw」にニチャァ…とした薄らキモ笑顔を添えて終わりだ。
これは完璧に私サイドの問題ではあるのだが、やはり褒め言葉としてはまだ物足りなさを感じる。
私が思うに褒め言葉の最上級とは、” 実績解除 ” なのではないだろうか。
最近のゲームなんかでよくあるシステムでプレイステーションだとトロフィー解除なんて呼ばれるやつだ。
容姿を褒めるならやはり「芸能人や有名人」で例えるテクニックはシンプルながら効果が高いと思う。
そんな私も「水嶋ヒロに似てるね」と言われたことがあるのだ。
もうこれは15年以上前になるので、今の私を知ってる人は「1ピクセルも似てねーよ!」と思うのも無理もないと思うが、言われちゃったんだから仕方ない。
【水嶋ヒロに似てると言われる】の実績を解除した私は、たまにある酒の場なんかでチャンスを見つければこのトロフィーをブンブン振り回していた時期もある。
「カッコイイですね」といわれるよりも「仮面ライダーカブトの頃の水嶋ヒロに似てるねぇ」と言われたほうが『単純に嬉しい』に加えて「好きな仮面ライダーは仮面ライダーカブト」とマイプロフィールが更新される。
「好きなタイプの男性は水嶋ヒロです」という女性をいたら「いや、それワシのことやないかい!!!!」と思わず心の中で小ガッツポーズと共に関西弁でツッコミをいれてしまう。
もちろん『小説:KAGEROU』も時間ができたらいつか読む予定だし、水嶋ヒロさんが笑っていいとも!のテレフォンショッキングで出演した際にはタモさんと上手く絡めるか、アンケートクイズ「100人中1人をめざせ!」で1人しか居ないクイズを出せるのか本人以上にドキドキハラハラして見ていた。
ちなみに100人クイズは「今年、ギターを買った人」という問題を出し、見事100人に1人当ててタモさんストラップを獲得していた。
私も鼻が高いぞ。ヒロくん。
このようにミーハー君な私にとっては「〇〇に似てる」はとても効果的であり、まぁまぁ人生に影響を及ぼすので私も人を褒めたい時には用法用量を守って活用することがある。
しかし、ある程度年齢も重ねてくると「人を容姿で褒める」というのは浅いというか場面や関係性に相応しくないことも出てくる。
というよりも単純に年齢的な無理が生じてくるのだ。
ここで『ヒロくん』以上に言われて嬉しい言葉を思い出した。
それは『アニキ』だ。
私を『アニキ』と呼んだのは世界で二人だけだ。
一人は妹。
我が家が三人兄弟なので私の兄にあたる存在の長男が「お兄ちゃん」と呼ばれ、次男である私が「アニキ」と呼ばれていた。
これは呼称として便宜上の物であり、「お兄ちゃん」に比べ、妹に対してガサツに接していた私が「アニキ」となってしまったのである意味不名誉な称号である。
どうやら妹は3歳の誕生日を迎えた日、私が少ないお小遣いを集めて近所の靴屋に売っていた『サラダ十勇士トマトマン』がプリントされた500円の靴を買ってあげたのを覚えていないらしい。まぁ年齢的にも無理はないが。
特に妹がトマトマンが好きだったとかいう情報は一切無かったので、妹がトマトマンの靴をどう思っていたかわからないが全くもって失敬な話だ。
まぁ妹の話はいい、二人目が重要なのだ。
長くなるので後編に続きます
続く
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