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[とても好き]LUMIX S9ファーストインプレッション

私が直近メインで使用していたカメラは、Lumix S5iiである。このカメラの機能・性能に何の不満も無かった。それは今まで複数のミラーレス一眼カメラを買い、使ってきて、自分がカメラに求める機能をうまく選択できるようになった結果だ。その経緯は以下に載せている。

今回、機能・性能のコアな部分はS5iiそのままに小型化したLUMIX S9が出た。買う前にも、これだ!と迷いなく予約した製品だが、使ってみてもやっぱりこれだ!となったということで、その使用感を共有。

コンパクト

個人的に一番求めていたことだった。S5iiはことごとく「ちょっとでかすぎる」という状態だった。特に、カバンへ収納する際に軍幹部の出っ張りが引っ掛かることが多かった。S9は軍艦部のでっぱりが無くなり、上面がフラットになった。これにより各種カバンへの収まりがかなり良くなった。

お気に入りのひらくPCバッグmniにもピッタリ収まる
ホルスターバッグではS5iiだと軍幹部が飛び出て、微妙にチャックが閉まりきらない
それに対し、S9は出っ張りが全くなく…
ぴったり収まるようになった

中身は確かにS5ii相当

LUMIX S5iiで特に良いと思っているのが、手ぶれ補正。これが、S9に同等レベルで搭載されているのがすごく良い。高性能な手ぶれ補正は経験上、本体を大きくする要素と思っている(本体の光学手ブレ補正が強く効くカメラは、大きいものが多い。コンパクトなカメラは手ブレ補正省かれたり、スペックダウンされがち)
また、S5iiはオートフォーカスが直近のファームアップデートで良くなったが、そのレベルでS9のオートフォーカスも不満がない。もともと満足していたS5iiの機能・性能が確かにそのままであることが確認できた。

見た目がいい

個人的に重視ポイントではないが、見た目が好みではある。ただ、高級感はそこまでではなく、どちらかというとシンプルさ重視のデザインという印象(対するS5iiは道具感満載のデザイン)。カラーはブラックとシルバーがあるが、後でマスキングテープでロゴや機種名を隠しやすいという理由で黒を選んだ。ロゴを隠すことでシンプルさをより際立てたいと思ったので。

LUMIXロゴが無くなるとさらにシンプルに
S5ii(保護カバー装着済)とS9のデザインの違い

重くて持ちにくいのは思っていた通り

事前情報から、まあまあ重いのと、片手でのホールドはほぼ不可能だろうなと思っていたが、それは予想通りだった。ただ、ここは、首掛けストラップ+両手持ち運用でどうにかするつもり。
人によってはこの持ちにくさが大きなマイナスポイントと成りうる。特にS5iiは非常にグリップが良く、重いレンズを装着した状態でも片手でホールド可能なくらいだったので、比較するとその差は大きい。

落下の防止の意味も含め、肩掛けストラップ運用するつもり
大きめの望遠レンズの運用もしていくつもり。これは、sigma 100-400mmに2倍テレコンをつけた状態だが、個人的には問題なく運用できそうな感触。
絶対方手持ちできないが、見た目は悪くないと思っている

ちなみに、ストラップは以下を買ってみた。女性や小柄な男性(私)であれば、首掛けも斜め掛けもできる両方できるくらいの長さ。長さ調整はできないが、その分シンプルで気に入っている。また、PeakDesignのアンカーリンクス互換のようで、もともと自分の持っていた、純正アンカーリンクスにつけられたのも良かった。

スマホ連携が結構良い

S5iiでは、LUTを全く使っていなかったが、スマホ連携でLUTを自作、転送、適用しやすくなり、色々使うようになった。LUTをかけて撮影するのはももちろん、スマホ上で色々なLUTをサクサク試せる。当たり前の話だが、色で写真や動画の印象が大きく変わることを再認識した。また、画像転送の安定性なども問題ないのも良い。(今まで経験した他社のスマホアプリは接続安定性が微妙なものが多かった)
もともとスマホ連携には特に期待してなかったが、思ったより良いという感じだった。

自動画像転送をしていると、撮影からほぼタイムラグなくスマホに写真や動画が保存されるのが便利

ハイブリッドズームが楽しい&便利

最初、ハイブリッドズームの説明を見たときに意味が分からなかったが、使ってみてわかった。ズームレンズで、広角端はクロップ無し、望遠端は指定倍率のクロップとなり、広角と望遠の間は徐々にクロップの倍率が高められていくということ。
例えば、20mm-60mmのズームレンズの場合、20mmではクロップ無し。30mmのズーム位置だと、30mm×1.2倍クロップで36mm相当、45mmのズーム位置だと45mmx1.5倍クロップで72mm相当、60mmのズーム位置だと、60mm×2倍のクロップで120mm相当となるということだ。
要はクロップをしているだけではあるのだが、撮影者の体験としては、20mm-60mmのレンズがあたかも20mm-120mmのレンズとなるので、とても面白いと感じた。
特に動画では、高解像度で撮影してPCなどでズームの編集をするのに比べ、撮影時点でズームしきれてしまうので、場面にもよるがとても便利。
ちなみに、純正レンズだけではなく、sigmaの100mm-400mmのレンズでも動作した。

20mm-60mmレンズが20mm-120mmレンズとして振舞うのは便利かつ面白い。

ファインダーレス、物理シャッターレス、シングルスロット、動画撮影制限等、どこまで割り切れるかは個人次第

S5iiとの差は、ファインダー(EVF)有無、物理シャッター有無、SDカードスロットの数、動画撮影制限となる。どこまで重視するかは人によるが、どれもS5ii方が良く、比較した際のS9の明確な短所ともいえる。私は、先にS5iiを使っており、そこで事前に電子シャッターや、背面ディスプレイのみで運用するなどして、私の使用範囲では問題がないことが分かったため、迷わず購入に踏み切れた。
ただ、これらの要素を切り捨てられるかどうかというと、かなり個人差があると思う。というか、そもそも切り捨てられるかの判断がなかなかできないと思う。そのため、一般的には人に勧め難い機種と感じる。

まとめ

S5iiを元々使っていて、そのコンパクト版として自分は購入したが、結果として大満足している。当初の、S5iiの機能・性能をコンパクトに持ち運ぶという目的はもちろん、ハイブリッドズームやLumixLabによるスマホ連携など、S5iiには無かった新しい要素も満足度が高かった。
これから、たくさん写真・動画を撮って、より深堀していきたい。

S5iiを手放してもいいと思えるくらいに、使いこなせるようになりたい

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