日記2021年3月4日

読んだ本の話でも、『そいねドリーマー』。作者の書く夢と現がとけあう文章はいつも驚かされる。今この描写は現実について描写されているのか、登場人物たちが目を覚ましたのは本当か、不安にさせられる。後半は少しホラーも感じた。表紙で分かるが百合。

深夜は小説を読むのにとてもいい。とくに感情で読める小説はいわゆる深夜テンションの効果で、情感豊かによめるからだろう。

連想した作品をあげておこうかな。「インセプション」と「デス・ストランディング」……。これでは何を言ったことにもならない。前者はともかく後者はなぜだろう。

「実は世界はこうなっていた」という語りが似ていたのかな。「デス・ストランディング」は死者の世界が生者の世界と接続していた。『そいねドリーマー』では夢の世界ナイトランドが、現実のデイランドへ浸食していく。そして実はこの現実はかつてナイトランドであった世界でもある。またナイトランドに囚われた主人公を助けに行くところとか?

こういう類似点を挙げてもどうしようもないな。しかし自分は物語においてどういった要素が好きなのか、分かるかもしれない。

話は変わる。SNSでどれだけお薦めされたら、Web記事を読むだろうか。今日はTwitterでカズオイシグロのインタビュー記事を紹介する投稿を3回は見て、結局読んだ。いい記事だったと思う。しかしそう思うのは、そういうタイムラインを自分で構築したから。趣味は自分で選べない。自分はタイトルとは別の箇所の問題に共感した。

面白いものはあったら教えてほしいよ。モルカ―だってそうだったし。

ZOOM飲み会で親しい友人と話すとき、同じ話題がループする現象。体験を共有していないので、同じ話題をこすり続けるしかなくなってきているのか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?