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ぼくは募金をしません?

・SDGsって何?聞いたことはあるけど…
・このままだとあと10年で地球にすめなくなる!?
・世界で起きているいろいろなことに関心はあるけどどうやって関わっていいのか

ぼくは募金をしません

教員のころに各学級の代表が集まる代表委員会というものの指導をしていました。

毎年恒例のユニセフの募金のお知らせ。

代表委員の子どもたちが、世界には貧しい生活を強いられている人たちがいることを周知して募金の協力を呼びかけます。
私も担当教員としてほんの少し募金をしました。

ただ、その時にリーダーの男の子に私はこう言いました。

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「みんな頑張って呼び掛けているね。私も少しだけだけど協力したよ。ただ、実は普段は募金しないってきめてるんだ。」

当然その子は驚いていました。

そのあと丁寧に理由を説明しました。


そのお金はどこへ?

「募金してみんなで助け合うことは大事なことだよ。それはわすれないでね。
そのうえで今日のこのお金。何に使われるんだろう。」
「薬とか食べ物を買うんでしょ?そう習ったよ。」
「そうだね。じゃあどこの国の人たちのためにつかわれるのかな?」
「アフリカとか…でしょ?」
「そうだね。アフリカには貧しい生活をしている人たちはたくさんいるよね。でも、アフリカは地域だよ。私はどこの国の人?って聞いたんだ。」
「確かにそれはわからないなー」


「よく調べればわかるとは思うけど、せっかくのお小遣いを募金したんだからどう使ったのか知りたいよね。
ユニセフ以外にも募金を呼びかけている人たちはいっぱいいる。
全部に募金したらキリがないよね。全部の国の人たちの薬や食べ物は買えないよね。」
「うん。そんなにたくさんはお小遣いないなあ」
「そうだよね。限りあるお小遣いだから、何かを買うときはすごく悩むよね。
本当は募金もそれと同じで自分のお金がきちんと目的にあった使われ方をしているのか追いかける必要があるんだよ。」
「ふーん。確かにそうだね。でも先生は募金はしないんでしょ?」
「うん。募金が悪いことって意味じゃないよ。」
「“募金をするだけになる”なら私はやらない。っていうことなんだ。」
「困っている人を助ける方法はいろいろあるからね。これから少しずつそういうことも考えてほしいなと思うんだ。」
「うん。少しだけわかった気がする。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この話は、ぼくの言ったことがこう理解してもらえればいいなという思いで、脚色もだいぶ入れています。

募金をすることで満足してしまったり、
どこかで気持ちが優位にたってしまったりする自分の未熟さが気持ちが悪いので、
この話をした子や、募金についての批判ではありません。現実にお金は必要ですから。
募金も素晴らしい行為です。

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