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学校が始まりました

 上着がなくても平気な頃合いとなりました。私のいるところでは徐々に桜が咲き始め、入学式と同時に咲き乱れることとなるでしょう。去年は早い段階で咲き始めてしまったので、今年は身体的にも体感的にもとても心地が良い春です。しかし上着を暑いと思い始めてしまうと、どうもこれから来る夏の暑さを思い出し、億劫にもなってしまいます。

 始業式を終え、正式に二年生となりました。いよいよ後輩ができるんだな、という高揚と気恥ずかしさでどうにも落ち着きません。しかし2024年の正月をつい先日迎えたかと感じてしまうように、そんな気持ちはすぐ過ぎ去っていくのでしょうか。

 新学年となって一番先に問題となるイベントは「クラス替え」でしょう。どうも私は会話が得意な方でもないので、私はこのイベントが一番苦手です。昨日まで不安と憂鬱が肩にのしかかり、休むことさえ考えていました。

 いつもより早めに起きて学校へ行き、一人でその運命を受け止めようと思いました。しかし、わずかな期待を抱きつつ見たクラス表は良し悪しで言えば悪しでした。知り合いは五人にも満たず、三分の二が男子で構成されたそのクラスは、間違いなのではないかと思うほど酷なものでした。前後左右を身長の高い男子で囲まれた私の席で、マスクの下では「助けて―!」と叫んでしまうほど。

 さて、新学期早々陰鬱となりましたが、どちらにせよこのクラスで一年間を過ごさなくてはいけないのです。もうそこは腹をくくって受け入れようと思います。クラスの女子の大半は知らない人でしたが、どの人もいい人そうでした。「悪いクラス」という認識も、きっといつのまにか「良いクラス」に変わっているでしょう。そうやって思いながら楽しんでいこうと思います。

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