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おすすめのSteamゲーム5選

友人がゲーミングPCを購入したらしい。そこでこの機会にかこつけて、僕がおすすめしたいSteamのゲームを5本紹介したいと思う。SteamというのはPCゲームの販売プレッとフォーム。毎年数千本のゲームがリリースされており、現在は5万本を超えるゲームが販売されている。いきなりSteamを開いて、どれを遊べばいいのかなんて、前情報なしにわかるはずがない。選択肢を絞ったほうがゲームを選びやすい。

まあ、Steamのおすすめ記事なんてのは山ほどある。しかもSteam 250なんてサイトであれば、高評価なゲームのレビューランキングが一目で分かるのだ。通販サイトなんかより、はるかに信頼度が高いランキングである。しかも、僕がPCゲームに親しんできたのは、ここ数年だけ。ということで、今回の記事はあくまで個人的に好きなゲーム、というくくりで紹介することにする。

『Factrio』

なんといっても工場建設ゲームの定番中の定番だ。ほぼ無限に広がる美しい2Dピクセルの世界で工場を建設して生産を自動化していこう。未知の惑星に不時着したプレイヤーは、工場をつくり、最後はロケットを打ち上げる。

最初は鉄を手で掘って製錬する必要があるが、どんどん自動化して工場を拡大していくのが楽しい。石炭の火力で発電して工場を動かし、次は石油を精製していったり、ドローンで部品を運搬したりと技術レベルも発展させてゆく。ソーラーパネルを設置したり、自動で動く鉄道網を整備したりとやることは尽きない。サプライチェーンを整え、あらゆる工程を自動化していき、自分だけの工場をつくろう。パソコンのマザーボードのような、敷き詰められ無駄のない工場を眺めるとうっとりする。

しかし工場を稼働させると周辺地域へ汚染が広がり、原生生物が工場を破壊しようと襲撃してくる。防壁やタレットを設置する必要がある。原生生物の襲撃がダレがちな工場建設へ適度な緊張感をもたらしてくれるわけだ。ただし工場を原生生物に更地にされることもあるので気を付けてほしい。とはいえ難易度設定から襲撃もオフにできたりと、遊び方も自由にカスタマイズ可能。価格は3000円。セールには参加しない方針らしい。

『Valheim』

ヴァイキングになって、北欧神話の世界に転生してサバイバルするオープンワールドゲーム。友達と協力プレイで遊びたいというとき、このゲームはかなり優秀な選択肢になるはず。最大10人で協力プレイが可能だ。

北欧神話の世界をモチーフとした世界が滅茶苦茶に広い。神話上の生物が闊歩する土地でソロまたはフレンドとパーティを組んでサバイバルしていく。最初は木を切って、家を建てて拠点を整えよう。次は未開のエリアを探索して、資源を集めて、拠点を拡張していく。サバイバル要素は薄く、シビア過ぎないのがいい点だ。各地のボスを撃破して、レシピを開放していこう。

木や石しか扱えない文明のレベルが、次第に銅や鉄を製錬できるようになってゆき、同時に装備が強くなってゆく。クラフトレシピが豊富に用意されているので、自宅の建築に時間を吸われていく人も多いようだ。ローポリ(ポリゴン数が少ない)モデルであると同時に、レンダリングがしっかりしていてグラフィックも悪くない。またインストール時に必要な容量が1GB程度と、PCのストレージに非常に優しいことも挙げておきたい。価格は2050円。

『Kerbal Space Program』

宇宙が好きなら買って損はない宇宙開発シミュレーター。地球とよく似た惑星カービン。その星に住む好奇心旺盛な住人がカーバルたちだ。彼らの宇宙開発を手伝って、ロケットを設計して宇宙へ進出する。架空の恒星系がゲーム中に構築されていることも、単純に凄い。

コミカルな見た目ながら緻密なロケット工学、軌道力学に基づいた厳しいゲームバランス。最初は人工衛星をカービンの軌道に乗せ、次は衛星ムンとミンマスへカーバルたちを送りももう。ドッキングを学んだり、惑星間の通信網を整備したりと難易度が高い。軌道上のマニューバが現実と同様に、直感とは若干異なるのが面白い。上に昇りたいなら、前へ進み、下に行きたいなら後ろへ進むのだ。

モードはいくつかあるけれど、サイエンスモードが適度な何度なのでお薦めしたい。まずは小さなロケットを惑星各地へ飛ばして、データを取集。データは研究開発に使用することで、より性能の高いロケットのパーツを解放してゆける。ただし宇宙開発に犠牲はつきもの。だがカーバルたちの命は安い。どしどしロケットを打ち上げまくっていこう。価格は3980円。イーロン・マスクもおすすめしているぞ。

『Red Dead Redemption 2』

かのGTAシリーズを開発してきたRockStar Gamesの作品だ(スタジオは異なるが)。舞台は19世紀末のアメリカ。ピンカートン探偵事務所から追われるダッチギャングの幹部、アーサー・モーガンが本作の主人公だ。法執行機関やほかのギャングとの抗争を戦い、終わりゆく西部開拓時代を体験してほしい。これぞAAAゲームという感じで、グラフィックが大変美しく、その時代の雰囲気を感じ取れる。道にできたウマの足跡や、気温によって膨張/収縮するウマの睾丸。床屋に行かないと伸びる主人公の髭など、尋常ではないデティールの作りこみも素晴らしい。

本作は舞台となるアメリカ西部を、オープンワールドの中へ濃縮して再現している。砂漠や湿地帯、山岳、街などロケーションが豊富で馬に乗って各地を歩き回るだけでも楽しい。釣りをしたり、野生動物を狩って、焼いて食べたりと荒野の暮らしがゲームのなかに再現されていた。ただしプレイに大量の時間がかかるという点では、忙しい人向けではないかもしれない。GTAシリーズと同様、暴力ゲームという印象が強い。それは間違いだ。一度プレイすれば、おのずと痛烈な文明批判を読み取ることになるはずである。価格は8618円。

『Dyson Sphere Program』

これもまた工場建設ゲーム。新たな傑作の予感がする。平面が舞台のFactrioにたいして本作は複数の太陽系と、太陽系を公転する球体の惑星が舞台だ。ゲームの流れは『factrio』と同じく、工場を作って自動化していく。敵が存在しないため、工場建設と自動化へ集中できるのが特徴だ。

このゲームではダイソン球という巨大構造物を建造することができる。ダイソン球は 物理学者のフリーマン・ダイソンが考えた超巨大建造物のアイデア。太陽のような恒星を丸ごと包み込むような構造物で、恒星の莫大なエネルギーを利用しようというものだ。もちろん現実的な話なんかではなく、あくまでSF的な想像力の産物である。とにかくデカいものが出てくるSFが好きなら、本作は刺さる可能性が高いはず。

Steamの早期アクセスゲームは玉石混合のイメージだけれど、本作は完成度が非常に高い。中国上海のYouthcat Studioの作品。「三体」はじめ中国SFが盛り上がりを見せている。5月25日に「三体3 死神永生」が発売されることだし、このゲームもSFの文脈で読んでみると面白いかもしれない。


ほかにもいっぱいあるからSteamを探索してみてほしい。強いPCを買ったらぜひ遊んでほしいゲームはまだまだたくさんある。この企画に参加してくれたなかかみ君、歌津君の記事も読んでみてほしいな。








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