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運転免許試験の「やむをえない場合」問題を考えたヤツを引っかけたい

運転免許をとって二十何年。
学科試験で「やむをえない場合で引っかけてくる問題」がよくあるじゃないですか。
あれって現実なら、ドライブレコーダーの映像をSNSで出すともれなく燃えるほど、受け取る人によって答えが曖昧なUNK問題だと思っている。

法律


伝統的な引っかけ問題から始まる本文

問題: 歩行者が横断歩道を渡ろうとしている場合、車は必ず一時停止しなければなりませんか?

選択肢:
(a) 必ず一時停止しなければならない
(b) 歩行者が渡り終えるまで一時停止しなければならない
(c) 歩行者が渡り終えるまで徐行しなければならない

Gemini

正解は(a)。引っかかると(b)でサイコが(c)。
”横断歩道を”がポイントで、横断歩道に歩行者が居る場合は必ず手前で一時停止する必要があります。
なので歩道上に車が入るとNG。居なければそのまま通行してOK。

逆に歩行者の立場だと、横断歩道でも安全確認してから横断する必要があるし、横断歩道が無い道路を横断するなら、通行する車の進行を妨げてはならない━━とされています。

こういう問題で一番気にくわないのは、曖昧さにある。
横断歩道にいる歩行者は、歩道の手前なのか、3歩後ろくらい離れているのか、歩道に向かって歩いているけど渡ろうとする前に車が通過できるのに……、みたいなパターンをこっちで作れるところ。
━━など、問題に主観を入れるとミスるのが、このような試験でよくあるミスリードとかケアレスミスなポイント。

ようするに、お互いがお互いを譲りましょうよと。
でも道交法では歩行者が最強のため、当たり屋が成立しているともいえます。

法律はいつだって定義が曖昧

法律の解釈は、誰でも「これはやっちゃダメなヤツ」とわかることに罰則をつけて、やらせないようにする抑止力みたいなものだと思っている。

これでエライさんが言いたいのは、「一般常識だし倫理だし今更言わなくてもわかるはずなのに、わかんない人もいるから仕方なく定義している」みたいな感じかなと。

例えば先の問題で(c)を選んだ場合、渡り終えるまでに徐行してこちらは横断歩道に入ってもいないからセーフでは?……みたいな解釈も生まれる。
でも警察にそこを見つかると、停止してないよねってなる。

よく話題にあがるのが「横断歩道にいる歩行者が車に道を譲る」パターン。これはもう裁く人による答えになると思う。

車はもちろん歩道前で一時停止をして、歩行者に譲られたから進んだら、「歩行者が居るのに横断歩道を渡るとは何事だ!」と捕まるケースを耳にすることがある。
捕まった人からすれば不条理だし、譲った歩行者も「は?関係ないですけど」なるし、警察も「やっばい現場きちゃった」てなるかもしれない。

曖昧な問題は口プで勝つか無難に避けるか

歩道の歩行者に道を譲られた時にもし捕まったら、「譲られたから」の証拠と証言さえあれば、不問になる可能性は微レ存。
それらがなければ口プで勝負するかないけど、ワンチャン公務執行妨害つくから分の悪い戦いでもある……。

オレンジ(黄色)のセンターラインも便宜上は「踏んだらダメ」な表示で、これを超える時は「やむをえない場合」が関わってくるんだけど、ふらふら運転しているのが踏んでいたり、カーブで膨らんで超えるのを見るとモヤッとする。

筆記試験の引っかけ問題は、問題を考えた人がひねくれているほど難しい気がする。
でも、どうにでも受け取れる問題でいろいろな考えが生まれるのも、また人間味があって面白いとは感じます。……減点されなければね。

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