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スピーチ教室とpodcastと
数年前、スピーチ教室に通っていた。
コースの後半はほとんど出席できず、
今でも人前で話すのは下手だ。苦手だ。
それでも受講して良かったと思う。
何の躊躇もなくpodcastを始められたのは、このときの経験が大きい。
「録音した自分の声を聞く」という行為に抵抗がなくなったからだ。
◆
当時の仕事は販売。
接客において、もっと「伝わる」話し方を身につけたいと考えていた。
そんな折、知人から評判を聞きこの教室を知る。
大勢の前でスピーチをするというのは自分の目的とは違う気もしたが、「大は小を兼ねるのでは?」「あがり症が克服できるかもしれない」などと思い受講決定。
スピーチ教室では毎回、受講生達の前に立ちスピーチをし、録音した音声を全員で振り返る。
話すだけでも恥ずかしくてたまらないのにみんなでその声を聞くなんて本当に逃げ出したいくらいだったが…
講師の「みなさんが人前で上手に話せないのは当たり前。今まで訓練を受けていないのだから。訓練をすれば必ず上達する」という言葉に勇気を貰った。
英語圏では小学校からshow&tellという授業がありプレゼンスキルが磨かれているとのこと。だからみんな堂々と話せるんだね。
講習は発声、話すスピード、話の構成、言葉遣い、表情づくりなど多岐に渡る。
そういったテクニックを学ぶだけでなく、毎回スピーチをするという機会があることが大変良かったと思う。
回を重ねる毎に人前で話すことに少しずつ慣れる。
音声を振り返ることで自分の話し方の癖を知り、修正することができる。
ま、できていないんだけど。
ただ、自分の声を聞くことには慣れた。
それだけは身についた。
◆
スピーチ教室から数年経つ。
自分のpodcastを聞いてひどい発声や活舌だと感じる。間の取り方も滅茶苦茶で言い淀みも多い。
スピーチとpodcastの一人語りは全く別物、というのは言い訳に過ぎない。
ひさしぶりに発声練習でもするかな。
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