低周波音被害者の学生生活

今から15年以上前に建てられた大型スーパーの業務用室外機の低周波音に晒され続けた末の個人的な記録です。
低周波音とは室外機のファンが回ってる時のブーンと聞こえる音の事です。スーパーは生鮮食材を取り扱っているため室外機が24時間稼働してファンがやむことが無く、30m離れている家まで低周波音が聞こえるほどです。それによって深夜に満足に眠る事ができなかったり日中でも不快な音が続いて神経をすり減らしてしまうほどです。
15年以上前に建てられた大型建造物は基準が甘く作られているようで私みたいに低周波音で健康被害を受けている人もいると思います。
市に調査を依頼しても基準値に達しないと規制できない事もあり、ただただ低周波音に晒され続けてしまいます。

低周波音が鳴り止むことない環境下で暮らしていた時の私の高校から大学院までの苦い経験をここで述べていこうと思います。

私が低周波音に晒されても若くて健康だった頃は朝1番に教室に来るほど早起きでした。そんな私がある時異変を感じたのがある日いつも通りに電車通学していた頃、突然車内で心臓が飛び出ると思う程の不安感が襲ってきました。
全身に錘が乗っけられたような感覚でした。
何故か摂食障害も併発してお腹が空いているのにお弁当が美味しく感じられませんでした。
それ以来私は体調を崩すようになり学校も休みがちになったと思います。
そんなある日登校途中の電車内で人身事故が起こり電車が遅延してしまいました。遅れて学校に登校して教室に入って自分の席に座ったのですが当時の物理学の先生に「何でお前がいるんだ」と言われて机を蹴り上げられました。悲惨でした。

塾にも通ってたので塾長から「目の下にクマがあるようじゃダメだ」と唐突に言われた事もありました。
後で思えば宗教絡みの個人経営の塾だったのでちょっとおかしな所だったと思います。

それでも高校生活は保健室に数回お世話になりながら無事に高校を卒業する事ができました。

大学生活ではいくら頑張っても朝早起きができませんでした。昼食後毎日保健室に通って数分仮眠をとってから授業に行っていました。
保健室に通っているのをバレたくなかったのでいつ顔見知りに合うか怖くて毎日人目を忍んで保健室に通っていました。

単位が取れず留年もしてギリギリの学生生活だったので気の合う知り合いもいませんでした。
ある日いつも遅刻して教室に入るため教授に目をつけられてしまいました。単位も思うように取れずそれでも頑張っていましたが教授の所に行って自分が無事に単位を取れているか確認して欲しいとお願いしたら「お前みたいなやつどうせ単位取れてないだろうから調べてやらない」っと突っぱねられました。
そんな事言われていても無事にその単位を取れて進級できていました。

大学の実験中に化学の教員から突然「元気出さないと食い物にされるぞ」と言われて自分はいつも通りなのに周りからは元気が無いように見られてました。
体調不良が続けば自分から見ればそれが普通になるのかもしれません。

大学生頃から自分の生活を立て直すために家族とは離れて1人で生活するようになりました。それ以来母親とは8年近くまともに会っていません。
生活を立て直した事で大学で一年間に76単位を取得して学年1番の年間単位取得数で表彰されました。
大学は無事に卒業することができ、国立大学の大学院に入学する事もできました。

それでも大学院生活でも毎日保健室で仮眠を取らないといけない生活が毎日続きました。大学院は大学よりもハードで毎日9時から実験が始まり、21時まで実験をしなければなりませんでした。大学院の教員からは「もっと朝早く来い」「他の人にやらせればもっと早く終わるぞ」「君の代わりなんていくらでもいるぞ」「そんなんじゃ卒業できない事ぐらいわかるよね」など言われ厳しい所でした。

ある日、他の研究室の噂で「（自分が所属していた）研究室で誰かが保健室に通っているのを見たが体が悪いやつがいるのか？」という噂を広められたことがありました。自分の所に研究室の人が体が悪いのかと聞きに来ることがありましたが別に悪くないと答えました。良い気分ではなかったです。

そんな中でもなんとか大学院を卒業しました。ですが就活は100社以上落ちて失敗しました。

面接では車が運転できるか聞かれる事もありましたが毎日寝不足で車もまともに運転できなかったのでペーパードライバーになっていましたし、大した話題もありませんでした。

その頃からますます体調が悪化して時々目眩と吐き気を発症して数回救急車で病院に搬送されました。

今思い返すと学生生活はひたすら時だけが流れて成果が実らず、過酷な思い出しかありません。

私は若い頃から15年以上低周波音に晒されておりその経験が他の被害に遭われている方の参考やお力になれれば幸いです。